天塩(達布)炭鉱 ホッパー跡

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 天塩炭鉱は北海道留萌郡小平町達布にあった炭鉱です。またこの炭鉱で採掘した石炭を留萌駅まで運ぶ「天塩炭礦鉄道」も昭和42年まで運行されていました。今回ご紹介するのはこの天塩炭礦鉄道が石炭を貨車に積み込む為の載炭ホッパーの遺構です。

 ホッパーは道道126号線沿いにありますので、車があれば見学がしやすい炭鉱遺構です。手前の道路が道道126号線です。天塩炭礦鉄道のレールは現役時代ここまで伸びていましたが、旅客扱いは500m位手前の達布駅迄でした。達布駅からここまでは貨物専用線のようなイメージだったようです。ちなみに達布はてんてつバス
達布営業所として長らく駅舎跡が転用されていましたが、現在は解体され空地になっています。

 ホッパーはかなり大きく一見の価値がある遺構だと思います。精炭された石炭は上部に貯蔵して、石炭を積み込む貨車を下に収容します。

 ホッパーの後端側を見ます。ゲートが3つありますので3線が平行に敷設されていたようです。

 横側には何か分からないコンクリートの構造物があります。ホッパーへ石炭を送り込むベルトコンベアーの基礎などが推測できますが、資料がなく特定には至りません。

 道路側からホッパー下部を覗いてみます。上側に石炭が貯蔵されており写真の穴からその石炭が落ちてきて、下に停車している貨車に積み込まれる仕組みです。現役時代はこの穴に蓋が付いており普段は閉じていて石炭を積み込む時だけ開いていました。

 周辺の航空地図で炭鉱時代の遺構を探しても見つからず色々と謎が多い天塩炭礦ですが、このホッパーだけは当時のまま残っており当時ここに炭鉱があったことを今に伝えています。

 ちなみにここの地名「小平」についてですが、東京地方の方は「小平」というと「こだいら」と発音しますが、ここでは「おびら」と読みます。

 現在この場所にはホッパーしか残っていませんが、そのホッパーは規模も大きく見た目にも迫力があります。また道道からの見学も容易ですので炭鉱遺構に興味のある方なら一見の価値があるスポットです。

住所 北海道留萌郡小平町達布
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