釜焼きプリン(おぎのや)

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 かつて横川駅の駅弁として名を馳せたおぎのやの「峠の釜めし」は今なお横川駅にも健在ですが、上信自動車道横川SA(上り線)にも展開してここを通る人々の人気メニューの一つとなっています。今日はここで見つけた可愛いスイーツ「釜焼きプリン」をご紹介します。

 昔の横川駅は信越本線の特急停車駅、しかも補機(碓氷峠を登る為に補助の機関車を必要とした)の連結や開放作業の為数分間停車という特別な駅でした。列車が到着すると多くの旅行者がホームに立つおぎのやの駅弁売りから釜めしを買ったのが、長野新幹線開通以前の横川駅の日常でした。

 しかし長野新幹線開通を機に横川軽井沢駅間が廃止、横川駅はローカル線の終着駅となってしまいました。駅弁からSAでのサービスへおぎのやも方向転換をせざるを得なかったのだと思います。


諦めない経営 「峠の釜めし」荻野屋の135年

 しかし店内に入ってびっくり、横軽を通り抜けたキハ57が鎮座しているではありませんか!キハ57は全国的なキハ58の横軽専用車ですが、少し様子が変です。よく見ると前側は本物のキハ58系の運転台等ですが、後ろ側の客室側は新たに作られたものの様です。

 駅からSAに舞台は変われど、やはりおぎのやは駅弁屋なんだという気持ちが伝わってくる粋なスペースです。


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 車内は当時の車内を模した造りになっていますが、クロスシートの真ん中には実車には無いテーブルが付いています。おぎのやらしい、駅弁気分を味わって貰おうというアトラクションなのです。

 そんな凄い所なのに17時に到着した時は、お目当ての駅弁は売り切れでした。ここで都会の人と地方の人との気持ちの違いがあることに気付きました。24時間街が眠らない東京から来た人からすると、17時は夕食向けの弁当が搬入される時間ですが、地方にとって17時はもうお客さんも少なくなってきて間もなくお店を閉める時間なのです。

 しかし残念だなと思って店内を見渡していたらお隣のお店に「釜焼きプリン」があるではないですか!!釜めしの容器を小さくした様な容器にプリンが入っているここだけのスイーツです。折角横川に来たのですからこれは食べなくてはなりません!ここからが本題です。

 本物の釜飯の半分位の容器にプリンが入っています。プリン440円、右の蓋は別売で50円です。食べるだけならプラの蓋が付いていますので別売の蓋は要りませんが、洗って飾ったりする人は焼き物の蓋もあった方が良いでしょう。

 容器一杯に詰まったプリンに生クリームが載っています。カラメルソースは底側にありました。他にもフルーツの載ったものなどバリエ-ションがありましたが、今回はシンプルなこのプリンにしました。

 そして本物の釜めしの1/2位のサイズですからドールさんにも丁度良い大きさです(それでも大きいですが・・・)。

 肝心のお味ですが、卵の風味が感じられる手作りっぽい雰囲気のお味です。懐かしい雰囲気の味とも言えそうですが、控えめに言って美味いプリンです。釜めしの釜のミニチュアという可愛い見た目と相まって、ここを訪れたら是非食べて欲しいプリンです。このプリンを食べると、もれなくこんな笑顔になる(かもしれません)。


諦めない経営 「峠の釜めし」荻野屋の135年

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