Photoshop Elementsを使ってドールスタンドを消す

 安全なドール撮影にドールスタンドは必須です。しかし折角良いポーズを作ってもドールスタンドが見えてしまうと、そこに人形が置いてあるだけに見えてしまいます。そこで今回は「Adobe Photoshop Elements 2020」を使いそのスタンドを消してみたいと思います。

 この様にカメラを首からぶら下げて歩いているようなポーズで写真を撮ってみました。優しいドール界隈では「娘さん歩いていますね!」って言ってくれますが、ドールの知識がない一般の人が見たら「原っぱでスタンドを使ってドールを立たせただけの写真」だと思います。無意識のうちに「スタンドを使用=自立出来ない=意思がない、生命感が無い」という考えになってしまうのだと思います。この醒めた感じを例えるとタネ明かしが丸見えの手品みたいな感じかもしれません。

 私たち人間も普段不通に歩く時にスタンドで支えて貰ったりしない訳ですから、やはりドールのスタンドも消してしまいたいと思います。

 しかし今回紹介する様にスタンド消しは難しくはありませんが、それなりに面倒です。やはり作業しないで済むに越したことは無いので、以前記事で書いたスタンドを見せない撮影方法で撮っておき、どうしても見えてしまう要素のみ消す方が良いと思います。

・ スタンドを見せないテクニック

 前置きが少し長くなりましたが、早速作業を始めたいと思います。まずは「Adobe Photoshop Elements 2020」を立ち上げ、スタンドを消したいドールの写真を開きます。

 今回の様にスタンドを消すだけなら画面全体が表示されている必要はありません。スタンドが消しやすい様に左上の拡大ツールを使用してスタンド部分を拡大しておきます。

 まずはドール部分に加工を施さない様に、ドール外を範囲指定しておきます。塗装前にマスキングテープで塗らない部分を保護する工程に似ています。この様な作業時には「マグネット選択ツール」が便利です。

 「マグネット選択ツール」で脚の境界をなぞっていきます。こうした作業をフリーハンドで行うとだいたいガタガタになりはみ出てしまうものですが、「マグネット選択ツール」を使用すると境界線をソフトが判別してくれて、綺麗に縁取りが出来ます。

 ドールの脚部分は丁寧に、しかし下側の草むら部分は適当で範囲指定が終わりました。これで選択範囲の中は加工が出来ますが、選択範囲の外は加工が出来なくなりましたので、ドールの脚に草を描いたりする心配が無くなります。

 選択範囲がクローズされて決定するとこの様に選択範囲が点線に変化します。

 それでは早速スタンドを消していきたいと思います。この場合①周辺を①’にコピーすると綺麗に消えてくれそうです。何処をコピーするかはその時々で変わってきますのでここは回数を重ねて慣れるしかありません。「Alt」を押しながら①で左クリック、そしてカーソルを①’に持っていきクリックをするとコピーできます。

 そのままカーソルを下に持ってくると①の下側が次々とコピーされていきます。ブラシ(カーソル)の大きさはスタンドより少し細い位で、スタンドを塗りつぶすようにコピーを続けていきます。前側の足の前に三角形に見える枯葉がありますが、そのままコピーされ後ろ側の足の前にも存在するのが分かります。

 大半が塗りつぶせましたが、スタンドの台座部分が残っています。この付近を塗りつぶそうとすると、位置的にドールの前側の足がコピーされてしまうと思います。またこの周辺は左下の枯れた芝生をコピーした方が自然なので左下の芝生の上にカーソルを持っていき「Alt」キーを押しながらクリック、そのままカーソルをスタンド台座の所に持っていきクリックすると左下の枯れた芝生がコピーできます。

 スタンドの台座部分も綺麗に消えました。また先程書いた三角形に見える枯葉もいかにもコピーしたように見えますから、他の場所から枯れる差をコピーして消してしまいました。他にも何カ所かを他の場所からコピーして馴染ませています。

 全て良いなと思ったら、選択範囲を解除してください。塗装を終了してマスキングテープを剥がすような感じです。

 拡大してみると、冒頭の選択範囲で少しミスジャッジがあり、脚部分の一部が削れていました。ここをタッチアップします。まずはタッチアップに使用する色を選択するために「スポイトツール」を使用します。

 黄色矢印付近の色を使って、脚が書けてしまった部分を塗ってあげます。今回は7px位のブラシを使用しましたが、細い筆で丁寧に仕上げます。

 こんな感じです。拡大画面で見ていると違和感がありますが、実際画面全体で見るとこれ位なら全く目立ちませんのでこれでOKです。

 全体写真でもう一度見直して違和感が無ければ完成です。完成したファイルを保存します。

 この時ファイルの保存は別名で行った方が良いと思います。同名で行うと加工前のファイルは無くなってしまいますので、今後加工の技術が向上(自分の技量的にも、ソフト的にも)してもっと綺麗に消せるようになった時に後悔すると思います。

 やはり元ファイルはきっちり残しておいた方が良いと思います。

 完成しました。これでスタンドは見えませんので堂々と「うちの娘は自分で歩いて写真を撮りに行くんだ。」と言い切ってしまってくださいw。

 たかがスタンド、されどスタンド。スタンドの有無で受ける写真の印象はかなり変わってくると思います。より日常の中に溶け込むドール写真を目指すなら、是非「スタンドを見せない!」を意識してみてください。


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Adobe Photoshop Elements 2020(パッケージ版)

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