家庭用に最適なのは蓄圧式の強化液消火器
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消火器にはその構造や薬剤で色々な種類があります。今回は家庭用消火器に最適な消火器の種類について解説していきたいと思います。
現在主な家庭用消火器では薬剤の種類によって粉末消火器と強化液消火器の二種類、構造では蓄圧式と加圧式の二種類があります。それぞれ一長一短がありますが、私的にオススメなのは蓄圧式の強化液消火器です。
こちらが我が家で導入している蓄圧式の強化液消火器「ヤマトYTK-1XⅢ 消火器(楽天市場)」です。Yahoo!ショッピングでも同様のものが購入できます。
■ 粉末か強化液か
薬剤の違いではこの二種類になります。私的には後始末が楽、放射時間が長く落ち着いて消火しやすい、再燃の恐れが少ない等の理由で強化液消火器をおすすめします。粉末消火器は使用後あのピンクの粉を掃除するのが大変です。一方強化液は消火剤を混ぜた水溶液ですから拭き取るだけです。
しかし粉末消火器は吹きかけた瞬間魔法の様に火勢が弱まりますので、不安感が少なく消火出来るメリットがあります。しかし粉で覆って火を消すという原理ですから、奥の方で燻っていると再燃の危険があります。その点強化液なら液体で浸透性がありますから再燃のリスクが軽減できます。
■ 蓄圧式か加圧式か
加圧式のメリットはコスト以外に無いのではないかと思っています。家庭で不慣れな人が使うなら絶対に蓄圧式です。蓄圧式は構造上加圧式に比べレバーを握る力が圧倒的に少なくて済みます。特に非常時思いっきり握らないと薬剤が出ないとなるとパニックになる人もいるかもしれません。
また古い加圧式の消火器の場合、容器が腐食していた時など破裂事故が起こる可能性があります。しかし蓄圧式はその様な事が起こりにくい構造です。
しかし一点蓄圧式の注意点として中が一定の圧力になっていないと使えませんから、時々圧力が適正かチェックしておく必要があります。
蓄圧式のメーター、緑の部分に針が来ている必要があります。加圧式にはこのメータは付いていませんから、このメーターが付いている消火器は蓄圧式です。
■ 使い方は簡単3ステップ
使い方は簡単1・ピンを抜く、2・ノズルを火点に向ける、3・レバーを握るの3ステップです。消火器本体のラベルにも書いていますので、確認しておきましょう。そして狙うのは炎ではなく燃焼物上部、炎の根本です。
■ 購入したらラベルを確認しておこう
ラベルには使用方法、適応火災の種類、有効期限などが記載されています。有効期限の切れた消火器は即使えなくなるということも無いとは思いますが、いざという時の信頼性が無くなりますので新しいものに交換しておきましょう。
家庭用消火器はABC消火器と呼ばれ、可燃物が燃えている一般火災の他、天ぷら油、石油ストーブなどにまつわる油火災、コンセントや電気ストーブが出火元の電気火災など全ての火災に対応しています。
■ 天井高程度の火炎なら消火器で制圧可能
火災は予想もしない時突然訪れます。備えが無いと慌てているうちに火勢が強くなり、あっという間に火の海となってしまいます。消火器があれば天井の高さ位までの火炎なら一人で制圧可能と言われています。7,000~8,000円で有効期限である「5年分の安心を買う」と考えると安いものだと思います。
料理が趣味、アウトドアで火を使うという人は勿論、全ての人が万一に備え一家に一本消火器を常備して欲しいなと思っています。
※ 普段の記事からすると専門外の記事の様で「付け焼刃の知識?」と思われるかもしれませんが、消防設備の知識やその取扱いについては普段業務で使用する方々に教える立場だったこともありますので、信用して頂いて大丈夫です。