F値(絞り値)の操作とその効果

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 カメラをマニュアルで操作するようになると「絞り」を操作するようになる。それと同時にF値なんて言う言葉も耳にすると思うがF値とは何か?絞りはどのような役割を果たしているのかについて解説しようと思う。

目次

1・F値とは
2・絞り値を変化させて撮影してみる
3・絞り値とシャッタースピードの関係
4・絞りを積極的に操作して実際に撮影してみる

1・F値とは

 F値とはよく目にするものとして「85mm F1.4(1:1.4)」「1/250 f8」なんていう数字とアルファベットの羅列がある。「85mm~」は「開放絞りの明るさが1.4の85mmのレンズ」という意味でレンズのカタログなどで見る表記。「1/250~」は「この写真はシャッタースピードを1/250、絞りを8に設定しました」という意味だ。どちらもfは絞り値を表している。

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 左から開放(f1.4)、f5.6、f16(最大)の状態。絞りの数値を大きくするとレンズ内部の羽が狭まり入ってくる光を少なくしているのが分かる。

・f値を小さくすると絞りは開いて入ってくる光の量が多くなる
・f値を大きくすると絞りは閉じて入ってくる光の量が少なくなる

 ところで絞り値だが、1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16という数字の羅列。これは1.4(√2)倍ずつ増えてゆく数字の羅列になっている。覚える必要はないが、使っていくうちに覚えてしまうだろう。

2・絞り値を変化させて撮影してみる

 次に同じ条件で絞り値を変化させて撮影してみた。絞り値を大きくするに従って背景のピントの合う範囲が大きくなっているのが理解できるだろう。絞り値は入ってくる光の量を調整すると同時に、背景のボケ具合をコントロールする機能なのだ。

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f1.4
f2
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f2.8
f4
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f5.6
f8
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f11
f16

3・絞り値とシャッタースピードの関係

 例えばシャッタースピードが1/125秒、絞り値8で適正露出となった場合、下の様な組み合わせでも全て適正になる。f値が1.4(√2)倍となるとシャッタースピードの分母は1/2になる(シャッターの開いている時間が倍になる)。

絞り
f4
f56
f8
f11
f16
f22
f32
シャッタースピード
1/500
1/250
1/125
1/60
1/30
1/15
1/8

4・絞りを積極的に操作して実際に撮影してみる

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 ポートレートなどの場合、絞りを開けてピントの合う範囲を少なくした方がドールが引き立つ。作例は85mmF1.4のレンズを開放絞りで撮影している。顔だけピントが合ってあとはボケているのでドールの顔が引き立っている。紅葉をバックに撮影したのだが、背景は溶けて葉っぱの雰囲気はない。

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 対してこちらは記念撮影。手前から奥までピントを合わせたいのでf8まで絞っている。こうした記念撮影、集合写真などは少し絞り気味の方が安全。

 じゃということで絞り開放(一番開いた状態)とか一番絞った状態にする人もいると思うが、両極端もなかなか使いづらい。開放はピンの合う範囲 が極端に狭いのでちょっとピンがずれた時主題にピンが合っていないという失敗をやらかす。私は保険で1段絞った写真を必ず撮る様にしている。また手前から 奥までピンを併せようと絞りすぎると回折現象で画像が甘くなってしまう。f11くらいまでが実用範囲だ。

大切なドール達の写真は必ずバックアップを!

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 デジカメでドールを撮影する際、カメラ選びやテクニックより大切な話として写真データの保存がある。解説は後からするが、とりあえず鉄則は「二系統以上で保存する」こと。HDDやメモリーのクラッシュが発生すると何年もかけて撮影した全ての写真が一瞬で「パー」になるからだ。

 まずは怖い話から。まだデジカメは出始めの頃、学校行事のカメラマンが仕事用パソコンのHDDにデータを貯めていた。しかし運悪くHDDがクラッシュ、今ほどバックアップという知識も広まっていなかったので途方にくれてしまった。幾つもの学校の行事数年分の写真が全て消えてしまった訳だ。このときの怖さは当の本人しか分からないと思うが、本人曰く「死に場 所を探した」との話。これも決して大げさな表現ではない、今までのお金が貰えないだけかその後の仕事は全て無くなり損害賠償だけがのしかかってくるのだ。幸いデータ復旧の業者に頼んでデータの復旧には成功したが、一枚いくらで相当の出費が発生したそうだ。

