つくば霞ヶ浦りんりんロード 旧筑波鉄道コース(前編)

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 かつてJR常磐線の土浦駅から水戸線の岩瀬駅まで筑波鉄道という名の鉄道が走っていましたが、国鉄がJRに変わった昭和62年3月31日で廃線となりました。しかしその後その廃線跡が約40kmのサイクリングロードとして整備されていると聞き、実際に走ってきました。

 鉄道の軌道跡を利用していますので、勾配やカーブの少ない走りやすいコースで約40kmが走れる人なら初心者にもおススメです。

 スタート地点は土浦駅の西口を出て駅北側を走る土浦ニューウェイ下になります。ここから約40km、水戸線岩瀬駅付近まで旧筑波鉄道の軌道跡がサイクリングロードに整備されています。

 コースの全体図になります。おおざっぱに言うと「JR土浦駅から岩瀬駅までの筑波鉄道跡約40kmがサイクリングロードとして整備された」となるのですが、大人の事情で100%という訳にもいかず所々近隣の道路へ迂回する必要はありますが、感覚的に全線の95%位はサイクリングロードに転用されている感じです。

 ちなみに土浦駅は今回ご紹介する旧筑波鉄道跡のサイクリングロードの他、東口側からは霞ヶ浦サイクリンロードが伸びていますので「りんりんスクエア土浦」などサイクルスポットも充実しています。

 左側の架線柱が常磐線の架線柱です。カーブを描きながら徐々に本線から離れていく様子はいかにも軌道跡という感じです。この先神天橋のところでは鉄道橋は撤去されていますが、その先に続く軌道跡は整備されていますので車道橋を渡り先に進んでいきます。

 暫く行くとこんな遺構が。駅のホームであったことは容易に想像が付く構造物ですが、こちらは新土浦駅の跡になります。以降この様な遺構を探しながら水戸線岩瀬駅付近の終点まで自転車を漕いでいきます。

 いかにも軌道跡という感じのコースです。筑波鉄道は碓氷峠や板谷峠の様ないわゆる「鉄道の難所」はありませんでしたので、コースも急勾配や急カーブが無く初心者にとっても走りやすいコースになっています。

 また駅の跡の一部は無料休憩所として整備されています。

 ベンチや屋根は廃線後に整備されたもののようですが、屋根のある場所は現役時代にも屋根があった場所の様です。かつての駅の雰囲気が残っていていい感じです。身体を休めながら駅の痕跡を見つけるのも楽しいかもしれません。

 田土部駅跡

 常陸北条駅跡

更に軌道跡を進んでいきます。

 筑波駅跡。屋根の形状に鉄道駅の雰囲気を感じますが、現役当時の写真と見比べてみますと柱や屋根の形状が異なりますので、サイクリングロードとして整備された際に作られたものの様です。

 前半では土浦駅から筑波駅までを紹介してきました。厳密ではありませんが、ここまでで20.3kmになりますので行程の約半分です。

 また後半でも筑波鉄道サイクリングロードの様子をお届けしていきますので併せてご覧頂ければ幸いです。


昭和30年代~50年代の地方私鉄を歩く 第6巻 常磐線に沿って(1)関東鉄道(常総筑波鉄道、鹿島参宮鉄道) (昭和30年代~50年代の地方私鉄を歩く 常磐線に沿って 1)

住所 茨城県土浦市
ホームページ 旧筑波鉄道コース
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