羽幌本坑跡

 羽幌炭鉱(はぼろたんこう)とは今回ご紹介する羽幌本坑、その南側にある上羽幌坑、アパート跡や小学校跡で有名な築別坑と三つの地区から成っていました。今回は立坑櫓の残っている羽幌本坑とその周辺の遺構を訪れてみたいと思います。

 先ずは羽幌炭礦鉄道について説明致します。羽幌炭礦は羽幌側の羽幌本坑、その南側の上羽幌坑、築別側の築別坑がありました。そこで鉄道は途中の曙駅で羽幌坑のある三毛別駅へ行く線路と築別坑がある築別炭砿駅へ行く線路が分かれていました。このうち旅客列車が走っていたのは築別-築別炭砿間で曙-三毛別は貨物線でした。図にするとおよそ下の様な感じです。

 現在実際遺構を見ても築別側には炭礦遺構以外に小学校、アパート、病院などがありますが、三毛別側には中学校位しかありません。今回はその三毛別側に行ってみたいと思います。

 まずは途中にある「羽幌町立北辰中学校跡」です。

 そして更に南に進むと羽幌坑、三毛別駅跡に到着します。駅らしい雰囲気はありませんが、ホッパーが貨車への積み込み設備ですのでこの周辺に駅があったと推測できます。

 羽幌坑の櫓です。草木の生えていない時期にもっと近くまで近づいている人も居るようですが、夏場は相当な準備が無いと近づくのは困難だと思います。

 そしてこの煙突も夏場は近づくのは困難です。

 しかしホッパー跡は車ですぐ近くまで行くことが可能ですので行ってみましょう。

 ホッパー前には車数台が駐車可能なスペースがありますので、そこに停めて見学します。

 下の部分には貨車(石炭車、セキ)が入りますのでとても大きな構造物です。上部から上半分のスペースに石炭を貯蔵して、貨車を下半分のスペースに入線して上から落とすように積み込みます。また現役当時はここに上屋が付いていましたので、高さは現在の1.5倍から2倍程度の高さがありました。

 ホッパーの中はこの様な感じになっています。二線貨車の入線が可能です。石炭の積み込み時は上部の穴から貯蔵されていた石炭が貨車をめがけて降ってくるように落ちてきました。そして壁にある窓は採光窓です。

 薄暗いコンクリートの中に生い茂る緑の雑草、ここもまた独特の雰囲気を放っています。

 コンクリートに「14」の赤い文字。鮮明なのでひょっとしたら廃坑後書かれたものかもしれません。

 遺構の数では築別地区の方が多く残っていますが、こちらの羽幌炭鉱の社紋が残った櫓も見応えがあります。また積込用のホッパーは築別側にもありますが、違いなどを見比べてみても面白いかもしれません。

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