カラーネガフィルムの自家現像をやってみた

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 フィルムカメラを買い始めて気付いたら白黒現像を始めていました。しかし綺麗な景色をバックにドール写真となるとやはりカラー写真で撮影したいと思うのも人情です。「カラー現像を自分で出来ないかな?」と色々調べたら業務用の補充液でやっているサイトを発見、読んでみると自分にも出来そうなので早速薬剤を購入して自家現像を始めてみました。

 自家現像はそれ程難しくなく、手順を決められた通りにやれば出来ます。また薬剤は送料込みで1万円未満、現像で想像する臭いもないので興味があれば是非挑戦してみてください。(但し、これは個人が勝手にやっていることなので大切な写真がパーになっても責任取れません。お約束の自己責任でお願いします!)

 今回購入した薬剤は「ORIENTAL CNL-N1R発色現像補充液 5L×2(フジ名称:CN-16L)」「ORIENTAL BAP-2R漂白定着補充液 10L×2(コダック名称:RA-4RA)」でSakuraネットさんで購入ししました。Sakuraネットさんですが、「サクラカラー」とか「小西六フィルム」とかは全く関係ない薬剤の専門店さんです。

 ここに聞いた先を書くと迷惑がかかるので名前は伏せますが、信頼できそうな所に聞くと薬剤は混ぜなければ1年位は持ち、冷暗所なら2年位持つとのことです。1年で使い切ると考えても一月千円以下で遊べますし、一月二本以上現像すればお店に出すより安くなりますし、なにより自分でやるのが楽しいのです。

 中の薬剤はこんな感じです。現像液、漂白定着液共にA、Bの薬剤と水を混ぜて液を作ります。先程混ぜなければ1年と言いましたが、混ぜてしまうと1週間ほどの寿命になる様です。しかし冷蔵庫に入れておけば1月弱でも大丈夫そうです。

 薬剤を混ぜ保存するペットボトルと薬剤を計量、抜き取る注射器です。注射器は100円ショップで購入しましたが、薬剤が混ざると劣化を早めるので、全て違う注射器を使用する様に4本用意しました。

 しかし各薬剤の口はこんな形状で注射器は最も適切ではないと思っていますので、もっと良い方法が無いか検討中です。私はパターソンの現像タンクを使用しているので135フィルム1本で300ml、120フィルムで500mlの薬液を使用します。混合比を備忘録として記しておくので参考にしてください。これもネットの情報を参考にして計算しましたが、この数値で大丈夫そうです。

★ 135フィルム(液量300ml)

A B
現像 30ml 30ml 240ml 300ml
漂白定着 40ml 60ml 200ml 300ml

★ 120フィルム(液量500ml)

A B
現像 50ml 50ml 400ml 500ml
漂白定着 70ml 100ml 330ml 500ml

 規定量調合して現像液と漂白定着液が出来ました。ここからいよいよ現像作業に入りますが、フィルムをリールに巻きタンクに入れるまでの作業は白黒フィルムと同じです。

 白黒フィルムは水温に合わせて現像時間を調整しますが、カラーフィルムは水温を30度に保つ事が重要になります。しかしあまり厳格なのは難しいし「2度位は誤差も許される」「低いよりは高い方がいい」とも聞いたので30度から32度の間で保つことにしました。写真の様に水温30度の水の中にペットボトルを浸し液温を30度に調整します。

 効率よく作業を行うなら、この作業を行ってからフィルムのリール巻きをすると、タンクにフィルムを入れた頃には適温になっていると思います。

 現像の作業手順を順を追って書くと以下のようになります。

40度の水で2分ほどフィルムを洗う

現像(7分)

40度の水で2分ほどフィルムを洗う

定着漂白(7分)

水洗い2分

ドライウェルで洗浄

乾燥

 冒頭40度の水でフィルムを洗う予備洗浄は気泡防止と、フィルム、タンクを暖め液温低下を防ぐ為です。そして現像、定着時の攪拌は白黒同様最初の1分は連続、その後は50秒休み10秒攪拌を繰り返しました。

 次の攪拌を待つ間は30度の水にタンクを浸し液温を一定に保ちます。また水の温度が下がってきたらお湯を足して適温まで水温を上げます。

 定着後の洗浄が終了したらドライウェルで洗浄し、専用スポンジで水切りをしたあとは洗濯ばさみで挟んで乾燥させます。最初はフィルムの乳剤面が白っぽく曇っていますが、乾いてくると透明感が出てきます。

 そして透明感が出てきて見慣れたネガの様になれば完成です。6コマずつにカットして収納袋に保存しましょう。

Nikon S + Nikkor-H 5cm f2 1/200 f8 Fuji SUPER X-TRA400

Nikon S + Nikkor-H 5cm f2 1/30 f16 Fuji SUPER X-TRA400

 Nikon Coolscanでスキャン(自動補正)したネガです。パソコンでの補正は加えていませんが、ネガらしい軟らかなコントラストの画像に仕上がりました。色もニュートラルで大きな補正は必要なさそうです。折角大きな買い物(価格よりも容量)をしたので業務用の安いフィルムでも買ってきてバンバン撮影しよと思います。

参考: カラー現像に必要な機材は下の通りですが、洗濯ばさみや漏斗もあると便利です。「自分で白黒フィルムを現像してみよう(機材準備編)」「自分で白黒フィルムを現像してみよう(作業実践編)」も参考にして頂けると幸いです。

 現像作業はダークバッグの中で指先の感覚を頼りに作業をしますので、初心者にはリールにフィルムを巻くのが難易度の高い作業と思われます。そこで初心者はプラスティックの現像タンクがオススメです。フィルム先端を少しだけリールに刺し、丸い部分をカチャカチャ(ルービックキューブを回すような感じで)動かしているだけで勝手に巻いてくれるので金属のリールに比べかなり簡単だと思います。

 私はブローニーフィルムも出来るユニバーサルタイプを購入しましたが、35mmしかやらないなら35mm用の方がコンパクトで価格も安くなります。また私はパターソンのものを使用していますが、LPLのものも殆ど同じ使い勝手の様です。

 ブローニー(120、220)をやらないなら下の35mm用で十分です。

 持っていなければ、下の様な用品も必要になります。

 最後にカラーフィルムの自家現像を行いたい私に勇気をくれた偉大なる先人様のサイト を紹介します。デジタルの台頭で風前の灯のフィルム業界ですが、楽しめるうちは思いっきり楽しみたいものです。

遂にカラーネガフィルム現像、始めちゃった。(いい感じな日記様)

自家現像 カラーフィルム 現像方法 自宅 やり方-中判、ブローニーも!-薬品の入手方法(フィルムカメラのレシピ様)