 私達は趣味で撮影しているとはいえ数年間撮り貯めた画像が全て消えたら・・・、考えてみても恐ろしい話。そこでバックアップは大切、HDDやメモリはいつ壊れるか分からないということを胸に刻んでおこう。

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 デジタルは一瞬でデータが飛んでしまう危険がある反面、コピーしてバックアップできる安全な面もある。メリットを生かしていつまでも大切なデータは保存したいものだ。

1・撮影中のバックアップ

 公園で日帰り撮影というならあまり要らないが、ドールとお泊りでお出かけという時はバックアップをオススメする。大容量のCF(SD)カード を使用すれば数日分撮り貯められるが、夜宿に戻ったらノートパソコンなどにコピーしてCF(SD)カードとノートパソコンの2系統にしておく。そうすれば 撮影中にカメラを落としてデータ共々飛んだというときでも前日までのデータは確保できる。

 ちなみに私は撮影用には2GB程度のCFカードを使用してこのデータはバックアップ後消去、ノートパソコンと大容量のSDカードの2系統に保 存して旅行中のデータを蓄積している。そして荷物が重いとかで宅配でパソコンを送るときも大容量のSDカードは手で持って帰ってきて輸送中のトラブルのリスクも分散している。

 また最近のスマホは大容量の記憶容量があるのでスマホの活用もいいかもしれない。とにかく大切なのは2系統で保存することだ。

2・家に帰ってきてからのバックアップ

 家に戻り写真を保存する際もやはり二系統以上で保存したい。撮影する枚数にもよるが、以下の方法が考えられる。

1・パソコンのHDD + DVD-Rなど

2・パソコンのHDD + 外付けHDD

3・外付けHDD + 外付けHDD

 あまり撮影枚数が多くなければ「1」の方法でも良いがいちいち焼くのは面倒なので私の場合すぐに2に移行した。しかしパソコンのHDD(Cド ライブ)は常に使っているのでやはり怖い、そこで現在は3の方法としている。ちなみに私の家はRAID対応の外付けHDDを使用している。HDDの容量が 半分しか使えなくなるが、自動的に二系統にしてくれるのでバックアップの手間が無くて楽。現行品は下のモデル。ちなみにJPG(600万画素相当)10万 枚で300GB位。RAWとかTIFFも一部入っていたりコンパクトのデータもあるけど参考までに。

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2TBなので実質1TB弱しか使えない。

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 1TBじゃ容量が少ないという人には4TBモデルもある。こちらは2TB弱使用出来る。その他6TB、8TBモデルもあるけど一生使うと大容量を買うより時々買い換えるくらいのほうが安全。

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 フィルムは傷が付いても汚れても色あせた思い出として残るが、データは傷が付いてしまえば全てが終わり、0か1というのがデジタルの恐ろしいところ。しかしちゃんとバックアップをとっておけばフィルムのように思い出は色褪せずいつまでも昨日の事の様に残すことが出来る。

焦点距離による画角の違いを比較する

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 交換レンズを交換するのは一眼レフの楽しみだ。広角、標準、望遠とレンズを変えると見える世界も変わってくる。最近はズームレンズも普及して様々な物が発売されているし、コンパクトカメラでもズーム機能が標準搭載されているので1本のレンズで様々な画角を楽しむことが出来る。今回は部屋の中でドール達を撮影し焦点距離の違いによってどう見えるか検証してみた。

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12mm
14mm
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18mm
20mm
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24mm
35mm
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50mm
75mm
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135mm
200mm

