旧住友赤平炭鉱立坑櫓見学(赤平炭鉱遺産ガイダンス施設)前編
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今日は赤平炭鉱遺産ガイダンス施設を紹介したいと思います。赤平は炭鉱で栄えた街で、かつ平成6年という比較的最近(それでも四半世紀以上ですが)まで採掘がおこなわれていましたころから資料なども豊富です。
しかしここ赤平炭鉱遺産ガイダンス施設の魅力はそこではありません。立坑施設内部を元炭鉱マンのガイド付きで見学できるというツアーが1日2階催されています。これだけの施設が廃坑直後の姿そのままので残っているのは恐らくここ赤平だけ、オンリーワンの体験が出来ます。
赤平炭鉱遺産ガイダンス施設の開館時間は9:30から17:00までですが、先程紹介しましたガイド付き見学は10:00と13:30分からの2回です。赤平炭鉱遺産ガイダンス施設の見学は無料、ガイド付き見学は所要90分で800円です。
赤平炭鉱遺産ガイダンス施設の中には当時の炭鉱の備品や資料が展示されていますが、これらは全て無料で見学できます。ただ今回訪れた私的にはここを見て満足して帰って欲しくない気持ちがあります。この後紹介する立坑施設の見学コースこそ日本唯一の炭鉱体験だと思えるからです。
こちらの錆色の建物が立坑施設です。大きな櫓の下700m下まで穴が掘られ24時間3交替で石炭が採掘されていました。この建物はその石炭採掘現場まで往復するエレベータや、地上に運搬してきた石炭をトロッコに乗せ運び出すような作業を担っていた施設になります。
昭和38年の竣工から平成6年の創業終了まで31年間稼働した歴史の重みが伝わります。そして平成と聞くとつい最近の錯覚してしまいがちですが、創業終了後四半世紀以上が過ぎており今こうして操業終了直後の姿が見られるのは住友石炭側の理解と赤平市をはじめとする関係者の努力があったからに他なりません。まさに奇跡です。
立坑の案内看板、クリックして頂くと拡大しますので文字も読みやすいかと思います。
ガイダンス施設で簡単な解説を受け、ヘルメットを着装して(ここ重要)いざガイドさんに先導され見学をスタートです。
そして扉を開け一歩中に入ると、炭鉱好きの人で知らない人は居ない、インターネットなどで幾度となく見た風景が現実に自分の視界に入ってきます。昭和38年、操業開始の時代にタイムスリップです。多分屋内設備で「ビュースポット」カテゴリーに入れたのはここが最初で最後になると思います。それ位素晴らしい場所です。
施設の中は操業終了時のまま、見学用の遊歩道の様な足場を設置した以外そのままです。機械類もそのまま、雨漏りや隙間風もそのまま、何も足さない何も引かない操業終了時そのままの世界が広がっています。ですので見学の際は普段着、動きやすい運動靴などでの参加が良いと思います。
ここには昭和38年の創業直後の空気が残っていますので、通路に腰かけボーっと眺めるだけでも長い時間を費やせる自信はありますが、元炭鉱マンであるガイドさんの説明で更に理解が深まります。
案内してくれるガイドさんは元炭鉱マンですから地下何m、重さ何tの様な表面的な知識ではなく例えば「当初の設備では現場にこの様な問題があったので、そこを改善したのがこちらの設備です。」のような具体的な解説をしてくださるので話に引き込まれます。
また25年炭鉱マンとして働いていらっしゃったので話の引き出しも沢山ありそうです。2回参加して基本的なところは同じ話ですが、エピソード的な枝葉の話はかなり異なりましたので、ちょっとした質問などから当時の面白いエピソードなどが聞き出せたりする楽しさもあります。(つまり2度、3度参加しても飽きない。)
「こんな歴史的施設の見学が、元炭鉱マンのガイドが付いてたった800円だよ!!」
ということでまだまだ、この見学ツアーの様子は半分位しかお伝えできていませが、まだまだ後半戦でも住友炭鉱赤平立坑の魅力についてお伝えしていきたいと思います。
※ ドール写真は事前撮影許可済み。ガイドツアーに支障の無い日程で撮影させて頂いています。
このアニメの舞台は赤平の立坑施設を参考に制作されています。実際建っている場所が異なったり、色々違ったりするのですが、現実ではもう動かないエレベータがアニメでは動いたり、カープッシャー(という名の機械)でトロッコが押し返されるシーンなどは恐らくガイドさんの話を元に制作しているのではないかと思います。
やはり物語なので全て混同してしまうと「少し違うな」ということになるのですが、こちらの施設を見学した前後にこのアニメを見ると「あれはこういう動きをするのか」とか「アニメで走っていたのはこれだな」みたいな想像が膨らんでより理解が深まるかと思いますのでおすすめの作品です。(ちなみに私は2回見ましたw)
住所 | 赤平市字赤平485番地 |
ホームページ | 赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設 |
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