ドール目線に適した三脚

 ドール(除く等身大)を撮影するのに適した三脚はあるのでしょうか?一般的な写真機材解説サイトに行ってもドール特有の使い方は考慮されていませんので、自分で書いてみることにしました。一般的な判断基準では「耐荷重性能」がよく語られますが、ドール撮影の際は目線の高さという視点が必要になってくるかと思います。

 まず最初にお断りしておきますと「一眼レフは手持ちで機動性を持たせて様々なカットを取っておいた方が良い」というのが持論です。ドールの場合カメラが数ミリ動いただけで表情が変わってしまうので自分が小刻みに動いて色々撮影しておく方が良いという考えなので基本は手持ち撮影です。なので高感度が強く、ボディ内手振れ補正も強力なPENTAXが私自身は重宝している訳ですが、夜景などで三脚を使用しなければならないこともあります。その際どの高さでカメラを固定できるかが重要になってきます。

 今回の実験では10年前に入門機を買った時販売店からプレゼントされたアルミ製三段三脚とSLIKのミニ三脚(このモデルは製廃)を使用してみます。普通の三段三脚はドールより高く、ミニ三脚は低いのが写真からも分かります。

 こちらが現行品で同等のミニ三脚です。

 こちらが同等レベルの三段三脚です。入門機+キットレンズ位ならこれで十分保持します。私が入門機を推す理由の一つにこの様に付帯装備も軽量化できることが挙げられます。マグネシウムのフルサイズ機に大口径ズームとなるとこの三脚では少し役不足で、重いがっしりした三脚が必要になります。

 一般的な三段三脚で撮影すると目線はドールより上になりますのでこんな感じの写真になります。

 ミニ三脚を使用する時はこの様にバリアングルで構図、目線、ピントを確認すると便利です。

 ミニ三脚を使用すると1/3の世界の人が座って撮影した様なアングルになります。

 今度はこの様に後ろ姿を撮影してみます。

 三段三脚では見下ろすアングルなので背景は池がメインになります。

 しかしミニ三脚を使用すると見上げるアングルになりますので空がメインになってきます。

 更に地べたにカメラを置いて撮影すると池は全く見えなくなり、空と草むらが中心になります。

 今回お話したいことは三枚の写真はどれが良い、悪いではありません。どんな写真を撮りたいかによってアングルが決まり、それによって必要な三脚が変わってきます。ドール目線で撮影する場合「高さ」はあまり必要なく「低さ」の方が重要になってくると思います。

 逆に手すりなどに座らせて撮影したり、構造物の上に立たせて撮影する場合は相応の高さの三脚が必要になってくると思います。そんなことを考えながら三脚選びをしていただくと良いかと思います。

 それでは最後に私が持っているドール目線用三脚をご紹介します。どちらの製廃になった古い製品ですが、似た様な改良品が出ていますのでそちらも併せてご紹介します。

 1/3ドールが持っているのがベルボンのミニ三脚、1/6ドールが持っているのがスリックのミニ三脚です。最も縮んだ状態(左)と伸ばした状態(右)で撮影しましたのでドールの身長と比較してみてください。

 高い方の三脚の現行品はこちらになります。一番伸ばすと普通の三段三脚の縮んだ状態位になりますので1/3ドールならこの三脚がローアングルから軽いハイアングルまでカバーできます。

 低い方の三脚の現行品はこちらになります。1/6以下のドールにはこちらの方がコンパクトで使いやすいと思います。

 更に高い方の三脚は脚を開くとここまで低くなります。1/3ドールを地べたに立たせて撮影する場合ほぼ欲しい高さは全て網羅できると思います。

 今日ミニ三脚で撮影した写真を現像&トリミングして仕上げてみました。ミニ三脚で固定できる高さは一般的にはかなりのローアングルになりますが、ドール写真の場合ではドールの世界に居るような自然なアングルになります。

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