PENTAX K-3Ⅲレビュー ①(高画質、動体性能、超高感度編)

 PENTAX K-3Ⅲを購入してそろそろ1年になります。既に発売前後に書かれた「一通り使ってみたレビュー」が数多くありますが、長く使うカメラを選ぶ上では「1年じっくり使ってみたレビュー」というものにも価値があるかなと思いましたので、今日はK-3Ⅲについて使っていて思ったことを書いていこうと思います。

■ HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AWと組み合わせた画質は最高

 K-1Ⅱも使っていることから、APS-C系は「機動力」ということでズームレンズ中心で使用しています。16-85を使用している頃にはあまり「画質が良くなった」とは感じなかったのですが、16-50を装着してみると明らかに抜けが違う印象を受けました。16-50がK-3Ⅲの能力を最大限発揮させるレンズという印象です。

 昨年秋北海道にK-3Ⅲと16-50を持っていき1000枚近く撮影しましたが、かなり満足のいくレベルでした。結局購入はしませんでしたが、北海道から戻ってきた直後には「稼働率の低い645Zを売ってK-3Ⅲを買い増そうか」と本気で考えていた時期がありました。

 やはりカメラは美しく写ってナンボのものですからフルサイズの存在感を脅かす位の高画質は歓迎ものです。その分K-1Ⅱの立ち位置が難しくなってしまうのはメーカーとして悩ましいところだと思いますが、将来K-1Ⅲはもっと凄いモデルになって登場するのでしょう。技術とはそうして進歩していくものなのです。

 ズームレンズはこの様な何気ない旅の一コマを切り取るのに適しています。しかし髪の毛の1本1本可綺麗に描写されていますし、ピンの合っているコンクリートのボツボツ感もリアル過ぎる位にクリアに表現されています。

 上の写真の髪の毛部分を切り出してみました。ピクセル等倍の約50%位です。上の写真に占めるドールの割合は決して大きくありませんが、まるでアップで撮影した様な解像感です。

 K-3Ⅲと16-50の組み合わせは標準域では最強です。電車移動の時はこの組み合わせにプラス写真に変化を付ける為55-300PLM、HD10-17FISHEYEを持っていきます。これ位の荷物でしたら+1~2日分の着替えなどをプラスしても電車移動が可能なレベルです(あくまでも私基準ですが)。

■ AF、連写性能の向上で動きもの系にも強い

 K-3ⅢはAFや連写性能も既存のモデルから格段に向上したのが特徴になっています。私は趣味で鉄道や飛行機を撮影するのが楽しみなのですが、秒12コマの連写性能があれば鉄道や飛行機は全く問題なく撮影出来ます。またAF-Cの性能もAF任せでしっかり合焦してくれますので、こっちは構図に気を使っていればいいので気が楽です。

 ミラーレスフラッグシップ機の秒100コマなどは、スポーツなどを専門に撮影しているプロなら待ち望んでいたスペックかもしれません。しかし私の様に趣味で撮影している分には秒12コマあれば全く不満は感じられません、むしろ体感的には秒8コマ位で事足りるのではないかなと思います。私の場合仕事では全く動かないものが相手なので、この様な感想ですが、ここら辺は何を撮影するかによって変わってくるところかもしれません。

 一方連続枚数はバッファメモリの容量から、RAW+で記録すると約30枚となっています。時間にして約3秒シャッターを押せる計算です。

 この辺はスペックを聞いた時「少し短いのでは?」と不安になりましたが、実際使ってみると1秒押し続けることはなかなかなく、例えばズームなら望遠側で10枚ほど、広角側にズームして更に10カット程という使い方になりますので1年使ってバッファメモリの容量に不満を感じたことはありませんでした。

 しかしこれもボールが何処に飛んでいくか分からない様なスポーツ撮影なら、秒間何コマも連写枚数もたくさん撮れるに越したことはないのかもしれません。

 AF-Cであらかじめ機首が来るゾーンを指定しておけば、あとは流し撮りやフレーミングに専念できます。

 ちなみにこの写真は10枚ほど連写したうちの5枚目です。駅進入時で速度も落ちていますし、超望遠で圧縮されていますのでピン合わせはそれほど難しくないシチュエーションですが、AF-C頼りで約10枚全カットバリピンです。

■ 超高感度+強力な手ブレ補正で暗所撮影も手持ちで楽々

 一眼レフは中判サイズと異なり機動性が高いシステムなので、なるべく三脚を使わずアングルを変えバシバシと撮影していきたいと思っています。日中の撮影なら10年前のデジカメでも手持ち撮影は全く問題ありませんが、暗所での撮影では「さすが最新機種」という感じです。

 超高感度が使える、ということが私的には「表現に革命をもたらした」と言っても過言ではありません。

 上越線土合駅下りホームはトンネルの中にあるもぐら駅として有名ですが、薄暗いトンネルの中でもこんなに明るく手持ちで撮影することが可能です。ちなみにデータはISO6400、1/10のf5.6です。ISO800の時代ならほぼ1秒シャッターを開けていないと撮影出来ませんから三脚必須です。しかしK-3Ⅲならこの写真を手持ちで撮影できるわけです。

 こちらは夜の水上駅の写真です。これもISO6400、1/20、f5.6で撮影しましたが、一昔前なら三脚必須のシチュエーションです。この水上駅らしいカーブしたホームにEF16+EF58の編成が停車していた頃、このカメラのスペックがあったらもっと上越夜行の写真が残っていたかもしれません。

 1年使って概ね満足、というより現在機動力を発揮する場面では圧倒的に信頼して使い倒しているカメラです。やはりカメラですから最終的には結果、「綺麗な写真が撮れてナンボ」だと思いますので今回は「圧倒的に性能が良くなったよ!」ということを書いてきましたが、次回は使い勝手などの面で長所、短所を書いていこうと思います。


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Author: DOLLMAN SENOO