コンパクトなGRⅢでスマートに機内撮影

 航空機の機内では基本荷物は頭上の棚かシート下に収納しなければなりません。勿論シートベルト点灯サインが消えればシート下の鞄からカメラを取り出すことも可能ですが、ゴソゴソと取り出したりまた収納するのも面倒です。

 特にドール撮影したければドールの取り出しや収納も必要ですから、せめてカメラの収納はスマートにしたいものです。そんな時「RICOH GRⅢicon」は一眼レベルの画質でコンパクトですからケースに入れて腰に吊ったり、ポケットに収納出来るので便利です。

DETA : 1/200、f9.0、ISO200、WBオート

 まずはターミナルビルの展望台で飛行機を見て楽しみます。飛行機は例え公共交通機関の遅れなどでも駆け込み乗車は出来ませんから、余裕をもって来て「飛行場でゆっくり遊ぶ」位の心構えの方が良さそうです。私の場合2時間前に行ってご飯も食べる、お土産も買う、飛行機も撮るといった感じです。

 2時間あればアクシデントがあってもタクシーで到着できるでしょう。飛行場で予定していた楽しみはお預けになりますが、予定の飛行機には余裕で搭乗できます。

DETA : 1/400、f9.0、ISO200、WBオート

 こちらはSILKYPIXのテイスト「トイカメラ」で仕上げています。床に反射した日の光がいい感じに仕上がりました。

DETA : 1/40、f8.0、ISO200、WBオート

 それでは航空機登場時のスナップには「RICOH GRⅢicon」が便利という本題に入りたいと思いますが、機内で着席時には腰に吊っているのが理想です。しかし保安検査場で金属探知機を通ると反応してしまいますので、検査場を通過するまではカバンに入れておき、検査が終了したら待合スペースで腰にGRⅢを装着するのがスマートかと思います。黄色矢印部分に腰に吊る用の専用ケースが入っています。

 ちなみにドールや写真に全く関係のない話ですがこの保安検査場の中か外かというのは大変大きな意味があり、保安検査場より内側を「クリーンエリア」と呼び、外側を「ダーティーエリア」と呼んでいます。つまりクリーンエリアは飛行機に搭乗する乗客や乗員しか入れません。そしてこのクリーンエリアに入る為には関係者でも必ず保安検査を受けます。

 またクリーンエリア内の売店に勤務する人もやはり保安検査を受ける必要があります。「たった一人が保安検査を受けずに侵入した為に全員を一旦外に出し再度検査した」なんて言うニュースもありましたが、この区分けは厳格です。

DETA : 1/60、f9.0、ISO100、WBオート

 こちらは搭乗ゲート横の待合スペースで。ここは既にクリーンエリアです。

 ところでこの写真は後ろのスカートが乱れてイマイチ汚かったのでSILKYPIXのハードモノクロームで潰して目立たなくしてしまいました。汚いもの、見せたくないものに限って目立ちますのでここは本来現場できっちり修正して撮っておくべきなのですが、既に家に帰ってきていますので仕方ありません、現像で何とかします。

 カラーで見ると「何でスカートの後ろグチャグチャなんだろう?」が先に来てしまいますが、この写真ならドールはシルエットになりますから駐機中の飛行機や空の雲の方に意識がいってくれるのではないかと思っていますw。

DETA : 1/400、f5.0、ISO100、WBオート

 搭乗機がプッシュバックを開始しました。基本航空機は地上では前進は出来ますが、バックは出来ないと考えておいてください(構造上は出来るのですが、色々問題があります)。そこで前進は自機エンジンの推力を使用しますが、バックは前輪部分を「トーイングカー」と呼ばれる専用車両で押して貰います。

DETA : 1/1600、f5.6、ISO200、WBオート

 タキシング中に見たすれ違い機。このアングルも地上職員か搭乗中でなければ見ることが出来ません。SILKYPIXのV2モードをベースに更に彩度をアゲアゲにして夕日のオレンジを超強調しています。