 今回の実験は一定の場所からズームリングをいじって画角を変えて撮影したもの。同じ場所でもレンズによって見える世界がこんなに違うのかと思って貰えれば幸い。

 今回はAPS-Cのカメラなのでフルサイズや35mmで撮影した時のイメージは焦点距離を1.5倍して欲しい。逆にフォーサーズタイプのカメ ラなら0.75倍すればよい。200mmの画角の写真、フィルムなら300mm、フォーサーズなら150mmで同じ写真が撮影できるということになる。

 今回はズームリングに数字が書いてある焦点距離で撮影してみたが、数字が小さい所では焦点距離が1mm違うだけで画角は結構変わってくる(20mm位まで)。

※注

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Nikon 高倍率ズームレンズ AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II ニコンDXフォーマット専用

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Nikon AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR [AFSDXVR18-300G]

 今回の作例で使用した18-200mmは後継機種が登場、更にグレードアップした18-300mmもラインナップされている

被写体が同じ大きさでも焦点距離で背景は大きく異なる

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 写真を撮影している時「被写体が小さいや、ズームで引きつけちゃえ!」とか「ちょっと近いな、 ズームを広角にしちゃえば全身入るかな?」とかやった記憶はないだろうか?ズームレンズが発達して自分は動かずズームイン、アウトで簡単にフレーミング出
来るのは便利だが、安易に自分が動かずズームを使用すると、広角、望遠といったレンズの特性を見落としてしまいがちだ。

 今回の実験はモデルさん二人には同じ位置にいて 貰いズームレンズの焦点距離を変えながらほぼ青い服の娘が同じ大きさに写るように私が移動しながら撮影したものだ。青い服の娘は同じ大きさだが、周りの風景が違っ て見える点や焦点距離が大きくなるとピンクの娘が大きくなっていく点に注目。

■ 広角系の特徴

 広い範囲がファインダーに入り情報量が深くなると同時に手前から奥までピントが合う範囲が広くなる。また遠近感が強くなると言った特色もある。

■ 望遠系の特徴

 ファインダーに入る範囲が狭くなると同時にピントの合う範囲が小さくなる。また圧縮効果で遠近感が無くなるという特徴がある。

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12mm
14mm
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18mm
20mm
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24mm
35mm
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50mm
70mm

 室内なので超広角から中望遠レンズを使ってやってみた。やはり使用したカメラはAPS-Cサイズなのでフルサイズなら18mm~105mm、フォーサーズなら9mm~52.5mmのレンズで同じ写真を撮影出来る。

 青い服の娘の大きさに若干ばらつきがあるが、ほぼ同じ大きさにも関わらず見える世界は焦 点距離で大きく異なるのがご理解いただけるだろう。ズームリングでフレーミングすると確かに簡単だけど周りに写り込む風景がレンズ任せになってしまうの だ。

 「広い室内を強調しよう」と広角を選んだり、「背景をぼかしたい」と望遠側を選んだり、まずレンズの焦点距離を決めてからモデルさんが適切な大きさになるように「自分自身が動く」のが正しい写真の撮り方。

 集合写真みたいに写っていればいい写真ならズームリングでフレーミングしてもいいけどモデル一人で「人に魅せる」写真を撮影しようと思ったら面倒でも自分が動く必要がある。

 ズームレンズは便利なレンズだけど安易にその使い易さを多用してはいけない。

適正露出は一つじゃない

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 適正露出とは何だろうか、「露出計の示す数値」というのはかなり間違いだ。今回は同じ場所、同じ時間で露出を変えて撮影してみた写真4枚を紹介する。写真に何を求めたかによって全てが適正露出とも言える。露出計の示す数値はあくまでも目安、最終的に適正露出を決めるのは自分自身だ。

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1・ 1/640、f13

 とりあえず+1.0のプログラムオートで撮影してみた。雪&逆光ということで+2.0以上の補正は必要と思いながらもちょっと興味本位で撮影してみたカット。実際適正露出部分は背景の空位で残りは全てアンダー、しかし雪の凹凸感とキラッと夕日が当たったエッジのハイライトが綺麗な写真になった。目では絶対見えない写真ならではの世界だ。

