アドバンスの載炭ホッパーを設置

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 石炭輸送華やかし頃は石炭車(セキ)に石炭を搭載する載炭ホッパーという設備がありました。石炭を輸送する目的で敷設された羽幌炭鉱鉄道や天塩炭礦などは自社線の脇にこのホッパーが存在しました。自社の石炭を輸送する為に敷設した鉄道ですから、やはり石炭輸送を最優先にした形態です。

 羽幌炭鉱鉄道 羽幌坑

羽幌炭鉱鉄道 築別坑

 天塩炭礦鉄道のものは木で見えませんが、三線対応になっており多くの石炭が採掘されていたことがこの設備からも分かります。

 一方国鉄の根室本線脇にある住友赤平炭鉱などは赤平駅から専用線が引かれ、敷地内で載炭していました。国鉄根室本線はあくまでも北海道の大動脈、公共のものなので、貨物の状態を敷地内で国鉄の規格に仕上げて根室本線に運び出すということなのでしょうか、住友赤平、北炭赤間、豊里と周辺に多くの炭鉱を抱えていた赤平駅は広大なヤードはあっても載炭ホッパーはありません。

 しかし三井砂川炭鉱のあった上砂川駅は駅構内にホッパーがあった様なので、この辺の区分けは過去のことでもあり詳細は分かりません。上砂川のホッパーも三線の大きなものだったようです。

 これらのホッパーは石炭輸送の象徴的構造物ですからレイアウト上でも再現したかったのですが、この巨大な構造物を畳一畳のレイアウトに再現するのは無理だろうと諦めていました。しかし先日陸中大橋駅を訪れた際、どの様な用途で使うのかは分かりませんが、小さなホッパーを発見「これ位の大きさなら作れそう」と設置することにしました。

 陸中大橋駅にあったものは鉄鉱石を搭載する設備で石炭ではありませんが、広義で鉱石ということでは同じで構造自体も似た様なものです。

 左端にあるのが鉄鉱石用ホッパー。メインものはこの様に巨大ですが・・・

 駅終端部にあったものはこの様に小さなホッパーでした。

  数か月前はまだ「16番(HO) 石炭ホッパー (組み立てキット) (アドバンス) 」も市場に在庫がありましたので、一つ確保して説明書通りに組み立ててみました。現在は殆どの店が販売終了となっており「ホビーサーチ」が「お取り寄せ」になっているだけですが、これもメーカーに在庫があるのかは不明です。

 この規模なら畳一畳のレイアウトにも設置できます。先程見た構造物と形状が違う様に見えるかもしれませんが、使用されなくなった後倒壊の危険がある為上1/3の上屋やコンベアーなどは撤去され、撤去が難しいコンクリート部分のみが残った様です。そのコンクリート部分も色々なバリエーションがありますが、原理は同じです。

 ホッパーの構造を簡単に話しておきますと、地上の石炭は右側のベルトコンベアでホッパーの上部に移動され貯蔵されます。そして写真の様に下側に貨車を入れて上からバラバラと石炭を落としてあげると貨車に石炭が積み込める訳です。

 中に見える石炭の吐口もきっちり再現されています。ここからバラバラと石炭が落ちてくるのですが、この模型の大きさのホッパーで一度にセキ2両に載炭出来ます。撮影の為奥側に退避させた165系が写ってしまい、北海道感が薄れてしまいました。

 先述した通りホッパーとしてはかなり小さなものですが、車輛と比較するとかなり大きな構造物ということがお分かりいただけるかと思います。だいたい横に2列の複線となり、長さも2倍、3倍ありました。

 模型はペーパークラフトで、説明書通り組んでいくと数時間で組み立てられましたが、これから塗装をしたり、細かいパーツを装着していきたいところです。私のレイアウトの場合国鉄の本線の駅という想定ですから、このホッパーとレールは脇にある炭鉱会社の専用線という位置付けになりそうです。牽引機がDE10なので時代的には根室本線赤平駅脇にあった住友赤平でしょうか。

 これが冒頭話した羽幌炭鉱鉄道なり天塩炭鉱鉄道なり美唄鉄道なら自社の引き込み線という位置付けになります。




16番(HO) 石炭ホッパー (組み立てキット) (アドバンス)

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