夕張市石炭博物館(3:模擬坑道編)

 いよいよ「夕張市石炭博物館」の三回目は模擬坑道の様子をお伝えします。残念ながら2019年4月に火災が発生し、鎮火したものの見学再開の目途は立っていません。しかしこの場所にはここでしか見られない貴重な光景が展開されていました。「作り物では感じられない本物の迫力」を多くの方に知って貰いたいし、是非この目で現地へ行って見てみたいという気持ちが復旧への原動力になって欲しいなということで過去写真を引っ張り出してみました。

 ヘルメットを装着して坑道へと入って行きますと、まずは「捜検所」の前を通ります。坑内は石炭の粉塵が充満し非常に危険な場所です。通常言われる「火気」は勿論、小さな火花さえも爆発を誘発する原因になりますから、作業員はここで火気等の持ち込みがないか検査を受けてから中へ入ります。空港の保安検査場みたいなものと思っていただければ分かりやすいかと思います。

 明治時代の実際の坑道ではありますが、現在は採掘作業を行っていませんので、石炭の粉塵も飛んでいませんし、爆発の危険もありません。安心して見学が出来ます。

 さて、いよいよ坑道を下に降りていきます。

 坑道は明治時代の物と聞いていますが、坑門支保はさすがに当時ものではないと思います。鋼鉄のフレームと木を組み合わせ岩盤の落下を防いでいます。また写真の通り足元は整地されていますので、少々暗く所々段差などはありますが本物の炭坑のような危険性はありません。

 掘進作業のジオラマ。見学順路の坑道から枝分かれした場所にはこの様な実際の作業を見せる等身大のジオラマが展開されています。作業員の服の汚れ具合などもリアルです。

 坑道には色々な見所が点在していますが、幾つかを写真で紹介していきます。

 坑門支保をジャッキで支える様子は迫力です。この辺は実際に使用していたジャッキではないでしょうか。これ位ガチガチにジャッキアップしないと安全が確保出来ないという迫力、炭坑のリアルを体感出来ます。

 こちらにも採炭中のジオラマがあります。

 夢中でシャッターを切りながら歩いていると地上に出てしまいました。写真の通り薄暗い空間ですが、臨場感抜群なので次回行く時は高感度に強いPENTAX
K-1 Mark IIを持っていきストロボオフでガッチリ撮影してみたいですね。

 こちらも抗門の跡ですね。入口部分は塞がれていますが、煉瓦造りというところに時代を感じます。

 そして石炭の大露頭です。約7mあるこの石炭層が明治21年に発見され、その2年後に石炭の採掘が始まっていますので夕張と石炭の歴史は今から130年以上前から始まったということになります。



 坑道が復活したら高感度に強いカメラ持ってまた撮りまくるのだ!!