フィルムを自家現像してみよう(カラー作業実践編)

 昨日現像に必要な道具一式をご紹介しましたが、今日は実際にカラーフィルムの現像を行ってみたいと思います。

 ところでカラー現像に興味がある人の中には一度や二度「カラー現像は素人には無理」というアドバイスを聞いたことがあると思います。私もその一人で暫くは無理と決めつけて調べることすらしなかったのですが、実際やってみると自家現像はそれ程難しくなく、手順を決められた通りにやれば素人でも可能でした。

 しかし何本もやってみると温度や時間、薬液の管理によって仕上がりに波がありました。気持ちいい位抜けの良い画像が出たと思えば、色が少し偏っていたり、眠い仕上がりの時もありました。現在はデジタルの補正でかなりのレベルまで補正できますので、その様な画像でもWEBで公開したり、画像データを作ってインクジェットプリントでプリントする分にはほとんど問題はありません。

 逆に言うと素人のレベルというのはその程度なので本当に大切な写真は自家現像ではなくお店に任した方が良いと思います。それでもやはり「自分で現像をするという楽しみは興味のある人にはきっと楽しい事」だと思いますので、興味があれば是非挑戦してみて欲しいと思います。(この検証は個人の趣味の範疇というレベルなので、絶対大丈夫はありません。お約束の自己責任でお願いします!)

 購入した薬剤「ORIENTAL CNL-N1R発色現像補充液 5L×2(フジ名称:CN-16L)」「ORIENTAL BAP-2R漂白定着補充液 10L×2(コダック名称:RA-4RA)」の中身はこんな感じです。現像液A、B、漂白定着液A、Bがそれぞれ2セット入っています。これらの薬剤は混ぜてしまうと1週間(冷蔵庫では1月位?)程度の寿命になる様なので、現像する都度混合して作ります。

 前回の必要なもので計量カップは書きませんでしたが、薬剤を混ぜる際必要になります。薬剤は混ざらせたくないので、計量カップは薬剤が4種なので4個購入しました。

 私はパターソンの現像タンクを使用しているので135フィルム1本で300ml、120フィルムで500mlの薬液を使用します。混合比を備忘録として記しておくので参考にしてください。これもネットの情報を参考にして計算しましたが、この数値で現像は大丈夫でした。

★ 135フィルム(液量300ml)

A B
現像 30ml 30ml 240ml 300ml
漂白定着 40ml 60ml 200ml 300ml

★ 120フィルム(液量500ml)

A B
現像 50ml 50ml 400ml 500ml
漂白定着 70ml 100ml 330ml 500ml

  規定量調合して現像液と漂白定着液が出来ました。ここからいよいよ現像作業に入りますが、フィルムをリールに巻きタンクに入れるまでの作業は白黒フィルムと同じです。

 白黒フィルムは水温に合わせて現像時間を調整しますが、カラーフィルムは水温を30度に保つ事が重要になります。しかしあまり厳格なのは難しいので「2度位は誤差も許される」「低いよりは高い方がいい」と何処かで聞いた話を取り入れ30度から32度の間で保つことにしました。写真の様に水温30度の水の中にペットボトルを浸し液温を30度に調整します。

 効率よく作業を行うならこの作業を行ってからフィルムのリール巻きをすると、タンクにフィルムを入れた頃には適温になっていると思います。

 現像の作業手順を順を追って書くと以下のようになります。今回は液温30度で現像する方法を紹介しましたが、38度で実施すると現像、定着漂白の7分が半分の3分30秒ほどで完了する様です。

40度の水で2分ほどフィルムを洗う

現像(7分)

40度の水で2分ほどフィルムを洗う

定着漂白(7分)

水洗い2分

ドライウェルで洗浄

乾燥

 冒頭40度の水でフィルムを洗う予備洗浄は気泡防止と、フィルム、タンクを暖め液温低下を防ぐ為です。そして現像、定着漂白時の攪拌は白黒同様最初の1分は連続、その後は50秒休み10秒攪拌を繰り返しました。

 次の攪拌を待つ間は30度の水にタンクを浸し液温を一定に保ちます。また水の温度が下がってきたらお湯を足して適温まで水温を上げます。

 定着後の洗浄が終了したらドライウェルで洗浄し、専用スポンジで水切りをしたあとは洗濯ばさみで挟んで乾燥させます。最初はフィルムの乳剤面が白っぽく曇っていますが、乾いてくると透明感が出てきます。

 そして透明感が出てきて見慣れたネガの様になれば完成です。6コマずつにカットして収納袋に保存しましょう。この辺の作業も白黒フィルムと同じです。

 下は実際自家現像で現像した写真ですが、決められたとおりに実施すればこれ位の仕上がりは期待できます。

 やはり自分の処理で画像が浮き出てくるという現象や現像し終わらないとどんな仕上がりになるのか分からない特性はワクワクする何かを持っています。興味があれば是非挑戦してみて欲しいと思いますが、慣れるまで仕上がりに波が出るのは事実なので大切なフィルムは店舗の現像サービスに依頼してください。

ASAHI PENTAX SV + Super Takumar 55mm f1.8 Fuji 業務用 ISO100

ASAHI PENTAX SV + Super Takumar 55mm f1.8 Fuji 業務用 ISO100

 最後にカラーフィルムの自家現像を行いたい私に勇気をくれた偉大なる先人様のサイト を紹介します。デジタルの台頭で風前の灯のフィルム業界ですが、楽しめるうちは思いっきり楽しみたいものです。

遂にカラーネガフィルム現像、始めちゃった。(いい感じな日記様)

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