バナナワニ園の「スペシャルバナナパフェ」はバナナが違う

　バナナワニ園分館にあるフルーツパーラーでは、このバナナワニ園で採れたバナナを使用したバナナパフェが食べられます。

　「新鮮で美味しそう！」そう感じられる方が多いと思いますが、バナナに関して言うとそれ以上に「木で完熟させてから収穫した」というメリットの方が大きく、希少ではないかと思います。日本国内で木で完熟させてから収穫したバナナを食べれる機会はあまりないはずです。

　まずは輸入のバナナですが、法律により緑のバナナしか輸入できません。国内の農産物に害をもたらす害虫を水際で防止する為らしいのですが、国内で熟成させて食べられるようにしている訳です。

　また最近では国産バナナの栽培も盛んになり寒い東北でも収穫される様になりました。しかしそれでも国産バナナは数が少なく高級品で普段見かけるバナナの大半は輸入ものです。

　そして国産といえども流通の時間を考慮して収穫しなければなりませんから、どうしてもその分を逆算して早く収穫せざるを得ません。隣のハウスで収穫したものなら流通時間を考慮に入れる必要はありませんので、距離的なメリットも大きいところです。

　ですから特に伊豆熱川に来たらキンメ以上にバナナワニ園のバナナを食べておいた方がよいという考え方も出来るかもしれません。今朝水揚げされたキンメは稲取でも下田でも食べられますが、採りたてバナナはここ熱川でしか食べられません。

　というわけで1800円の「スペシャルバナナパフェ1800円」を頂きます。熱川産バナナたっぷり、食べ応えがありそうです。

　「ちょっとそこまでは・・・」という人には「バナナパフェ」1000円もあります。本当に一口でよいので木で完熟させたバナナの濃厚な味を味わって欲しいところです。

　口コミに「1800円は少し高い」という意見もありますが、このボリュームです。濃厚なバナナの味にたっぷりのクリーム、実際に食べてみるとこれ1本でお腹いっぱいです。

　上品な定食なら2人前食べれる私ですが、12時に大福ワニを食べて14時にこのパフェを食べたら夕食まで何も要りませんでした。それ位のボリュームと満足感です。

　何故そこまでバナナパフェについて熱弁するのか？この断面の写真を見てください。中心付近のこの熟し方、こんなビジュアルのバナナを見るのは恐らく相当レアだと思います。

　比較の為にスーパーで購入したバナナもナイフでカットしてみました。スーパーのバナナも普通に美味しいですが、木で完熟のバナナは断面一つとっても別格です。

　そして味も全く違います。ベタな単語で表現するなら「甘い」「濃厚」となりますが、是非木で完熟した採れたてのバナナの味を味わって貰いたいところです。