工藤パン イギリストースト
本サイトの記事にはアフィリエイト広告が含まれますが、記事の内容は中立性を保つ様、細心の注意を払って編集しております。
地元では「全国区?」と思う位当たり前にあるものが、実はその地区だけでしか売られていないということはよくある話です。今回ご紹介する工藤パンも青森では当たり前すぎるパンなのですが、青森県以外で見ることは極めて希です。
■ 工藤パンの定番、イギリストースト
今回はそんな工藤パンの中でも定番中の定番「イギリストースト」をご紹介します。
今回この記事を書く為に仕入れた「イギリストースト」ですが、実は駅前のコンビニで普通に買ってきただけです。東京で山崎パンやパスコが普通に並んでいる様に駅前のコンビニに売っていました。
私も青森に生まれ青森で育っていれば「工藤パンなんてコンビニに行けばいつでも買える」と思っているでしょう。
イギリストーストは山型の食パン2枚の間にマーガリンが塗られているいわゆる菓子パンの一種です。イメージとしてイギリス国旗が印刷されていますが、国旗の使用はイギリス大使館に許可を得ているそうです。
またトーストなのに商品はトーストされていません。諸説ありますが「トーストしても美味しい」という意味が込められているという説が夢があって良いのではないかと思っています。
■ 開発エピソードから青森のソウルフード
イギリスは山型食パンをイギリスパンと呼ぶところから来ているようです。青森県むつ市大湊地区で山型食パンにバターを塗って砂糖をかけて食べるという習慣があるところから商品企画が始まりましたが、昭和30年代の当時はバターが高価だったこともあり、マーガリン+グラニュー糖の組み合わせとなった様です。発売前のエピソードからして青森地区のソウルフードと言えそうです。
■ マーガリンも山型パンの厚みも専用品
中にはたっぷりのマーガリンとグラニュー糖が挟まっています。発売当初はパン1枚でしたが、袋にマーガリンが付くので昭和51年から現在の様な挟む形になった様です。グラニュー糖のサクサクした食感もこの製品ならではです。
またマーガリンはこのイギリストースト用の特製品、パンも一番美味しい厚さということで、既存の8枚切、10枚切の厚さとは違う独自の厚みです。
言われれば「そうなのか」と思うしかないのですが、実際食べてみて厚ければマーガリンの味が薄くなりますし、薄ければくどくなりますが、美味しく食べられられたのは色々な食材がバランスをしっかり保っているということなのでしょう。
最近では青森県内でも数を減らしつつあるという「工藤パン」の看板です。青森の街を歩いていると時々見かけますが「ユ藤パン」に見えることから、「ユ藤パン」とネットすると工藤パンの看板が多数出てきます。