smc PENTAX 67 MACRO 135mm F4 を分解、絞りの粘りを清掃してみた
「smc PENTAX 67 MACRO 135mm F4」をしばらく放置していたら絞りが粘ってしまったので分解清掃してみることにしました。この頃のレンズは構造が簡単なので時間のある時にゆっくり作業すれば失敗することも少ないと思います。私も早速やってみましたが、絞りユニットを「パーツクリーナー」で洗浄したら元のスムーズな動きに戻りました。(私は分解のプロではないので、作業をする時は自己責任でお願い致します。)
今日は「smc PENTAX 67 MACRO 135mm F4」の絞りユニットを取り外してみます。前玉群、後玉群共に外しますので、分解工程はレンズのカビ取り作業時にも参考になるかと思います。
「吸盤オープナー」を使用して前面の銘鈑を外します。
前玉群が見えますので、「吸盤オープナー」で外します。前玉群をごっそり外すと奥にあるのが絞りユニットです。
裏側は黄色矢印のねじ3本を外し、黒いカバーを外します。
後玉群が見えますので、「吸盤オープナー」で外します。
絞りユニットは黄色矢印の3本で留まっているので、ねじをすべて外し前側に絞りユニットを抜いてあげます。
外したシャッターユニットを「パーツクリーナー」で洗浄します。絞り羽は薄く弱いので、「パーツクリーナー」をぶっかけて、油分を含んだ洗浄液をタオルに垂らす→乾燥をさせるを繰り返します。
タオルやティッシュなどで拭こうとすると曲がってしまうかもしれません。今後の組付けの際も取り扱いには気を付けてください。
洗浄した絞りユニットを元の通り組付けます。溝にピンを通すようにして黄色矢印の連動棒と連動するように取り付けます。
分解と逆の手順で組み立てると元通り組みあがるはずです。絞りの粘りも完全に解消されました、まだまだ使えそうです。
古いマニュアルレンズは格好いいですね。目の悪い私は基本AFが無いと億劫ですが、645はファインダーが大きくピントの山も掴みやすいので楽勝です。
早速試し撮りしてみましたが綺麗に写っているので大丈夫だったようです。645の大きな撮像素子は古いレンズでも美しく解像してくれますね。
今回使用した工具等は以下の物を使用しています。
またレンズ群は下の様なカニ目レンチを使用して外すことも出来ます。