PENTAX K-70 レビュー

 K-70は中級機並みの性能、操作系なのにエントリークラスの価格という大変コストパフォーマンスの高いカメラです。また小型、価格も軽量なので最初の1台から、高性能カメラを購入してもサブ機として使えるカメラです。

 最近のデジタル一眼カメラはWEBで写真を公開する、家庭用プリンタでA3位迄のサイズ以内の大きさでプリントするという一般的な使い方では既にオーバースペックです(A3位までの出力なら1600万画素で十分です)。

 今市場で売られているカメラならどれでも十分な高品質が得られますが、このK-70は「中級機並みの性能、操作系」というのがポイントで、1年後、2年後に写真にもっと興味が出て知識も技術も向上した時も十分に応えてくれる性能を持っています。

 性能は最初の一台に留まらない末永く使うことが出来るカメラだと思います。実際我が家のK-70も購入して3年半になりますが、旅行時など荷物を軽くしたい時、部屋でのチョイ撮りに大変重宝しています。

■ 中級機並みの操作性と高性能ボディ

 まず一番目にお話ししたいのがファインダーの話になります。一般的な一眼レフはペンタプリズムを使用しており、中級機からフラッグシップまでは全てペンタプリズムだと思って頂いて結構です。このK-70も勿論ペンタプリズムです。しかしこの価格帯の他社エントリーモデルではコスト面から「ペンタミラー(ダハミラー)」が採用されています。

 「ペンタプリズム」と「ペンタミラー」は似たような名前ですが、見え方が異なり、カタログスペックで見え方を再現すると上の画像の様になります。

 「ペンタプリズム」の方が一回り大きく見えます。また「ペンタミラー」の方は本来写る場所の上下左右の端側が少し切れてしまったり、少し暗くなります。実際使ってみて「暗くなる」は大きく実感しませんが、ピント合わせ、構図造りには「ペンタプリズム」の方が有利です。これが将来写真が上達してからも使いやすいという理由の二つ目です。

 また最近流行りのミラーレスカメラはこの部分が小さな液晶で再現されています。こちらと比べてもやはりレンズから入って来た光を直接見ることが出来ますので「見やすさ」ということではこの方式が一番ではないかと思います。

 次に操作性の問題ですが、他社の同価格帯のエントリーモデルですとシャッター速度や絞りを操作するダイヤルがコスト削減の為1個に省略されていますがK-70には上級機同様2個付いています。1個ダイヤルの機種は2個目のダイヤルの役割を持たせる時は露室補正の「±」ボタンを押してからダイヤルを操作する必要があります。

 1個でも撮影出来ないことはありませんが、2個あると絶対操作しやすいと思います。特に写真が上達してきて様々な設定変更を行う時、ダイヤルが1個より2個の方が様々な設定を素早く変えられますので断然有利です。

 ちなみに私は多用する「Avモード」の時は前のダイヤルで絞りを、後ろのダイヤルで露出補正を調整するように設定しています。そして余談ですがシャッターボタンの縁が緑に光り格好いいです。「だからどうした?」という話なのでここは笑ってスルーしてくださいw。

 そしてPENTAXは高感度に強く、またボディ内手振れ補正も強力ですから夜の撮影では他社と差が出てくると思います。このK-70は最高ISO感度102400ですが、一昔前では緊急用だったISO6400位は常用感度となっています。シャッター速度1/15、f値5.6、ISO感度6400で真っ暗な駅構内に留置されていた電気機関車を撮影してみましたがこの再現度です。勿論ストロボは使用していません。

 フィルム時代からカメラを続けている人なら「この写真を三脚もストロボも使わず手持ちで撮影しました」と言うと多分驚くと思います。技術の進歩なのでしょうが、夜は往々にしてドラマチックなシチュエーションになりますので、夜に手持ちで撮影できるというのは大変便利だと思います。

【関連記事】 PENTAX K-70の高感度性能を夜の駅構内で検証してみました

■ 2400万画素の高画質

 次にカメラは写真を撮ってナンボだと思いますのでK-70を使えばどういう写真が撮れるのか、レンズキットで付属してくる18-135mmのレンズで何枚か撮影した写真をお見せしたいと思います。

 こちらは最も広角の18mmで遠近感を強調してみました。空も多く入っていますので開放感ある写真になったと思います。また迫力を出す為にカメラを水面ギリギリで構えましたが、カメラもレンズも防塵防滴ですから少し位水飛沫がかかっても問題ありません(ドボンはダメよ)。安心して撮影出来ます。

 そしてこちらは最も望遠の135mmで撮影しています。これ位の望遠を使用すればf値が5.6でもこれ位ボケてくれます。開放値1.4~2.8の単焦点とは比較になりませんが、一眼レフらしいボケを生かしたメリハリのある写真を撮影することが付属のズームでも十分に可能です。

 今回紹介した写真はRAW現像で仕上げていますが、K-70もRAWで記録できますし、付属のRAW現像ソフト「DCU5」を利用すれば折角撮った一枚を徹底的に仕上げることも可能です。

 約2400万画素という現行APS-Cカメラの標準スペックですので普通に使うには滅茶苦茶凄いのですが、実際この辺は他社も同等に肩を並べているところなのでこの様な日中撮った写真をもってK-70が凄いとは言いません。現在市場に流通しているカメラが皆同等に凄いというのが正直な現状だと思います。

 ところでレンズキットに含まれる18-135mmですが、私の場合ボディのみで購入したので持っていませんでした。しかし高倍率ズームは「旅行に行くときこれ一本つけっぱなしに出来そう」と思い後から購入しました。実際使ってみての感想はとても便利なレンズで、デジタル時代らしいくっきりメリハリのある写真を吐き出してくれます。もし初めての一眼レフカメラなら迷わず18-135mmのレンズも付いたレンズキットを買った方が良いと思います。

 メーカーとしてはエントリークラスと位置付けているカメラですが「このカメラで撮れない写真は無い」とここは断言してしまいます。

 他にもカスタムイメージで仕上がりを調整したり、インターバル合成で星空写真も撮影可能です。そしてオプションのGPSユニットを購入すれば位置情報を記録することや天体写真も挑戦可能です。

 レンズ付きで8万円程度、2400万画素はB2程度の印刷物なら十分カバーできる画質です。シャッターの耐久性も10万ショット程度までOKなので仕事での撮影でも十分使いこなせます。リアルでも身の周りでカメラが欲しいという人が居たらまず一番目におススメしているカメラです。

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