旧国鉄士幌線 幌加駅跡

 士幌線は帯広から北へ伸びるローカル線で終点の十勝三股駅までを結んでいました。この士幌線は昭和62年3月23日に廃線となりましたが、今回ご紹介する幌加駅を含む糠平-十勝三股間は昭和53年にバス代行運転となりましたので既にこの時に駅としての役割を終えていました。

 一般的に鉄道が廃線となると線路は撤去されてしまうのが通常ですが、この周辺では様々な要因により奇跡的にレールが残り当時の面影をしのぶことが出来ます。

 観光用に用意された駅名標なので綺麗すぎる感じもしますが、やはり国鉄時代のデザインの駅名標があると駅らしい雰囲気になり良いものです。

 駅周辺に幌加内駅についての解説も掲示されていました。後ほど現在の写真を見て頂くと草原の中にあるローカル駅という雰囲気ですが、現役当時の写真を見ると非常に広い構内で重要な役割をはたしていた駅であることが分かります。

 しかし現在はこの様な森の中に佇む駅という雰囲気です。人が去り40年の歳月が経つと雰囲気も一変します。

 周辺にあった民家は40年の間に徐々に森へと変貌してしまいましたが、丁度訪れた時は紅葉が始まったシーズンで周辺の自然が美しい紅葉を見せてくれました。駅としての役割は終えていますが、ここを訪れる人に駅とは違う楽しみや感動を与えてくれています。

 奥を見ると貨物側線の跡もあります。最盛期にはローカル線というイメージとはかけ離れた重要な線区であったに違いありません。

 現在は「登録有形文化財」に指定されており、これからも末永くここを訪れる人を懐かしい気持ちにさせてくれることでしょう。

 かつてここを気動車や貨物列車が行きかった様子を想像しても楽しいでしょうが、この周辺はもう少し広い範囲で線路が残されているのでもう少し周辺の様子も見てみたいと思います。

 この様に分岐器周辺から線路が残されていますので、駅構内の様子を想像しやすくなります。

 転轍てこも残っています。

 大切な文化遺産ですから触れる位は良いですが、動かそうとしちゃダメですよ~!(壊れたら大変です!!)

 この様に廃線になった線路がほぼそのまま残っている廃駅跡というのは数少ないと思います。そうした意味でも貴重ですし、周辺の雰囲気も良く訪れてみて良かったと思える場所です。また士幌線の廃線跡で糠平以北には鉄橋等を含め当時の遺構が数多く残っていますので、そうした遺構と併せて訪れてみると充実した一日になると思います。

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