DETA : 1/30、f11、ISO200、WBオート

 誘導路をタキシングして滑走路へ向かいます。当時の運用では南風運用時の北行きは16Lを使用しましたので、管制の進入許可が出るまで滑走路手前で待機します。ところでここには赤地に白文字で「CATⅢ」とありますが、これはILS(計器着陸装置)のカテゴリーを表しています

 ここC滑走路には反対側の34RにIIIbのILSが設置されています。ちなみにIIIbは簡単に言うと滑走路150ft(50m)手前まで自動操縦で滑走路に進入できますので荒天時の着陸に有利です。

DETA : 1/250、f4.0、ISO100、WBオート

 飛行機というのは基本離着陸時は向かい風に進みます。ですから先程南風の為16Lから離陸した飛行機の機首は南を向いていますから東京湾で旋回して一路北海道を目指します。一日が終わろうとしている東京、雲の間から指す夕刻の太陽光がとても美しいです。

 こんな光も運次第、見れる時もあれば見れない時もありますので折角見れた時には是非カメラに収めて思い出にしたいものです。

DETA : 1/50、f8.0、ISO100、WBオート

 雲海の上の夕日。この日は東京出発時も晴れていましたので見れて当たり前ですが、地上が曇りや雨でも雲の上に来れば晴れています。当たり前と言えば当たり前なのですが、地上の天気が悪くても諦めてはいけません。

 見た目的には地上の夕日より特別な雰囲気の雲海の夕日ですが、地上の夕日より雲海の夕日の方が見れる確率は高いのです。

DETA : 1/30、f16、ISO1000、WBオート

 ふわりも出て来て雲海の夕日をみます。ところでこの写真のみf16まで絞っていますが、話は簡単、ふわりから雲海まで綺麗に撮りたかったので被写界深度を稼ぐための措置です。しかしISO1000ならGRⅢなら全く無問題です。

 こうした写真は露出、ホワイトバランスで雰囲気がガラッと変わりますのでバンバン撮って太陽が沈んだら、気分が冷めないうちに機内でボディ内現像です。GRⅢはボディ内現像が出来ますので、「見た感動が冷めないうちに作品を仕上げられる」「機内でボーとしている時間を無駄にしない」などのメリットがあります。

DETA : 1/20、f8.0、ISO6400、WBオート

 もうドール写真でも、作品でもないですが、この逆噴射のシーンを見たくてエンジン脇の席を取っている位ですから逆噴射の写真です。左側のカバーが開いて黒くなっていますが、これが逆噴射の状態です。

 飛行機が前進している時、飛んでいる時はエンジンの前側から空気を吸い後ろに噴出して推力を得ていますが、着陸したら直ちに速度を落とさなければなりません。この時前から吸った空気を後ろに噴出するのではなく横から排出して前側へ気流を送ります。

 他にもフラップやスポイラーを立て、車輪もフルブレーキと文字通り全身で速度を殺すのですが、エンジンブレーキの様な豪快な音がするこの逆噴射が特に大好きだったりします。

 ちなみに撮影したのは18時30分、外は真っ暗でISO感度は6400を使用していますが、ノイズも殆ど無く美しい仕上がりです。しかし手ブレ補正が効いているとはいえ機内はかなりの振動ですから、1/20のシャッター速度できちっと止まってよかったです。

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RICOH GRⅢicon(ビックカメラ)
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GR III Street Edition Special Limited Kiticon(ビックカメラ)
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【今回使用した現像ソフトSILKYPIXの最新版はこちらです】(ボディ内現像したものを除く)

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SILKYPIX Developer Studio Pro10 パッケージ版icon(ビックカメラ)
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 GRⅢの場合現像ソフトが付属していませんので、別途用意する必要があります。人それぞれ好きなものを使用すれば良い訳ですが、DCU5を使っている人なら、DCU5の中は実質SILKYPIXなのでSILKYPIXの方が使いやすいと思います。私もAdobeと悩みましたが、そういう理由でSILKYPIXを使用しています。

 今回SILKYPIXで使用したプリセットはSILKYPIXの「テイスト」から無料でダウンロードして使用しました。

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