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2・ 1/500、f11

 同じくプログラムで+2.0の補正をかけて撮影した写真だ。目で見た風景よりまだアンダーだが、だいぶ目で見た風景に近くなってきた。背景の雲や雪の凹凸感は残るが、ドールはややアンダーだ。ドール視点だと上の写真よりマシになったが、写真のインパクトは薄れた気がする。

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3・ 1/400、f8

 今度はモードをマニュアルにして先ほどの写真より+1.3段明るくして撮影した。ドールは適正露出、雪もほぼ真っ白になった。写真としては綺麗な写真だが、空の雲はオーバーで判別できず、雪面の表現も変わってきた。

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4・ 1/200、f8

 さらに一段シャッタースピードを早くして露出をオーバー気味にかけてみた。全体が白っぽくなりきれいな写真になった。冒頭の写真と比べると全く趣が異なる写真になった。雪が絵で描いた様な真っ白に表現できている。

 個人的に気に入っている写真は1、ドールとのスナップと考えれば3を選択するが、好みによりよい写真悪い写真は変わってくるのではないだろうか。全く同じ場所、同じ時間露出を変えるだけで写真は全く別物になる。

 露出計の示す「適正露出」は絶対的な数値ではない。更に自分でさじ加減を施すことにより自分の世界を写真の中に刻むことが出来る。

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マップカメラで中古カメラ&レンズを購入してみた

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 もし予算に余裕がある人は新品の方がいいかもしれない。購入欲も満たされるし何処で購入しても品質に差はなく安心だからだ。

 しかし予算に限りがあるなら手ごろな価格でカメラを入手できる中古も魅力になってくる。実際1年ごとにモデルチェンジする一眼デジカメなどは2年前のモデルでもドール撮影には十二分なのに価格はぐっと安くなる。差額でレンズを購入したり、ドールの衣服を充実させてもいいだろう。

 そんなちょっとカメラをお得にカメラを購入できる中古だが、売る側の姿勢によって買い手の満足度は大きく左右される。掘り出し物を探すより信頼できる店を探す方が重要になる。今回は普段私も利用している「マップカメラ」を紹介する。新宿周辺には数多くの中古カメラ店が存在するが、その中で価格、品質、在庫量と一番信頼できる店だと思う。逆に個人販売とかはそれほど安い訳ではないので慣れてなければあまりオススメできない。

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 カメラケースの中からマップカメラで購入した物を出してみた。他にもあったかもしれないが、古いと覚えていなかったりするので。フィルム時代からだとカメラレンズ含めて10台以上購入しているが、トラブルは0だ。

・在庫が豊富にあり人気機種なら予算に応じて美品、良品、並品と選べる。


・数多く扱っているので妥当な金額。決して安くは無いが高いのを掴まされたみたいな悪意のある価格はない。


・価格は安さをウリにしていないが、その分品質は安心できる。商品の瑕疵は記載通りで「これで良品?」みたいな詐欺的な記載もない。


・シャッターの耐久性に関連してショット数の話を店員さんとしたのだが、販売前に検査に出しているらしく「やばい物は売りませんよ(笑)、安心してください」とのことだった。


・6ヶ月間の中古保証がある。また初期不良は二週間以内に返品が出来る。ノークレームノーリターンではないので安心。

 良いところを挙げると、こんな感じだろうか。

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 ところで中古品にはそれぞれランクが付けられ、傷や気になる部分も併記されている。程度が悪くなれば安くなるがネットで買うならどの程度がよいのだろうか。

 妹尾的な一つの目安でカメラ本体なら美品以上レンズは良品以上アクセサリーは並品でも可という感じだ。それ以下でも機能的に問題なくお買い得な商品もあるのだが、ネットで文字だけを頼りに中古を買うなら少し安全マージンを取っておいた方が安心だ。

 新宿へ簡単に行ける人なら実店舗で現物を見れる。そういう人なら並品でも総合的に勘案してお買い得と思えば購入しても構わない。しかしネットならやはり安全を考慮して少し程度のいい物を選ぼう。

