顔に当たる光を意識して綺麗に撮影してあげましょう

 私的には写真を撮る時一番大切なものを一つ挙げるとするとそれは「光」だと思います。ですのでこのドール撮影講座でも第一回目は「ドール写真には「順光」が良い?それとも「逆光」?」と光について扱いました。今回も「光」についての続編的内容になります。

 もし様々な場所で撮影しようとドールを展開、カメラを構える前に「太陽光線はどちらから来ている?」と光について考える癖の付いている方なら今回の記事は今更な感じだと思いますのでここで読み終えて頂いて構いません。しかし「光とかあまり考えずに撮影しているな」という方ならお役に立てるかと思います。

 例えば観光地などを訪れるとこの様な碑を見かけることがあります。折角だからここで一枚と撮影する時「碑の正面に」「バランスよく」ということは意識しても光を意識しないとこんな写真になってしまいます。

 これは夕刻近くに撮影した写真なので太陽光線は左から来ていますが、これを無視して撮影をするとこの写真の様にドールの顔の左半分が飛んで、右半分がアンダー、髪の毛にも電線か枝の影が入ってドールが非常に汚らしい写真になってしまっています。

 しかし「碑の向きは変えられないのだし、このシチュエーションでは仕方ないだろう」と考えるかもしれません。確かに碑の裏側に回り込むことは不可能ですからある程度の制約はありますが、状況が改善できないか少し動いてみましょう。「仕方ない」と諦めてはいけません。

 数歩右に寄るとドールの顔が完全に影になる位置に移動できました。奥にある碑の角度を見て頂ければほんの少し右に移動したのがお分かりいただけると思います。これで理想的な光線である「逆光」の範囲内になりました。しかしこういう状況ですとドールの顔は暗くなってしまいます。

 そこでこの様にドールの顔が明るくなる様に露出をプラスに補正してあげます。冒頭の写真が1/250のf8で撮影していたところこの写真は1/125のf8で撮影しましたので1段分明るくした計算になります。ここでの露出の基準は「ドールの顔が綺麗になる明るさ」です。

 ドールの顔の影も消えすっきりしましたし、背景も明るくなって冒頭の写真より綺麗な写真になったと思います。

 この様な思い出になる場所での撮影はつい気持ちが高ぶって背景の方に意識がいってしまいますが、やはりドール写真はドールが綺麗に写ってナンボなので、ドールの顔にどの様に光が来ているかを意識して撮影してみてください。光を上手く扱えるようになるとスッキリした写真が撮影できるようになると思います。

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