えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 二本木駅(前編)

 今回はえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインにある二本木駅をご紹介したいと思います。ここは新潟県唯一のスイッチバック機構の駅になります。前半では駅ホームを中心にこの駅を紹介していきたいと思います。

 こちらは鉄道職員の詰所でしょうか、この駅の特徴であるスイッチバックが全面に押し出された看板が掲出されています。今回は日曜日で15:27分の電車で到着、16:15分の電車まで駅全体を見学という時間的には都合の良い電車でしたが私たち以外にこの駅で電車を降りたものは1名だけという少し寂しい状況でした。

 しかし到着した電車は客扱いを終えるとすぐにバックして引上線へと引き上げられていきますから、私達もホーム先端の方へ急ぎましょう。

 ホーム先端です。画面右側の線路の延長線上が妙高高原方です。その左にあるスノーシェッド(トンネル)のある線路が引上げ線です。そしてその線路の手前側で画面左側に消えていく線路があると思いますが、こちらが直江津方の線路になります。

 今私達は妙高高原方から来ましたので、右の線路の延長線上からまっすぐに駅へへ行ってきたような感じになります。

 そうこうしているうちに私達を乗せてきた電車がバックをして引上線に向かっていきます。写真では分かりませんが、ヘッドライトで後方を照らしながら走っているような感じです。この様に標識灯を変更せずそのままバックすることを「退行運転」と呼んできます。そして標識灯を切り替え運転席の位置を変更せずバックすることを「推進運転」と呼びます。

 そして一度引上線に引き上げられた電車は再び進行方向を超え、画面左に反れながら直江津を目指します。

 少し電車の動きが分かりにくいかと思いますので、信越本線時代に撮影した写真でもう少し解説いたします。

 ホームから退行運転で出発した電車は渡り線を渡り引上げ線へと消えていきます。

 そして所定の場所まで退行したら再び進行方向を切り替え、直江津を目指します。

 それでは電車を見送りましたので、駅を見学していきましょう。現在は第三セクターの無人駅、2両編成の普通電車が停車するだけのローカル駅ですが、かつては関東と日本海側を結ぶ大動脈である信越本線の途中駅ですから駅の格が異なります。隣の新井駅の方が大きく大半の優等列車は通過していたようですが、古い時刻表を見てみると客車列車時代の急行「白山」などは停車していたようです。

 また近くには日本曹達 二本木工場もあり、専用線への貨物輸送も2007年まで行われていましたので駅構内はこの様にとても広大です。

 また先程も申し上げましたように現在は2両編成の電車が中心ですが、信越本線時代は長編成の電車も発着していましたのでホームも長編成に対応した長いものになっています。

 終端側のホーム端まで行ってみました。

 ホーム先端の少し先の所に車止標識があり線路もここで終わるのですが、有効長も長く側線がある為駅構内が大きく感じます。現在は人の乗降も少ない無人駅ですが、かつては交通の要所、重要な駅設備であったことが伺えます。

 ベンチに座りホームに佇むと静けさの中にも「幹線」の雰囲気を感じられます。

 駅舎横には有人駅の名残で軌道のメンテナンスに使う油脂庫もありました。かつてはこの様なレンガ造りの油脂庫が様々な駅で見ることが出来ました。

 広い構内だけでなく中継信号機の傘や錆止めの為緑色に塗られた架線柱、そして排雪溝などもこの駅ならではのポイントです。この緑色の架線柱も信号機の傘も排雪溝も雪国ならではの装備です。

 ということで前半では二本木駅のホームの様子をお届けしてきました。後半では駅舎や、駅前の様子、そして今度はスイッチバックを通ってホームに進入してくる電車を紹介したいと思います。

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