調布航空宇宙センター 展示室とYS-11

 今回訪れたのは調布航空宇宙センターです。基本研究施設なので自由に出入りできる場所ではありませんが、展示室のみ、平日限定ですが無料で見学することが可能です。また展示室内の展示物の撮影も可能です。

 JAXAの調布航空宇宙センター前にやって来ました。研究機関らしく門の横には守衛所がありますが、展示室見学の旨を告げ手続きを済ませると展示施設への入館を認められます。

 それでは展示物全部を紹介することは不可能ですが、代表的なもの、個人的に刺さったものを中心に紹介していきたいと思います。

 まず入口入ってすぐの場所に展示されているこの機体は超音速飛行試験に使われた実機です。

 この機体は推力は持っていませんが、ロケットに連結して発射後に途中で切り離され超音速状態で飛行しました。ちなみに実験中にはマッハ2.2の速度で飛行したそうなので、音速の2倍以上の早さです。(マッハ1=音速)

 そしてこちらは前方の黒い部分がセンサーで自機の位置を探りながら自動着陸出来る飛行機です。今回案内して下さった女性スタッフの方が一番お気に入りの機体だそうです。

 そしてこちらは宇宙ステーションへ飛行するシミュレータです。子供でも操作可能な様に簡単な操作で楽しめるシミュレーションですが、「ジェット機で宇宙ステーションへ行く」というシナリオです。

 勿論これも全くの夢物語という訳ではなく実際実験が試みられている内容で、将来は羽田や成田から宇宙ステーションに向かって出発し、また戻ってくるという時代が来るのかもしれません。

 個人的に刺さったもの一つ目はこの日本で研究開発されたジェットエンジン「FJR710」の展示です。現在のジェット旅客機に搭載されているジェットエンジンと比べるとかなり小さいもので、結局このモデルはこの小ささ故に市場に出ることはなかった様ですが、このエンジンの性能の高さから次期モデルから国産ジェットエンジンが市場に参入することが出来るようになったようです。

 圧縮機のフィンを見るだけでも痺れます。圧縮機部分は回転しませんが、前方と後方部分のフィンは実際手で回転させることも可能です。

 そして守衛所奥に展示されているYS-11のコックピットも見学させて貰えます。但しこの場所はスタッフ同伴が必須ですので、展示室でYS-11を見学したい旨を告げれば連れて来てくれます。

 写真の様にYS-11がそのまま残っている訳ではありませんが、前側はそのままの状態で保存されています。長らく飛行した機体ですので後方部分は金属疲労の検証や様々な実験に利用され、次世代航空機の安全性向上に寄与しています。

 それではをこれから内部を見学してみたいと思います。

 YS-11のコックピットです。装着されている機器の種類こそ現在と変わりませんが、さすが初飛行1962年の飛行機という感じでアナログな印象を受けます。現在は液晶モニターに置き換えられている計器類も全てアナログ式です。ここが個人的に刺さった展示その2になります。

 そしてこちらは客室です。この機体は旅客機ではなく航空局の所有機だったようで、シートこそあるものの旅客機の設備が無いのが特色です。

 先程書きました通りこのYS-11の見学にはスタッフの同行が必要となりますが、展示室の見学は自由に出来ます。しかし個人的にはスタッフの解説を聞かないと「珍しい飛行機が飾っている」で終わってしまいます。それぞれの機体だどういう役割を果たしたのか、スタッフの解説も分かりやすいですし、展示機周辺にあるモニターで解説を聞いても理解が深まります。

 「平日の日中だけ」というのが多くの方のネックになると思いますが、流石日本の航空宇宙技術の最先端を行く施設の展示だけにこのジャンルが好きな人にとってはとても刺さる展示内容だと思います。平日に有給が取得出来たらここを見学、そして先日紹介しましたプロペラカフェなどというコースも飛行機三昧な一日を過ごせるかと思います。

調布航空宇宙センター 施設見学について

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