冬の天城山隧道(北口園地)

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旧天城トンネルは伊豆を代表する観光地の一つです。以前「雨の日こそ「天城トンネル」(天城山隧道)」という記事を書いたときは南側(河津側)の入り口で写真を撮影しましたが、今回はトンネルを抜け北側(修善寺側)で撮影してみました。

 石積みのトンネルポータルは南側と変わりませんが、こちらは左が山側、右が崖側となります。

 天城トンネル、旧天城トンネルなど色々な名称で呼ばれるこのトンネルですが、正式名称は「天城山隧道」です。そして国道414号線にある天城越えのトンネルは「新天城トンネル」です。

 明治34年に開通したトンネルは古いトンネルというイメージですが、新天城トンネルが開通する昭和45年までは天城越えの唯一のルートでした。

 また新天城トンネルの開通後は平成12年まで有料道路でしたから、通行料を払いたくない人は無料開放される平成12年までこちらを通っていたことが推測できます。現在こそ観光地の様相ですが、近年まで実用道路だった訳です。

 そして新天城トンネルが開通した翌年の平成13年に重要文化財に指定されています。

 こちらの案内板には石積みのトンネルについて詳細が記されています。「切り石巻工法」と呼ぶそうです。そしてその石は北側にある大仁町の石が用いられている様です。

 ところで天城山隧道というと川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台ですが、今Amazonで見ると4つの作品を見つけることが出来ました。それぞれの時代を代表する女優さんが演じられています。

 しかし1974年以降映画にはなっていないのが驚きです。既に半世紀映画化されていません。どの女優さんが演じる伊豆の踊子を見てみたいですか?

1974年
山口百恵
1967年
内藤洋子
1963年
吉永小百合
1954年
美空ひばり

 トンネル内部も雨の日とはまた様相が異なります。なおトンネルはすれ違いは恐らく不可能です。殆ど車は通りませんが、通行の際は譲り合って通行する必要があります。

 地下水が染み出したトンネルの内壁に外の光が当たり輝いています。現在のコンクリート造のトンネルではこの雰囲気は出ません、是非訪れたらこんな写真も撮影してみてください。

 カメラの露出はマイナス気味、コントラスト強めの方が格好良い写真になります

 完全に草木の枯れた1冬になると少し淋しい雰囲気ですが、訪れる人も少なくゆっくり楽しむことが出来ます。四季、天候違いで見せる顔も異なりますからまた色々と天城山隧道の写真はお届けしていきたいと思います。

 現在は天城トンネルを見に来た方の一部が通るだけ、それほどスピードも出ていない天城トンネルですが、全く車の通らない遊歩道ではありませんので、見学の際は交通事故防止に留意して見学してください。

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