柿の葉すし本舗たなか

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 本日は奈良の名物柿の葉寿司です。海の無い奈良の地で魚を美味しく食べる為に編み出された、言うなれば先人の知恵が詰まった押し寿司です。

■ 昔はお祭りのご馳走

 今回は柿の葉すしでは古くからの歴史がある「たなか」のものを注文しました。柿の葉すしは海の無い奈良県で、貴重な海産物として夏祭りの時のご馳走として親しまれていました。

 「たなか」は明治後期に五条駅前にあった駅前食堂が発祥です。そこで夏の期間だけ販売される「柿の葉寿司」が地元で人気だった様です。その後昭和48年株式会社柿の葉すし本舗たなかが設立され現在に至っています。

 今回は正月用の特別版を注文しましたので、普段の通販のものとは多少内容が異なりますのでご承知おき下さい。輸送用の段ボールを開けると中にお寿司の詰まった木箱が入っています。

■ 通販の輸送中も熟成が進み、到着日が食べ頃

 木箱の蓋は太い輪ゴムで固定されています。この「輪ゴムで固定」というのがポイントで、輸送中も一定の圧をかけ中の押し寿司の熟成を進ませる効果があります。ゴムが無い古代には石を用いて熟成を促進させていたようです。

 押し寿司は作った日より翌日の方が美味しいという声もありますが、これは柿の葉、ネタ、シャリそれぞれの味や香りが互いに交わり味や香りに深みが出る為です。作った翌日のカレーが美味しいのと同じです。

 翌日の方が美味しいというのは翌日配送が原則の通販向きで、到着した日が食べ頃となります。

 ちなみに涼しい場所での保管は鉄則ですが、冷蔵庫での保管はNGです。ご飯がパサパサになってしまいます。

 中には柿の葉に包まれた柿の葉寿司がぎっしり詰まっています。今回は正月の特装バージョンということで中央にエビ、鯛の押し寿司が入っていますが、両端の柿の葉に包まれた寿司が柿の葉寿司です。

■ 柿の葉の香りも楽しめる、保存の為の先人の知恵

 柿の葉は押し寿司に香りを付ける、腐敗を防ぐ、乾燥を防ぐといった効果があります。奈良という海の無い地域で自然のものを使って食べ物を保存していた先人の知恵が生きています。塩でしめたネタは熟成が進み、海辺のにぎり寿司とはまた違った味を楽しませてくれます。

 こちらがサーモンです。

 こちらは鯖です。

 自分で食べても美味しいですが、翌日が食べ頃ですから贈り物としても使えるお寿司です。

 余談ですが、以前別の場所で柿の葉寿司を紹介したところ、地元の方が見ていて「記事を見ていたら食べたくなったので久し振りに買って帰ろうと思います。東京では特別なお寿司のようですが、地元では思い立ったら買って帰る様な地元の味です。」みたいなコメントを頂きました。

 まさに地元密着の味という雰囲気が伝わってくるコメントです。こんな美味しい寿司が奈良では気軽に食べられるなんて、少し羨ましく思います。

■ 通販で楽しむ柿の葉寿司


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 また今回の「たなか」とは別会社になりますが、「柿の葉寿司のゐざさ-中谷本舗-」も柿の葉すしでは有名なお店で、大正10年創業の老舗です。楽天の他、Amazonにも出店されています。常温のものの他、冷凍の製品もあります。


柿の葉寿司のゐざさ-中谷本舗-(楽天市場)
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