PENTAX K-30レビュー

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 PENTAX K30は2012年6月に発売となったカメラです。有効画素数は4928×3264の約1628万画素、最高ISO感度12800、連続撮影は秒6.0コマというスペックです。突然ですが、本日はこのカメラをレビューしていきたいと思います。

 2010年頃からデジカメの性能は飛躍的に向上しましたので、2012年に登場したこのカメラも10年以上が経過している訳ですが、まだまだ遊ぶことが出来るカメラだと思います。

■ デザインはJ limitedのTKO

 またデザインは最近J-limited 01を担当したTKO氏によるもので、ペンタ部の雰囲気やレザー部のエンボスなどは並べてみるとJ-limited01に似ており、登場したのはK30の方が先ですが「J-limited Jr.」という雰囲気です。

 一般的な家庭用プリンタを使用して標準的な300dpiで印刷する場合A4で約870万画素、この記事のクリックする前の写真は35万画素ですから、1600万画素は趣味レベルではもう十二分な高画質です。また最高ISO感度12800も最近のものに比べれば劣りますが、実用で1600~3200は使えますのでフィルム時代に比べれば遥かに高性能です。

 しかし登場から10年以上が経過してメーカーの修理は終了していますから、一旦壊れてしまえば修理はかなり難しいでしょう。また最新の電磁絞りに対応していないので55-300PLMなどは使用できません。吐き出す写真は現役で使えるレベルではありますが、この点は注意が必要です。

 このカメラの後継であり現行機種と言うとKFとなると思いますが、やはり新しいだけ全ての点においてKFの方が上だと思います。K30は可動モニターも付いていません。

 しかしK30が素晴らしいと思える点に単三電池が使えるということが挙げられます。万一純正バッテリーが無くなってしまっても、電池フォルダーがあればコンビニで電池を調達して撮影を続行出来る訳です。

 プロなら「予備バッテリーは十二分に用意しておけ!」が建前なのですが、「人は必ずミスをする、その時・・・」というフェールセーフ的なこの思想は素晴らしいと思うのです。しかしこの電池併用もK50まででK70から廃止されてしまいました。しかしKFから付属充電器がUSB対応のD-BC186になりましたから、モバイルバッテリーでも充電が可能です。

■ 相棒には18-135がオススメの1本

 またこのカメラにお似合いのレンズとしては18-135等が挙げられるかと思いますが、中古でキットレンズセットで購入するとプレミアム価格になっているケースがあります。18-135の中古での予算は1万5千円前後位までだと思います。

■ 作例

 これから作例を幾つか紹介したいと思いますが、1枚を除いてはすべてこの18-135mmで撮影したものです。

1/350、f8.0、ISO100、WBオート、CI風景、18mm

 調布飛行場北側の丘から夏の空を撮影してみました。2023年現在でも十分に鑑賞に耐えうる画質です。

1/180、f8.0、ISO100、WBオート、CI風景、135mm

 この日はアメリカ空軍のヘリがヘリ駐機場に駐機していました。ヘリは垂直に上昇出来る筈ですが、離陸時にはランウェイまで低空飛行して行き、一般の飛行機と同様の飛行経路で飛び立っていきました。ヘリの離陸は初めて見たのですが、垂直に昇って行かなかったのが新鮮でした。

1/3000、f2.4、ISO100、WBオート、CI風景、35mm

 この写真のみ「smc PENTAX-DA 35mmF2.4AL」を使用して撮影してみました。開放で撮影していますが、WEB用としては十分です。それではこの写真を拡大して解像感を見てみたいと思います。

 しかし本日は予報では雨でしたが、美しい夏空で撮影し甲斐があります。

 奥の木々にピントを合わせてみましたので、その部分を拡大します。クリックで拡大した画像がピクセル等倍です。木々の細かいところまで描写されていますが、少しボワッとした感じです。まだCMOSになって日が浅いカメラですから、まだ解像感ということでは今日のカメラには及びません。しかし一つ前の写真を家庭用プリンタでA4、A3サイズに引き伸ばして使う分には十分です。

1/350、f4.5、ISO100、WBオート、CI人物、53mm

 しかしこれくらい接近した写真ですとクッキリです。これくらい描写してくれれば家庭用プリンタでのプリントやWEBでは十分なレベルです。

 しかし色の雰囲気が現行のほうが自然な感じがします。これはK30の色造りの担当者の好みか、時代がCMOSになって日が浅いことによるのかは分かりませんが、現行はもう少し落ち着いた感じに仕上がります。

1/1000、f4.5、ISO200、WBオート、CI人物、68mm

1/60、f3.5、ISO3200、WBオート、CI人物、200mm

 夜景も撮影してみました、ISO3200でこんな感じです。許せる許せないは人それぞれだと思いますが、「旅の思い出」位なら十分いけるのではないでしょうか。こちらはDFA70-200で撮影しました。

 デザインも個性的ですし、日中ならとてもきれいに映ります。デザインが気に入れば、価格も手頃ですしまだまだ楽しめるカメラだと思います。


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