ドール写真に特化したカメラ設定(各種設定編)

 「一眼レフを購入したのですが、スマホの方が奇麗に撮れる」とか言わさせない!ということで「ドール写真に特化したカメラ設定」について書いていますが、前回のオートフォーカス編に続いて今回は各種設定について書いていこうと思います。

■ 撮影モードはAv

 プロカメラマンは何でもマニュアルで設定して、とても難しくカメラを使いこなすイメージがあるかもしれませんが、最近の露出オート機能はかなり優秀なので、ドールに一番使いやすいオートというとAv(A)になるかと思います。数多くの著名な写真家の方々もAv(A)で撮っていますので、一番使いやすいモードだと思います。

 プログラムが優秀なら「P」モードでも良いのでは?と思うかもしれませんが、絞りによってドール写真の雰囲気は大きく変わりますので絞り値は自分で選びたいのでAvモードを使用します。絞り値の数字が小さくなればピントの合う範囲は小さく、絞り値の数字が大きくなればピントの合う範囲も広くなります。

 また私の場合Avモードで使用する場合、絞り値を前側のダイヤルで操作して、後ろ側のダイヤルは露出補正をするダイヤルに振り当てています。この辺も一度設定してしまえばずっと使える便利な機能なので早めに設定しておきましょう。

 また露出補正に関連して、露出のステップを1/3から1/2に変更していたりします。細かい補正はパソコンで、現場では色々な明るさで撮りたいということで設定変更していますが、このへんは好みで良いかと思います。絶対変更しなければならない項目ではありません。

 露出補正を+にすると写真が明るく、-にすると暗くなります。またダイヤルが一つしかついていない機種の場合「±」ボタンを押してダイヤルを操作すると露出補正値が操作でき、写真の明るさを変えられます。

 この様に写真のピントの合う範囲、明るさは前後のダイヤルを使って自分で設定して、あとはカメラの自動機能で全てやってもらうという考えです。

■ 画像保存形式 = RAW+

 画像保存形式は一番容量を喰いますが、絶対にRAW+です。高画質のものを小さくWEB用にすることは可能ですが、逆は不可能です。最近はメモリーやHDDの容量当たりの価格も下がっていますから特別な理由が無ければ一番高画質なRAW+で取っておいた方が後々役に立ちます。

 RAW現像なら±1段程度の露出補正やホワイトバランス、カスタムイメージの変更では画質を全く(殆ど)劣化させることなく変更できます。折角撮影をするのですから、後々細かい仕上げを行って作品の完成度を高める為にも是非RAW+で撮っておきたいところです。また何故RAW+なのかについてはこちらの記事でも書いていますので併せてご覧ください。

■ ホワイトバランス = AUTO

 最近のホワイトバランスは結構正確なので基本オートでシャッターチャンス優先です。またRAWで撮っておけばあとから画質の劣化なく修正出来ます。厳密なホワイトバランスが必要な時は白い紙を使用してプリセットを使用したり、カラーフィルター代わりに晴天日陰や電球モードなどに設定することもあります。

■ ISO感度 = 100-6400(AUTO)

 最近のPENTAXは高感度に強いので高感度にした画質の低下より手ブレを防ぎたい、シャッターチャンスを優先したいということで6400までの範囲で自動で設定してくれるようにしています。

 しかしこの画質劣化の許せる範囲も人それぞれだと思いますし、使っているカメラが高感度に強くない場合もあると思います。そんな時はISO感度の上限を3200、1600、800に落としていけばよいかと思います。例えば「100-1600」程度であってもフィルム時代に比べればかなり暗い場所での自由度が高まると思います。

■ カスタムイメージは人物を中心にチューニング

 カスタムイメージは好みもありますのでこれが一番正解ということはありません。私も以前はPENTAX機デフォルトの「鮮やか」を使用していましたし、風景では「雅」なども多用します。また様々なカスタムイメージを使うことにより写真にメリハリを与えていますので、むしろ家に帰ってのRAW現像で最終決定している項目です。

 今回の「人物・改」ですが、「人物」は人間を綺麗に写すモードなので肌色が綺麗に出ます。これにドール独特の鮮やかさを足すために彩度を1段高めているのが最近お気に入りのカスタムイメージです。

 カスタムイメージは「人物」「鮮やか」「ほのか」など初期設定を操作するだけでも写真の変化を楽しむことが出来ますが、「INFO」ボタンで更に詳細を設定できますので、更に自分好みのきめ細やかな設定が可能になります。

■ お気に入りの設定はユーザーモードに登録しておきましょう

 以上で私がドール撮影に最適と思う設定は終わりです。しかし毎度撮影のたびにこの設定を確認するのも面倒なので、これらの設定はユーザーモード(U1~U3、U5)に登録しておくと便利です。

 しかし途中でも書いていますが、この設定は私好みの設定ですべての設定が正しいかというとそうではないと思います。使ってみてしっくりこないところは少しずつ改良していくと良いと思います。

 少し話が逸れますがユーザーモードの話を一つ。PENTAX KP J-Limitedには風景写真家吉村和敏氏の設定がユーザーモードに入っているというのがポイントの一つなのですが、実際このモードで私がドールを撮ってみるととても使いにくかったですw。

 これは別にdisっている訳ではなく撮るものも、重要視するものも違えばカメラの設定が変わってくるのは当たり前の話なのです。しかしユーザーモードの設定を見ると何に拘っているのか、吉村氏の頭の中を数値化したものを見ている様でとても興味深い内容でした。


「スペインの最も美しい村」全踏破の旅(吉村和敏)

 吉村氏の設定はPENTAX KP J-Limitedのウリの一つなのでここに書くのは営業妨害になってしまいますので差し控えますが、設定を見てみると重要視していない、パソコンでの操作を考えているところはラフで、譲れないところにはカスタムが加えられています。ちなみに吉村氏もベースはAvモードで、私が1/2に変更している露出ステップは1/3のままでした。

 少しユーザーモードで脱線をしてしまいましたが、是非カメラをそのまま使うのではなく、今回の記事、前回の記事を参考にドール写真を撮りやすい設定で撮影してみてください。効率よく確実に撮影ができ、より良い写真が撮りやすくなると思います。


PENTAX K-70(Amazon)

 初めての一台ならこのカメラがおすすめです。初めてから中級レベルまで使える一台です。

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