 マップカメラでは並品以上のものは「外観による違いのみ」で機能的には問題無いレベルと判断している。機能的に問題ある製品は難有品と区別される。

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 カメラを購入するとこの様な保証書が貰える。万一の故障に備え保証が切れるまでは大切に保管しよう。また初期不良の期間は二週間だ。こちらの中古カメラの選び方を参考に自宅で早めにチェックしたい。



マップカメラ

 先ほども書いたが、決して安さをウリにしている店ではないが適正な価格と品質の高さは今までで裏切られていない。中古カメラ、レンズを買う際参考になれば幸いです。

中古カメラを選ぶ際のチェックポイント

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 ドール、写真というとデジ一への移行が考えられる。もっともこれを機会に写真を始めてみようと いう人は予算に応じた新品カメラを買えばよいが、予算的に中古カメラを視野にという人もいると思う。今回はデジタル一眼レフカメラ購入の際のチェックポイ ントを見てみようと思う。

目次

1・買ってはいけないカメラ
2・購入する年式
3・まずは手にとって撮影してみよう
4・シャッタースピード診断
5・JpegAnalyzerでショット数をチェック
6・通販の場合

1・買ってはいけないカメラ

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 この写真を見て欲しい。「どうすればこんなに汚いカメラになるんですか?」といわれそうなカメラ。これは私が以前使っていたカメラで、仕事で使う とこうなるの見本。こうしたカメラは買ってはいけない。通常店頭には並ばないと思うが、個人売買のときなどは気をつけよう。ショット数も相当だと思うし、 過酷な条件で使っているので悪い結果になることはあっても、良い結果になることは無い。

 外で使うカメラはこんな感じに汚くなるけど、意外に綺麗なのがスタジオで撮影に使っていたカメラ。こちらも仕事で毎日使われるが、右手で握る 丁度上の写真の赤いマークの下辺りのレザーにへたりが来るので綺麗なのにここだけヘタッているのはスタジオで使われていたカメラだ。

2・購入する年式

 私が使っているD300が2007年、D5000が2009年発売。古ければ古いほど安くなるが、D300でも初期ロッドは6年落ち、出来ればこの機種より新しい機種を買いたい。またNikonの入門機は3000、5000など4桁になってからシャッターの耐久性が大幅に向上したのでそれ以降のものを選びたい。ちなみにNikon D300はマップカメラで4万台、D5000の後継機種D5100はマップカメラで3万円位だ。故障する確率が上がる、画質が悪くなるなどこれ以上古い機種を購入するメリットは 初心者には少ない。

 参考までに話すと2004年に発売になったD70は友人で所有している人も多かったが、最近故障が目立つようになった。7年位が寿命かも。画質的には趣味では十分通用するレベルだが・・・。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D300
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Nikon デジタル一眼レフカメラ D5000 レンズキット D5000LK
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3・まずは手にとって撮影してみよう

 お店で欲しいカメラがあったら、店員さんを読んでショーケースから出してもらう。やはりガラス越しではなく直接カメラを見てみたいものだ。

・先ほどの「買ってはいけないカメラを参考」に大切に使われているか外観をチェック(ぶつけた跡がある場合も初心者にはオススメしない)。しかしカバンに入れていても多少の傷は付くもの、あまり神経質になるといいカメラを選び損ねる。着眼点は以下の通りだ。

・シャッター周り、右手でカメラのグリップを握ったとき爪の当たる部分

ここは頻繁に使用していたらならテカったり、傷だらけになる。防湿庫で眠っていたカメラか、酷使されていたカメラかの判断が付く。

・三脚取り付け部付近

ここのゴムが復元できないくらい押さえつけられていたり、傷だらけなカメラはスタジオで使用されていたカメラ、避けた方がいい。

・全体的な雰囲気

カメラの角や液晶パネルなどに傷がないか。小さな傷を気にしていたら中古は買えないし、あまり神経質になる必要もないが傷だらけのカメラは扱いがぞんざいだった筈だ。

・埃

ファインダーやミラー室なんかを見てみよう。埃だらけのカメラではあとあと撮影にも影響する。

・スイッチを投入してオートフォーカスを動かしてみて異音がしないか確認する。

・各ボタンやダイヤルはスムーズに動くか?(渋い場合、水濡れした場合やぶつけた可能性もある)

