モノクロ写真のカラーフィルターを使いこなしてみよう

 デジカメはISO感度も自由自在ですが、フィルムを交換する如くカラー、モノクロの切り替えも設定ひとつで可能です。カラー写真に飽きたらモノクロでレトロな感じを狙っても面白いですが、出来ればもう一歩踏み込んでカラーフィルターを使いこなして欲しいと思います。そこで今回はモノクロ写真のカラーフィルターについて解説していきます。

 PENTAXの場合カスタムイメージで「モノクロ」を選択したら「INFO」ボタンを押し「詳細設定画面」へ移行します。

 そして一番上の「フィルター効果」でフィルター色を選びます。

 「モノクロにカラーフィルター使っても意味無いじゃん!」そう思う方も居るかもしれませんが、カラーフィルターを使いこなせれば被写体のコントラストや明るさを変えられるので最後まで読んでフィルターの効果を実感してみてください。

 デジカメはカラーフィルターといってもホワイトバランス同様、モニターの設定画面で簡単に切り替えられます。写真の画面はPENTAXのものですが、Canon、Nikon、OLYMPUS等にも同様の機能が付いています。「モノクロ、カラーフィルター」で説明書の中を探してみてください。

 昔は各色のフィルターを揃えなければなりませんでしたので金銭的にも持ち運びでも大変でしたが、デジカメならモニターを表示して設定ひとつでフィルターの装着、交換が可能なので便利になったものです。。

 今回はこんな風景をモノクロ写真にしてみることにします。ドールの描写の他、黄色い都電、木々の緑、赤い服や都電のストライプの変化にも注目してみてください。

フィルターオフ

 そのまま色を抜いたモノクロ画像。無難にモノクロ化されていますが、フィルターを使用するとどうなるでしょうか。

Y:イエロー

 「イエロー」は空などをメリハリある様に撮影するフィルターです。青い部分が無いのであまり変わらない気もしますが、似た色の都電やドールの顔が明るくなっています。

O:オレンジ

 「オレンジ」は「イエロー」フィルターの効果を強めた感じのフィルターで、遠景を撮影する場合に鮮やかな表現になります。この場合も同系色のドールの顔や都電が白っぽく表現されていますが、画面右側の木々と都電の境界にメリハリが付きました。この場所で都電を撮るならこのフィルターは効果が高いと言えそうです。

 また先程のイエローに赤が足された分車体のストライプやドールの赤い服も明るくなっています。

R:レッド

 「レッド」は風景写真をメリハリ着けて撮るのに適していると言われていますが、今回は同系色の都電のストライプやドールの衣装がかなり白っぽくなりました。

G:グリーン

 「グリーン」フィルターはフィルム時代には別名「ポートレートフィルター」と呼ばれていたフィルターで文字通り人物撮影に適しています。人間に近いドールも顔部分の描写を見ると、陰影が綺麗に表現され一番立体的に表現されています。ドールの顔を美しく撮ることに主眼を置くならこのフィルターは「ドール向き」と言えそうです。

 またドールの服や都電のストライプが強調される一方、背景の緑が明るくなっていますので、このシチュエーションではこの写真が一番メリハリの効いた写真になっていると思います。

 このように色によって引き立つもの、沈むものがありますので、何を引き立たせるかによって使うフィルターは変わってきます。単純に色を抜いただけのモノクロ写真も面白いですが、フィルターを積極的に活用してより伝わるモノクロ写真を目指してみてください。

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