山間にある秘境感溢れる良駅、稲梓駅

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 本日は伊豆急行線、山間の無人駅「稲梓駅」をご紹介します。個人的には他の駅にはない秘境感が好きな駅です。

 手前の新しい設備機器を除けば昔ながらの平屋駅舎です。昭和36年の開業当時からの駅で有人駅でしたが、平成24年から無人駅になっています。そして敷地中央が舗装されていますが、駅前に車が入ることは出来ません。

 何故なら駅舎には公道からこの階段を上って行かなければならないからです。

 そして駅舎から一歩出てみた正面の光景です。他の駅とは一線を画す秘境感溢れる駅なのであります。

 そして富戸や伊豆大川にもありますが、駅舎からホームにはこの構内踏切を渡るところもローカル駅らしくて好きな点です。

 一方通過列車は奥の2番線側を通過しますので、構内踏切を閉じなくても通過が可能になっています。下田方の分岐器を変更して通過速度を上げるために2番線側を通るようにした訳ですが、安全面からも良い選択だったと思います。

 駅名標は他の駅と同様のデザインです。

 そしてこの山間にある駅という雰囲気を見てください!「伊豆=海」という固定観念を壊すと同時に、安らぎを感じさせてくれる光景でもあります。

 列車が出発した後は静寂が訪れ、「誰が使っているんだろう?」そんな気分にさせてくれます。

 ところで先程から「秘境」という言葉を使用していますが、「秘境駅」という言葉を生み出したのは下の本の著者である牛山隆信氏です。「誰が使っているんだろう?」と感じる様な静かな駅をそう定義している様です。

 伊豆急行線で一番秘境駅らしい駅というと、私はこの稲梓駅を推したいと思います。


追憶の秘境駅訪問記

 駅の前後には山林へ向かう(恐らく山の地主さんの為、観光客は使用しない)警報機の無い四種踏切があったり・・・。

 その踏切を渡った山側には竹林もあったりと、完璧なまでにロケーションが整っています。階段を下りていくと畑と民家しかない駅です。

 しかしここで途中下車して30分後の電車に乗る為に、この駅で30分時間を潰す価値のある駅だと思います(あくまでも個人的な価値観ですが)。

 という訳で30分退屈しない様に以下マニア向けな内容で写真、記事を書いていきます。一般の観光客には刺さらないかもしれません。

 まず写真に見えている2つの信号機は出発信号機と呼ばれる信号機です。左の1番線側は列車が駅に到着すると赤から色が変わります。一方右の信号機は現在赤ではありません。

 鉄道を運行するルールとして「これらの信号機は列車が通過する直前まで赤にしておかなければならない」という決まりがあります。この2番線の信号機が赤以外を現示したら、数分以内に通過列車が通ります。

 予告通り踊り子が通過していきました。列車が通過すると信号は赤になり、次の列車が通過する直前まで赤を現示し続けます。

 そして伊東方の出発信号機です。上り列車が通過する直前には左側の信号機が赤以外を現示します。

 稲梓駅は2番線側を本線とする一線スルーと言われていますが、伊東方はY字ポイントのままで、通過速度は50km/hに制限されています。先程の写真を見て頂くと下田方は2番線側が直線分岐になっています。

 ホームにあるレピータ(出発反応標識)は先程の出発信号機が赤以外を現示している時に点灯する灯火です。首都圏ではLED式になっていますが、ここ稲梓駅のレピータはレンズの奥に電球色の明かりが灯ります。この雰囲気が良いです、これは一見の価値がある美しいレピータです。

 最後に伊東方からホーム全景を見ます。有人駅時代は中央砂利部分に低木が植わっており、花も咲いていたような記憶がありますが、無人駅化と同時に殺風景になってしまいました。

 残念ではありますが、維持管理にもお金がかかりますし、致し方ないところです。有人駅だった当時の写真は下の記事に写真が掲載されています。

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