PENTAX DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]レビュー

PENTAX DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]レビュー

2019年2月23日 オフ 投稿者: dollman

 本来レンズをオススメする時はどんな用途に使うのかを聞いてからアドバイスをするべきで、不特定多数に「このレンズいいよ!」は間違いだと思っています。しかしそんな常識を破ってもPENTAX使いなら使って欲しいレンズがあります、それが今回紹介する「PENTAX DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]」です。

 「PENTAX DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]」は魚眼レンズでは珍しいズームレンズです。Amazonで「fish eye ズーム」と検索しても他はTOKINAとNikonしか出てきません、「魚眼ズーム」という存在が珍しいのです。そして二番目はその価格です、執筆日現在37000円台と手頃な価格となっています。

 魚眼レンズは特殊な描写の為高価格である反面、特殊な描写の為使う頻度が少なく贅沢なレンズの一つでした。しかし37000円台位だと本格的な単焦点魚眼の半分以下の価格ですし、ズームも使えるので手軽に試してみたくなるレンズになります。

 しかもこの価格帯で純正の魚眼ズームというとPENTAXしかありません。手頃な価格で魚眼ズームを楽しめるのはPENTAXユーザの特権の一つだと思うのです。という訳で私もK-1購入直後24-70の標準ズームに次いで二番目にこのレンズを購入しました。

 まずはパッケージ、同梱物を見てみます。PENTAX最近のスタンダードである銀箱ではなく、黒とグリーンを基調とした箱に入ってきました。中は本体の他、レンズケース、取説、保証書が同梱されています。

 レンズキャップは写真の様にフード被せ式になります。

 本体側の太いゴムがズームリング、その先の距離標手前がピントリングになります。AFは少し前のPENTAXらしくボディモータ式です。またフィルターは写真の様に装着できませんので前レンズに傷を付けないよう注意が必要です。

 そしてこのレンズは「DA」ですが、14.5mm~17mmではフルサイズも使用可です。K-1(Mark2含)に装着して気軽に魚眼の世界を楽しめます。10~14.5mmは四隅がケラレてフルサイズでは使用できません。

PENTAX K-1,PENTAX DA FISH-EYE10-17F3.5-4.5ED/IF(1/60 f8 ISO12800 WB曇天 C/Iリバーサルフィルム)

 フルサイズのK-1に装着して焦点距離14mm付近で撮影してみました。まっすぐ上に伸びているはずの木々が魚眼独特の描写で歪曲し森のドームのような面白い雰囲気になっています。魚眼レンズはその独特の描写故に常用できるレンズではありませんが、時々使用してみるとアルバムの中にアクセントを作ることが出来ます。

 しかし良い話ばかりでもアレなので、悪い話もしておきましょう。やはり3万円程度で購入できる魚眼ズームなので画像周辺の収差などは補正しきれていません。写真は上の森の写真の右上部分を拡大したものですが、木や葉の縁に盛大なパープルフリンジが発生しています。価格帯、ズーム使用可能な手軽さからも雰囲気を楽しむレンズと割り切った方がいいかもしれません。

PENTAX K-70,PENTAX DA FISH-EYE10-17F3.5-4.5ED/IF(1/180 f8 ISO800 WB太陽光 C/Iリバーサルフィルム)

 こちらはタウシュベツ川橋梁で撮影した写真です。この写真はK-70に装着して最も広角の10mm撮影しました。大きく湾曲した橋が普段目で見る姿と大きく異なり魚眼ならではの写真になっています。

 周辺が大きく歪曲する独特の描写故に常用出来るレンズではありませんので優先順位は下がってしまうと思いますが、少し個性的な描写をしてみたいとき味方になってくれるレンズだと思います。

 しかし手軽で面白いレンズである反面、本格的描写を要求するとやや物足りなさも感じるレンズでもあります。カリカリの写真を撮りたい場合は純正の12-24や15-30を選んだ方が満足度が高いかもしれません。

 私的には特に「自然の中や屋外で撮影する人で、魚眼に興味がある」みたいな方に是非使ってみて貰いたいレンズです。

PENTAX フィッシュアイズームレンズ DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF] Kマウント APS-Cサイズ 21580
B000FHU85K