影を軽減するレタッチ

 「光があれば影がある」といいますが、写真もまさに光と影の表現です。しかしドールの顔半分に光が当たり反対側が影になってしまったら?撮影テクニックでいえばここはレフ板で光を補ってあげたりストロボを発光させたりします。

 それでは条件によってレフ板やストロボが使用できない場合はどうしましょうか?今回はそんな場合も大丈夫、「Adobe Photoshop Elements 2020(パッケージ版)」でのレタッチ、影の軽減について解説していきます。

 ヒガンバナとドールというシチュエーションで撮影してみました。シーズン中ヒガンバナの群生には多くのカメラマンが集まりますので、遠隔ストロボやレフ板が使いにくい状況もあるかと思います。半逆光位で撮影したのですが、向かって左側の顔が少し沈んでいます。これを今回は改善していきたいと思います。

 今回の様に写真の一部分だけを明るくしたい時は①の「覆い焼きツール」を使用します。視力検査のお玉みたいな形のアイコンがそのツールです。その部分が手の形になっていたらそれは逆に色を濃くする「焼き込みツール」なので②部分で「覆い焼きツール」に切り替えてください。

 また今回は顔の向かって左半分しか作業しませんので③の拡大ツールで作業しやすい大きさに画像を拡大しておくと作業しやすいと思います。

 設定はあまり激しく変化しても不自然になりますので露光量を10%位に設定します。サイズは900pxになっていますが、ブラシのサイズについては次の項目で解説します。範囲、ブラシは今回はいじっていませんが、ブラシは設定の様なぼかしタイプが良いです。くっきりタイプは境界が出てしまいますので使えません。

 そしてカーソルを顔の左半分の所に持っていき、ポンポンとクリックすると段々と肌の色が明るくなってきます。先程ブラシサイズ900pxになっていましたが、数値はどうでも良いのでこの赤丸位の大きめのカーソルで処理していくと覚えておいてください。

 顔の向かって左半分と口元の下側を少し明るくしてみました。「まだ左右差があるのでもっとやった方が良いのでは?」と思われるかもしれませんが、「光があれば影がある」の言葉通り完全に同じ明るさにしてしまうと立体感が抜け不自然な写真になってしまいます。

 今回の処理は料理でいう隠し味的な感じで、「写真に残っているアラを軽く取り除いてスッキリさせる」的な感じです。

 顔の部分だけを切り取って比べてみます。左が加工前、右が加工後です。僅かな違いですが、影が薄くなると表情も明るくなったように感じます。

 今回の作業はそれ程難しいものではありませんが、効果は大きいと思います。一点注意点としてはやり過ぎないことです。少し影が残っている位でやめておく方が自然な写真に仕上がります。


Adobe Photoshop Elements 2020(ダウンロード版)


Adobe Photoshop Elements 2020(パッケージ版)

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