安善駅から伸びる米タン専用線
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鶴見線の安善駅と言えば米タンを思い浮かべる方も多いかと思います。今回は安善駅周辺の米タンにまつわる色々な風景を見ていきたいと思います。
こちらはJR貨物の安善駅になります。
安善駅の留置線には米タン車両が留置されています。JP-8の表記が米タン車の証です。
ちなみにJPはジャパンではなくJP-数字で米軍のジェット燃料の規格となります。ちなみに昔はJP-4という種類が使われていましたが、現在はJP-8に置き換わっています。
置き換わったのは1995年頃ですから国鉄時代の米タンはJP-4となりますが、国鉄時代はJP-数字の表記は無く、米タンの特徴的な黄色のストライプのみだったようです。
ここから安善通りを南側に向け歩いて行き、米タンの関連施設を色々と見ていきたいと思います。
米軍にはこちらの安善駅に隣接した場所にも貯油施設がありますが、こちらは休止中の様で動きがありませんし、線路も錆びています。しかしフェンスが米軍基地らしい雰囲気を醸し出しています。米タンに燃料を積むのはこれから行く南側の施設になります。
一番手前の生きている線路と奥の錆びた線路、色で違いが分かります。フェンスの奥には大きな貯油タンクが見えますが、先程掲載しているGoogleの航空地図でも存在を確認できます。
歩いていくと踏切が見えました。
米タンの専用線は基地のすぐ脇を走っていますので、踏切を渡ったら基地のゲートになります。
またこの島の中で米軍施設同士で燃料の輸送が地中管を利用して行われている様です。こちらは外に出ている看板です。
そしてこちらは道路に埋められているプレートです。
「プロロジスパーク 横浜鶴見」の前にいったん停車の標識がありました。この先に転轍機があるので一旦止まって進路を確認せよ、という意味でしょう。
他には米軍専用線ということでこんな境界杭も見つけることが出来ました。
こちらもそんな杭の一種でしょう。
と更に歩いていくと第4種踏切の様な場所にたどり着きました。ここで先程まで左を走っていた専用線は道路を渡り、右側の施設の中に入ります。
もう少し入口をアップにしてみます。道路を渡り、そしてゲートを超え施設内に入っていく感じです。米軍施設ですから、当然列車が通過時以外はゲートは閉まっています。
ところでこの踏切は第4種踏切の様な雰囲気ですが、米タン列車が通過するときは誘導員がロープを張り自動車を停止させます。踏切の標識の右側にある薄緑色の物体がリールで、この中にロープが巻かれ収納されています。
踏切の反対側から見るとこんな感じです。右側が専用線で、左側の施設に入っていく感じです。
そして物々しいフェンスには「立入り禁止」の看板があり、日本語、英語両方で書かれています。
ところで「こうした米軍施設は日本領土ではなくアメリカの領土だ」と聞いた方、そう思っている方もいらっしゃるかと思います。むしろその方が「国境を超える貨物列車」ということでネタ的には面白いかもしれません。私もそんな話を聞いたことがありますし、アメリカの○○州だとまで聞いた記憶さえあります。
しかし結論を申しますと米軍基地も日本の領域です。日本政府が米軍に使用を許可しているだけで米軍基地内でも日本の法律が適用されます。
勿論色々複雑な事情で法の適用が基地の外と全く同等にならないこともあるかもしれませんが、あくまでも日本の領域であり、アメリカの領域でないことは外務省のホームページに明記されています。
夢を壊してしまい申し訳ありませんが、米タンは国境を超える貨物列車ではありません。
更に歩いていくとフェンス奥に給油施設が見えてきました。あそこで給油されたタンク車が拝島までジェット燃料を輸送する訳です。
ちょうど前まで来ました。この日は休日で給油施設は稼働していませんでしたが、施設の全貌を見ることが出来ました。
更にアップにするとこんな感じです。
今回は写真でここならではの面白風景を紹介してきましたが、全体的な雰囲気はストリートビューでも見ることが出来ます。一番下のGoogleマップは道路を渡る踏切の位置にしておきました。
また日本もアメリカも寛大な国ですからこうして撮影を楽しむことが可能ですが、軍事施設はデリケートな場所ですから国によっては撮影即逮捕みたいな国もある位です。現地での撮影は敷地の外から関係者に迷惑にならない様に撮影しましょう。
本線を走る花形特急も格好いいですが、専用線のマニアックな雰囲気はまた違った魅力を持っています。そして「小レイアウトで再現すると格好いいんだろうな~」と思ったりもします。
住所 | 神奈川県横浜市鶴見区寛政町1 |
ホームページ | 安善駅 |
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