悲別ロマン座(2020年度は休館)

 「悲別ロマン座」は昭和28年に竣工した住友歌志内坑職員厚生施設の「上歌会館」が前身です。歌志内坑が閉山してからは暫く使われることなく放置されていたようですが、映画「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地として使用されたり、その後「昨日、悲別で」が放映されたことをきっかけに「悲別ロマン座保存会」によって管理されている建物です。

 詳細なメニューまでは調べていませんでしたが、喫茶店の営業があるとの情報を得ていましたので「折角ならここで昼食を食べよう!」と一路車を走らせて来てみましたが、コロナ禍の影響で2020年度の営業は無く休館中でした。

 残念ながら外観のみの記念撮影になりますが、「来年も歌志内に来い!」という神のお告げと解釈して、来年こそは中で自慢のメニューを頂きたいものです。

 という訳で昼時に合わせて到着しましたが、駐車場の駐車車両は0、営業している雰囲気はありません。しかしネットで見た独特の形状の建物は見ることが出来ましたので、折角ですからもう少しお店の前へ行ってみます。

 「悲別ロマン座」の「マ」が曲がっていますが、これがまた自体と併せていい雰囲気を出しています。昭和28年竣工の建物ですから当時の映画館、劇場といった施設の意匠を知る上でも貴重な建物です。

 冒頭に書きましたが、当時炭鉱が栄えていた頃は福利厚生も充実していて、こちらは住友石炭の映画館、舞台といった多目的ホールとして建設され、映画館は別にもう一つあったと聞きますので、石炭で栄えていた当時の街の活気が想像できます。

「やってないってよ!」

 「休業日」みたいなありふれた看板ではなく「やつてない」という文字がストレートで面白くて思わず一枚撮影してしまいました。中も見て見たかったし、腹も減ったので少し残念ですが、コロナ禍の影響では仕方ありません。

 軒下のテーブルには記帳できる思い出ノートがありました。ここを訪れた人の想いが色々と書かれています。

 中は来年楽しむとして、折角来たのですから外観の雰囲気を楽しんでから帰るとしましょう。

 「昨日、悲別で」の脚本を書かれた倉本 聰さんの詩も飾られています。

 道路側に置かれたトロッコ、かつて歌志内が炭鉱の街として栄え、ここが炭鉱の福利厚生施設だったことを物語っています。

 コロナ禍の影響での休業ということで残念ではありますが、外から眺めただけでも魅力ある建物で、ここで昼食を頂きたいという想いは実際に建物を見ると益々強くなりました。来年前半にはコロナが終息して営業を開始したら是非自慢のメニューを頂きながら中も拝見させて頂きたいと思っています。

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