・メモリーカード持ち込み可なら自分のカードを持っていって撮影してみる。

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ちゃんと写るかモニターで確認。

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さらに拡大してピントも確認しよう。

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 これはレンズの絞りを開放にし、距離「無限遠」で撮影したもの。中古ショップ内では撮影できないけど家に帰ったらこの撮影をしてみよう。本来レンズのチェックをする方法だが、遠方の物がきっちり写るかチェックすればカメラのチェックにもなる。しかし超遠方はレンズの性能や大気中の水蒸気にも左右され るので実際は手前のビル群が普通に写っていればオッケー位の診断でよい。

4・シャッタースピード診断

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 メーカーにはシャッタースピードを計測する機械があるけど普通の人は持っていない、そこでこんな感じで簡易チェック。

1・まずは1秒のシャッターを切ってみ る。1秒という時間は日常でも馴染みがあるので合ってるか、狂っているかの判断は付くはずだ。

2・次に最高のシャッタースピードを切ってみる。写真の機種は 1/8000なので1/8000で切ってみる。1/8000は計測出来ないと思うが、異音が無く正確に動いていればいい。

3・あとは数段刻みでシャッタース ピードを遅くして行きシャッタースピードがだんだん遅くなっていればまず大丈夫だ。

5・JpegAnalyzerでショット数をチェック

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 JpegAnalyzerを 使用するとこのカメラで何回シャッターが切ったか分かる。現在Nikonの場合シャッターユニットの寿命は入門機は10万ショット、最高機種で30万 ショット位だ。シャッターユニットの交換は機種により2~5万円程度。1ショット超えてすぐ壊れる訳でなく、個体のばらつきもあるので一概に言えないがお よその寿命の参考になる。中古カメラ店でノートパソコン持ち込み可の店ならこのソフトを立ち上げておいて取った画像を解析すればどれだけ使用されているカ メラか分かる。なお私のD3は17万ショット撮影しているが、あと10万回以上シャッターを切れる計算になる。

6・通販の場合

 気軽に中古カメラ店を廻れない場合通販店を使用することになるが、通販の場合店舗の信用が左右する。私が実店舗を含めよく利用するマップカメラは商品の質も良く、これまで一度もトラブルになったことはないのでオススメ出来る。初期不良は2週間の間交換か返金可であるのも安心だ。購入したら上記のチェック項目を参考にテストしてみるといい。

 しかし外観の傷とショット数は返品理由にならないので掲載写真をよくチェック、分からないことは電話で確認してから購入する方が良い。しかしネットショップでは「評価」の件も あるのであまり危険なものは販売しないと思うし、マップカメラの店頭で店員さんもそう言っていた。また気になるショット数はカメラのコンディションにほぼ比例するのでマップカメラの場合「新同品」「美品」の購入をおすすめする。使用感のあるカメラ=沢山使われたカメラ=ショット数も多いと想像がつく。

保証サービスのある安心の中古カメラ店

map.jpgマップカメラ (MAP安心サービス)
 本体、レンズ共何台も買っているが、今までトラブルはない。実店舗にも何度も足を運んでいるが、接客も丁寧。信頼できる店。
評価
執筆日現在4.71/5.0

Nikon D3300など入門機でもドール撮影は十二分に楽しめる

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 入門機というと画質もそこそこですぐ壊れそうと誤解されがちだが、実は綺麗な写真が撮影できて更にそう簡単には壊れない。しかも小型で軽量なので持ち運びにも便利。食わず嫌いにならず是非気軽にドール写真を楽しんで欲しいということで侮れない入門機のスペックを3つ記載してみようと思う。

(付属ズームの望遠側55mmで撮影。背景もしっかりぼけて一眼レフらしいメリハリのある写真に仕上がった。)

