熊スプレーについて
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今年は道内でも熊のニュースが多く死者も出ていたので、熊スプレーを携行することにしました。今日は熊スプレー導入に際して考えたことなどを色々書いていこうと思います。
熊スプレーは海外の各社から販売されていますが、定番中の定番は「カウンターアソールト」ではないでしょうか。知床の「ルサフィールドハウス」でも採用されています。
OUTBACK 熊撃退スプレー カウンターアソールト・ストロンガー アルデ携帯ホルスターセット CA290&H
■ 私が購入した熊スプレー
しかしここ最近熊出没が増えていることもあり価格がかなり上昇しています。私の場合毎日山に入る訳ではありませんし、有効期限のことも考えると躊躇してしまいます。そこで私は下の物を購入しました。
内容量はカウンターアソールトの通常版230gとほぼ同等の225gですが、噴射時間が4秒と短めです。一気に有効成分が出て短期勝負の仕様の様です。そしてカプサイシン濃度は同等の2%です。
缶の下部に印刷している熊に襲われた創業者の写真です。「創業者の被災がこの製品の開発に繋がった」と聞くと信用したくなってしまいます。
そして有効期限も確認しておきましょう、この製品は2027年12月まで、約4年の有効期限があります。
■ ホルスター
一方純正のホルスター付も販売されているのですが、純正ホルスターはスプレー頭部が覆われていない為、何かに引っ掛けて誤射してしまう可能性が捨てられません。そこで私は「熊撃退スプレーB-610専用ホルスターケース N-16FM」を購入し、流用運用しています。
ホルスターの型崩れ防止用のスポンジを2cm位の厚みにカットしてスペーサとして上側に挟んでいます。
行動中に何かに引っ掛けて誤射してしまうリスクが(ほぼ)無くなりました。
■ 自分が気付いた注意点など
製品にはビニールのラップが巻いてありましたが、携行前に剥がしておきましょう。万一の際マゴマゴやっている暇はありません。
また安全クリップは後ろに引いても抜けません。上側に持ち上げるように回転させると簡単に外れます。この感覚も次の説明に注意しながら一度平時に体感しておいてください。非常時に外れないとパニックになると思います。
ところでこの写真は人に向けていないので安全でしょうか?答えはNOです。万一誤射した場合、跳ね返ってきた成分で自分がやられてしまうと思います。覗き込むなどもってのほか、劇薬の入った9m飛ぶ水鉄砲とイメージして取り扱うと良いと思います。不用意に抜いたりせず、普段はホルスターの中に入れておくのが賢明です。
山中で携行していましたが、やはり安心感が違います。しかし熊スプレーがあるからと危機感が無くなるのは一番いけません、熊に出会わない様、基本的行動は変えてはなりません。
またスプレーはむやみに訓練できるものではありませんし、一方いざという時に身体が動かなければ何もなりません。私は専門家などが作った動画を参考に、訓練時は制汗スプレーで訓練したりしています。
■ 法律によって制限される携行
最後に携行についてですが、「熊の出る場所へ行く、そこから帰る途中は正当な所持となり罪に問われることはない」とされていますが、担当する警察官により解釈が異なる場合があります。
安心なのは事前に直接管轄する警察に確認を取るのが一番だと思います。「○○の事由で××へ熊スプレーを持っていきたい。いかがか?」と相談すれば丁寧に答えてくれると思います。そして担当者の名前も聞いておけば完璧です。
そして絶対やってはいけないのが積んだままにしておく、入れっぱなしにしておくことです。前日の登山の時降ろし忘れて通勤時に職質に会ってしまうと、それは正当な所持とはみなされなくなります。用件が済んだら速やかに車や鞄から出しておく必要があります。
注:法解釈は地域や警察官によっても解釈が異なりますので、職務質問時に嫌疑をかけられても一切責任は取れません(そこまで専門家ではないので)。運用にあたっては記事に書いた通り管轄の警察に確認をしてみてください。