発売から5年以上が経過したPENTAX K-70の実力(レビュー)

 今日は発売から5年以上が経過したPENTAX K-70について語ってみます。現在PENTAXではエントリー機に位置付けられ、他社現行機種でもこの価格帯のモデルは殆ど存在しない位のお手頃価格ですが、実はこのカメラで撮影出来ない写真は無い位高性能で便利なカメラです。

 残念なことに「最近はデジタル一眼カメラが売れない」とはよく聞きますが、理由の一つに「性能が良くなり、頻繁に買い替える必要が無くなった」というのもあると思います。昔はフィルムカメラに比べ圧倒的にスペックが劣っていましたので2年もすると進化した新しいカメラが欲しくなったものです。しかし10年位前から技術が成熟してきて、もうモデルチェンジごとに買い替える必要は感じられなくなりました。

 K-70は5年以上前のモデルです。10年前に5年前のカメラというと使い物にならなかった感じですが、今は技術も成熟して今なお現役のスペックです。一昔前の様に2~3年で買い替えるものではなく、デジタルカメラもまたフィルム時代の様に長く使う時代に移行したのではないかと思っています。

 参考までに他社ミラーレスやK-3Ⅲと数値で比較してみます。

K-70 他社APS-Cミラーレス K-3Ⅲ(参考)
有効画素数 2424万画素 2088万画素 2573万画素
最高ISO感度 102,400 51,200 1,600,000
連写性能 秒6コマ 秒11コマ 秒12コマ
測距点 11 209 101
ボディ内手ブレ補正 4.5段 5.5段
背面モニター バリアングル チルト 固定式
重量 688g 450g 820g
Amazon価格 65,870円 97,800円 199,817円

 さすがに最新のフラッグシップ機と比較するとスペックは劣りますが、有効画素数や最高ISO感度で言えば他社メーカー最新機種でも数値が低いものがある位です。連写性能が秒6コマというのは高速で走る電車特急などの連写には少し役不足ですが、それでもフィルム時代のフラッグシップ機PENTAX LXやNikon F3と同等かそれ以上です。

 「登場から5年経ったから」という感覚的な話ではなく、具体的に数値を見てみるとまだまだ現役スペックですし、「このカメラで撮れない写真は無い」と言い切れます。むしろ開発費をかけエントリー機のハードルを上げるより、スペックが見劣りするまで現状維持というのも一つの選択だと思います。

 という訳で能書きはこれ位にして、K-70で撮影した写真を色々と見て頂こうと思います。冒頭に書いた「このカメラで撮影出来ない写真は無い」をご理解いただけるかと思います。

■ K-70レンズキットで撮影した写真色々

ISO1600、1/250、f5.6、135mm

 みどり湖駅を通過する特急あずさ。PENTAXは動体に弱いと言う人もいますが、普通に写せば普通に写ります。夕刻で少し暗くなっていましたのでISOを1600まで上げシャッター速度を稼いで1/250、f5.6で撮影しています。やはり雪煙りを上げて高速で通過していく特急電車は格好いいものです。

 キットレンズ18-135mmの135mm端で撮影していますのでフルサイズ換算で約200mmです。

ISO400、1/125、f11、36mm

 多摩湖の日本一美しい取水塔をバックに撮影しました。カスタムイメージをデフォルトの「鮮やか」で撮影すると鮮やかなPENTAXらしい発色の写真が出来上がります。

ISO400、1/500、f11、18mm

 防滴、防塵構造なのでこんな水面ギリギリで水飛沫がかかっても大丈夫ですが、勿論ドボンはダメです。空を入れる為に最も広角の18mmで撮影しました。

ISO1600、1/8、f8.0、78mm

 碓氷峠旧線トンネルの中で。暗所に強いカメラなのでこんなシーンでも余裕で写真が撮影出来ます。またバリアングルモニターを使えばこの様な極端なローアングル撮影も楽勝です。

ISO6400、1/15、f5.6、36mm

 駅ホームでストロボ、三脚はご法度であることが多いですが、超高感度と強力な手ブレ補正があれば手持ちストロボ無しでも何とかなります。ISO6400、1/15でこれ位の写真は抑えられます。

ISO400、1/125、f8.0、31mm

 PENTAXは豊富な仕上がり設定(カスタムイメージ)の中から様々な仕上がりを選べますので、目で見た雰囲気とは全く異なる心象的な写真に仕上げることも可能です。写真は雪の中の廃駅跡ですが、冷たい、寒い雰囲気を強調する為に青味を強くして、銀残しをベースにカスタムした仕上がり設定にしてみました。

ISO1600、1/60、f11、36mm

 旅先で食べた料理なども一緒に記録しておくと、後々良い思い出になります。軽いコンパクトなボディですから、何処にでも持ち歩ける手軽さです。

■ 初めて買うカメラなら18-135mm付きが良いのか?

 初めて買うカメラなら絶対18-135mm付をおすすめします。まず18-135mmというレンズですが、風景を撮るのに有利な広角の18mmから遠くのものを撮影する135mmまで広範囲をカバーしていますので、旅行など荷物を少なくしたい時にこれ1本で足りる万能レンズです。

 初めてカメラを買うならこのレンズで色々試してみて、不足を感じたら順次レンズを追加していく展開が良いと思います。ちなみに上の作例は全て18-135mmで撮影しています。

 また価格的にもこのレンズを単体で後から買うとなかなかお高いですが、キットで買うと+20,000円位で購入できますのでキットで購入した方が良いと思います。


PENTAX K-70 18-135WRキット(リコーイメージングストアPayPayモール店)
他の取扱店:Yahoo!ショッピングAmazon楽天市場

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