 記事中の写真は現在発売中のD3300、D5300より3世代前のD5000、レンズも一世代前の物を使用している。冷めた言い方をすればそれほどスペックに拘らなくてもドール写真は十分に楽しめる。

■ 2416万画素の高スペック

 2416万画素という数字が大きいのか小さいのかということだが結論から言うと十二分なスペックだ。例えばA4サイズに300dpiで印刷するには理論上870万画素が必要になる。同様にA3サイズ300dpiで1740万画素だ。しかしA3サイズ位の大きな紙になると目を近づけて細かく見ないので200dpi位でも構わないので770万画素程度で十分という説もある。つまり家庭用プリンタでかなり大伸ばしするにしても十分なスペックと言える。

 ちなみに35円位でプリントしてくれるサイズに引き延ばす位なら170万画素、1280×1024のディスプレイは131万画素だ。数値の争いでユーザは高い数値に慣らされているが、実際に必要なスペックはこの程度だ。最近のスペック争いを聞いていると国道で240km/h出る車と360km/h出る車どちらが早いかという論争をしている様な感じなのだ。2416万画素がいかに高いスペックか解って貰えれば幸いだ。

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(ズームの広角側18mmを使用するとこんな感じになる。色々な明るさで撮影したが、雪の質感がこの写真の雰囲気が一番良く、ドールが影になってしまったがこの写真を選んだ。)

■ 約10万ショットの高耐久性

 D5x00系D3x00系には10万ショット位の耐久性があるシャッターユニットが搭載されている。勿論これは公称値で保証値ではないので5万で壊れる個体もあれば15万持つ個体もあるかもしれない。しかし10万ショットという数字は毎日30枚撮影して1年で約1.1万ショット。10万ショットに到達するには9年かかる。

 普通のサラリーマンで平日撮影が不可能、土日にまとめて500枚位撮影するよという人は1年で2.6万ショット、10万ショットまで4年弱だ。週末お出かけしたら500枚位はそう難しい数字ではないと思うが、天候も予定も関係なく必ず毎週500枚はなかなか難しいのではなかろうか。

 シャッターが壊れる前に電子機器故に10年程度で他がダメになるだろう。これは高い安いはあまり関係ない。

 入門機といえども普通の人には十二分な耐久性がある。

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(他のお客さんも居たのでストロボは使わない方がいいなと思い、スローシャッターで撮影した。シャッタースピード1/6だが、手ぶれ補正の威力もあり若干甘いもスナップとしては使える写真になった。)

■ 入門機ならではの絶妙な味付け

 先日ネットの質問コーナを見ていて「D5x00系と(上位機種の)D7x00系、どちらがの画質がいいですか?」という質問に「そのままならD7x00系の方がよいでしょう」と想像で答えている人が居たが、それは少し違う。「そのままならD5x00系の方が綺麗に見える画像になる」が正解だ。D3x00系、D5x00系は撮ったそのままで利用されることを前提にしているのでコントラストやシャープネスが高めに設定していて綺麗に見える。

 しかしD7x00系はパソコンでもいじれる様にコントラストやシャープネスは弱めに設定してある。よってそのままだとD5x00系、D3x00系と比べて眠いパッとしない感じがする。これは善し悪しではないし、どちらもカメラの設定で調整が出来るが、「高いカメラの方が綺麗な写真」という先入観で物を語ってはいけない。

 予算も十分にあり高級機が欲しい人に入門機を勧めるのはナンセンスだが、高級機でないと写真が撮れないと我慢している人がいるなら一日も早く入門機を買って練習を始めるべきだ。

 入門機と高級機のスペックの違いの大半は技術でカバーできる。また技術でカバーできないセンサーの大きさによるボケの雰囲気や直線の僅かな歪みなども作品全体から受ける印象からすれば僅かなものでドールの表情や絶妙な構図、露出で受けるインパクトの方が遙かに大きい。

 入門機でも堂々と撮って欲しいし、入門機で人から共感を得られる写真を撮れる人は本当に写真が上手い人だと思う。

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※ 全写真は入門機Nikon D5000 とレンズキットレンズNikon AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR で撮影しました。