ペンタ使いなら「カスタムイメージ」でより自分らしい写真に

 以前にPENTAXカメラに搭載されている「カスタムイメージ」の種類について紹介させて頂きましたが、「実際にどう使う?」が分からないとなかなかそのすごさ、便利さが伝わらないのかもしれません。そこで今回はカスタムイメージとホワイトバランスを駆使して、写真自体のイメージを記録写真から心象写真に変えてみました。

 PENTAXの基本となるカスタムイメージは「鮮やか」です。多くの人が「きれいな写真」と思う様な少しコントラストや彩度の高い仕上がりです。特段のこだわりが無ければ普段はこのモードで良いと思います。

 しかし写真を撮影した日は快晴で、しかも撮影時間は正午頃です。一番陰影がはっきりしすぎて少し写真撮影には向かない時間帯です。この写真でもススキの穂は飛び気味なのに、奥の建物は潰れていてディテールは見にくいです。色ははっきりしていますが、あまり綺麗な写真とは言えないのではないでしょうか。

 こうした場合時間を改めて撮影するのが綺麗な写真を撮影するのに一番良い選択肢なのかもしれません。しかしそうは言っていられない事情もあるでしょう。そんな時にはカスタムイメージを「ナチュラル」にしてあげるとコントラストが弱くなりますので改善できます。

 この写真ですと目で見た風景に忠実にはなりましたので説明には都合の良い写真になりました。しかし逆にありきたりで面白くない写真です。

 そこでカスタムイメージをもう一段コントラストも弱く、彩度も低い「ほのか」にしてみます。全体的に柔らかい雰囲気になりましたので、冒頭のギラギラ照り注ぐ太陽という感じから暖かい日だまりという雰囲気に写真が変わったと思います。

 また奥の建物に使用されている木材の色ムラやガタガタ感も浮き出てきましたので古い建物の質感もばっちりです。コントラストはこれ位でも良いのではないでしょうか。

 そして「ほのか」にはカラーフィルターの機能がありますので、先程のコントラストを落とした写真に色を盛っていきます。こちらは今回の最終仕上げで使ったパープルとは異なり「シアン」をのせてみた写真です。

 この様にシアンがかった写真も「ノスタルジー」という雰囲気で良いと思いますので、こういう色調が好きな人はここをベースにいじってみても面白いと思います。

 今回は「パープル」のフィルターを被せ、更にホワイトバランスを日陰、更にマゼンダ、アンバーをめいいっぱい足してみました。昔懐かしい雰囲気=セピア色みたいな安直な発想ですが、昭和の懐かしい雰囲気、まだ草むらも多く存在し夕方まで遊んだ思い出みたいな雰囲気を表現できたのではないでしょうか。

 そして最後は周辺光量補正を逆に振って四隅を少し暗くして雰囲気を出してみました。周辺光量補正は本来暗いものを明るくするものなのでカメラではこの操作は行えません。しかしパソコンのDCU5だと可能になりますので、使ったレンズの焦点距離24mmを入力した後めいいっぱいマイナスに持って行きました。

 この場所へは「史跡だから行った」というよりは「昔懐かしい雰囲気を味わいたくて行った」ような感じでしたので、やはり写真もただ撮ってきたというよりは「懐かしい感」「古き日本の風景」みたいなものが伝わるような写真を狙って仕上げてみました。

 勿論この場所に行って何を感じるか、何を伝えたくなるかは人それぞれなので私の表現が最適解とは言えませんが、普通に撮るとありきたりの写真しか撮れないデジカメが「カスタムイメージ」「ホワイトバランス」などを駆使することにより大幅に表現を変えてくれることがご理解いただけたのではないかと思います。

 今回は「鮮やか」「ナチュラル」「ほのか」の3つしか使っていませんが、以前ご紹介した様にカスタムイメージは数多くの種類が搭載されており、またそれぞれのカスタムイメージが様々なパラメータを調整できるようになっていますので、使いこなせば表現力は無限大となります。

 更に今回の様にホワイトバランスで色を調整したり、更に露出補正でも雰囲気を変えられますので、じっくり現像すればたった一枚の写真でもより自分らしい一枚が仕上げられます。

 今回は現場で撮影してきてパソコンで現像時に処理しましたが、PENTAXのカメラなら現場で、その場の雰囲気の中で処理することも可能です(最後の周辺光量補正を除く)。

 とにかく色に拘れば拘るほどそれに応えてくれるPENTAXのカメラ、普段はオートで構いませんが、ここ一番の時は是非この機能を引っ張り出し、自分が造りたい最高の一枚に仕上げてみてください。

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