国鉄車両関係色見本帳+車両色図鑑
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本日は以前購入した「国鉄車両関係色見本帳+車両色図鑑」をご紹介しようと思います。その名の通り色見本ですから、特に前半はべたーと1ページ丸々一色だけが印刷された、非常にマニアックで尖った一冊です。
まずこの本のメインはこの色見本です。こんな1ページベタッと1色塗られたページが全56ページあります。左下にはこの塗色が使用された形式が一覧になっており、右下にはマンセル値やRGBの値も記されています。そして右上のミシン目を切り取れば自分だけの色見本も作れます。
マンセル値はCMYKの統一的数値ですし、RGB値はRGBを表示させる数値ですから様々なやり取りで役立つデータも満載です。
しかし一般的に色見本というと塗料が吹き付けてありますが、あくまでも塗装の色に似せた印刷です。しかし限りなく色合わせをしたとのことで後ほど検証しますが、色はなかなかの再現度だと思います。
一点残念なところは私が好きな旧気動車色の青3号、黄褐色2号が載っていなかったことですが、1983年に使用されていなかった色は掲載されていないようです。
そして後半約90ページにはこの様にどの部分にはどの色が使用されているのかが記されています。
この本を読んで改めて知ったことは例えば「20系客車の色は青15号にクリーム1号の帯」というのは多くの人が知っているところだと思います。しかし内装は内装材の色だと思っていたのですが、こうした内装部分も全て色が決められていた様でこの辺は今後の模型制作、特に内装の塗り分けでは参考になりそうです。
もっと言うと模型ではデカールやインレタで表現しますが、グリーンカーのマークも色が決まっていますし、方向幕の文字も色が決まっていた様です。
最後に色の再現具合はどうよ?ということで12系客車を載せてみましたが、模型の12系客車の方が少し明るい感じです。
模型は小さい分、本物と同じ色に塗ると暗く見えると聞いたことがあります。そこで「丁度良い色に見える様に模型の色はチューニングされていて、色見本が正しく少し暗く見える」という説明が成り立ちそうです。
細かいところまで話すと塗料ではなく印刷なので誤差もあるかもしれませんが、細部の色入れには資料価値が高そうです。また「ここにもあの色が使われているのか!」的な発見もあり楽しい1冊です。
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