HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AWは別次元スペックの予感

 PENTAXから「HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AWicon」が発表になりました。DFA50mm f1.4の実力を見ればその表現力は期待大というところですが、今日は発売前に少しこのレンズを語ってみたいと思います。既に予約はしていますのでまた手元に届いたら実際にドールを撮ってレビューをしてみたいと思います。

PENTAX Nikon Canon
レンズ構成 10群12枚 9群10枚 10群14枚
フィルタ径 82mm 77mm 77mm
重量 約1255g 約595g 約950g
執筆日現在ビックカメラ価格 248,000円 icon 210,840円 icon 198,000円 icon
発売日 2020年6月 2010年9月 2017年11月

 一眼レフ機メーカー三社の85mm f1.4レンズの比較表を作ってみました。価格、重量共に他社を圧倒しています。ネットで見かけた声の一つに「Nikonより高いんかぁ~」がありましたが、Nikonの85mmが登場したのは2010年です。

 当時はフラッグシップ機Nikon D3(フルサイズ)の画素数が1210万画素の時代ですから、レンズに求められている性能は3000万~5000万画素の今とは全く異なります。Nikonで言えば2012年頃からD600やD850で2000万画素、3000万画素と高画素化しています。

 ですからこの二本を単純に比べるとPENTAX、Nikonどちら共「一緒にしないでくれ!」という感じになるのかなと思います。一方Canonは2017年発売で比較的新しく中間的存在となると思いますが、重量もPENTAXとNikonの中間値になっているところが興味深いところです。

 PENTAXも開発秘話を読んでいますと当初はFA85mmをベースにもっとコンパクトに作ろうとしていたようですが、現在一歩先を行く画質を求めるとその枠を取っ払わなくてはいけなくなった様なことが書かれていました。

 結局高画質に対応したレンズとなると大型化は避けられないということだと思うのですが、このスペックはK-1の約3640万画素、更にその先を見据えたレンズということだと思います。

 また85mmは開けて撮ってナンボなところがありますが、一方でこのクラスのレンズとなるとフリンジが盛大で結局綺麗に撮ろうと思うと絞らなくてはならないというジレンマがありました。

 フリンジはフィルムでは発生しないデジタル特有の現象なのですが、今回は「特にポートレート撮影で重要とされる歪曲収差に関しては約4mでほぼ0%(Zero Distortion)を実現したほか、パープルフリンジの発生も効果的に抑制」と書かれていますし、DFA50mmの性能を見るとこの辺も期待せずにはいられません。

 また多くの人が感じ、また私自身にもそんな認識があった一つに「同じ品質ならPENTAXの方が他社に比べて少し安い」という考えがあったと思います。なので85mm f1.4というスペックだけ見ると18~19万円と予想していたのですが、多くの人の期待を裏切り、実際の価格はこの様な感じとなりました。

 しかし「少し安い」は「同じ品質なら」が前提になりますので、他社とは別次元の価格帯ということは逆に全く次元が違うレンズとも考えられます。例えばフィルム時代から85mmf1.4のフィルター径は各社77mmというのが標準でしたが、ここも既にその常識を破り82mmとなっています。更に重さに至っては10年前に開発されたNikonの倍の重量です、表面的なスペックだけを見ても全く別次元の予感です。

 今回の「HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AWicon」はミラーレスには見向きもせず(と表面的には見える)一眼レフ機をひたすら作っているメーカーが、他社がミラーレスに力を割いている間にレフ機でここ一番の存在感を示そうとしている、そんな力強さを感じさせてくれるレンズです。とにかく発売日が楽しみなレンズです。

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HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AW icon(ビックカメラ)
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