暗所はTAvモードを使用すると便利です

 PENTAXの他社にない撮影モードにTAvというモードがあります。これはシャッター速度と絞りを任意の値に設定しておけば、カメラが適正露出になる様にISO感度を決めてくれるという斜め上をいくモードです。

  このモードはPENTAXが特許を持っていて他社は搭載出来ないと聞いたことがありますが、他社のカメラでも例えばNikon Df等は「撮影メニュ」の「感度自動制御」をONにして撮影モードを「M」にするとTAvモードと同じような動きになります。

 Nikon DfをMモード、ISO感度AUTOに設定してみました。実際に使ってみますと軍艦部のダイヤル操作一つで設定出来るPENTAXの方が圧倒的に便利ですが、他社のカメラでもISO感度をAUTOに設定出来れば似たような機能になりますので、一度確認しておいた方が良いかもしれません。

 そしてこの機能がどう役に立つのかというと暗い場所での手持ち撮影に大変重宝します。 私は普段はAvモードが便利だと言っていますが、Avモードでは下の写真の様な暗いシチュエーションではカメラが手ブレを警戒して撮影者の能力より早いシャッター速度を要求して結果ISO感度が高くなり画質が落ちるという問題があります。シチュエーションによっては逆にISO感度を上げず手ブレする様なシャッター速度になることもあります。 これを回避出来るのがTAvモードです。

 今回は撮影帰りに公園の遊歩道を通ると街灯に照らされた小道が綺麗だったので写真を撮影してみたくなりました。しかしご覧の通りかなり暗いシチュエーションなので、TAvモードの登場です。

 この写真はAPS-CサイズのK-70を使い、焦点距離は35mm換算で50mm程度の32.5mmで撮影しました。これ位の焦点距離ですと私が手持ちで撮影する場合、安全を考えると1/8以上でシャッターを切りたいところです。そこでシャッター速度は1/8に設定、絞りは少し絞り込んでf8とし、暗い場所なので露出補正を-1.0としました。

 あとはカメラが自動でISO感度を設定して写真を撮影してくれます。今回はISO4500でした。少しノイズはのっていますが「街灯に照らされた夜の遊歩道」という雰囲気は出たのではないでしょうか。もしAvモードで撮影していたら焦点距離は1/45~1/60位が下限となりますので、1/45としてもISO感度は25600程度になってしまい作品としては耐えられないかと思います。

 この様なシチュエーションでは、三脚やカメラを固定する方法があればそれらを使用して確実に撮影するのが良いと思います。しかし「撮るつもりは無かったけど雰囲気が気に入ったので何とかこの雰囲気を残したい」というシチュエーションは出てくると思います。

 そのような時この様にISO感度をカメラ任せにする撮影方法を使えば最も感度を低くした綺麗な写真が撮影出来ます。TAvモードがあるPENTAXのカメラならモードをTAvにするだけで簡単に撮影出来ますし、他社のカメラでもMモードでISO感度をAUTOに出来るカメラなら同じ様な使い方が出来ます。

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