旧住友赤平炭鉱立坑櫓見学(赤平炭鉱遺産ガイダンス施設)後編

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 前半では赤平炭鉱遺産ガイダンス施設主要コンテンツであり、日本唯一である立坑設備の見学についてお伝えしてきましたが、後半ではその立坑エレベータの運転に必要なドラムやツアー後編の「自走枠整備工場」について解説していきます。

 1階のトロッコヤードの見学が終わるとガイドさんは上階のこちらの部屋を案内してくれます。「この施設で一番大切なものは何でしょうか?」と言われれば答えは色々出てきそうですが、このエレベータが動かなければ炭鉱マンが掘削に潜ることも出来ませんし、掘削した石炭を運ぶことも出来ません。

 ですからこの設備の中でこのエレベータという設備はとても重要で念入りに管理されており、このエレベータにまつわる事故は操業期間中0件だったようです。

 この黒板のイラストが立坑櫓、滑車、エレベータの関連を示した図になります。左側中央に「ドラム」と書かれていますが、この「ドラム」が私の後ろにあった大きな丸い物体です。当時はここにワイヤーが張り巡らされエレベーターの上下はこのドラムで行っていました。

 直径5mを超えるとてつもなく大きなドラムは薄暗い機械室の中でもひときわ存在感を放っています。

 そしてそのドラムを制御する制御盤。何かの運転台の様ですが、中央のメーターは速度ではなく「地下何m」というエレベータの位置を指し示しています。

 このエレベータは平成6年の操業終了で地下650mまでしか使用しませんでしたが、地下1000m超まで潜れる様設計されていましたのでメーターは地下1100mまで刻まれて650mの所に赤いマーキングが施されています。能力の約半分しか使うことなく役割を終えたことになります。

 そしてこちらはエレベータを停止させる時の発電(回生)ブレーキです。比較的最近まで操業していたとはいえ既に平成6年から四半世紀以上が過ぎています。床の一部には苔が生し長い時間を感じさせます。

 先程エレベータは重要と書きましたが、エレベータを動かすのは電気ですから電気もまた重要です。現在は全て開け放たれていますが、配電盤関連の数も膨大でこの様に撮るだけでサマになります。

 「足元に気を付けて、ここからも写真をどうぞ!」ガイドさんに案内されて見てみた場所がこちらです。ここから下を眺めると・・・

 前半見てきたトロッコヤードが上から見渡せます。先程下から見ていた風景とはまた違った光景が広がります。

 ここまでで、立坑設備の見学は終了、小休止を挟んで後半の自走枠整備工場の見学になります。

 こちらは現役当時は機械のメンテナンスに使われていた工場ですが、現在は炭鉱で使われていた機械の数々が展示されています。とにかくスケールの大きな機会が多いのが特徴です。

 バッテリーカー。水平坑で発破に使用する火薬や炭鉱マンの輸送に使われていました。実際坑内の一番遠い場所は2km位離れていたそうですからこのバッテリーカーが無いとやはり大変です。

そして一見普通のショベルカー、一般のショベルカーは上下動しか出来ませんが、炭坑の掘削に使いやすい様にアームが90度回転して左右に動かすことも可能です。そもそもこうした工作機械は自家用車の様にバンバン売れませんからそれなりにお高いのですが、特別仕様だけに更に価格は・・・の様です。

 ちなみにこちらの車両はタイヤに巻き付けているチェーンだけで自家用車が買えてしまう様です。また車両左側に白い箱が置いていますが、この台がある車両は実際運転席部分に乗って雰囲気を楽しむことが可能です。

 まだまだ紹介したいものも多いのですが、実際私がここで語ってしまうより是非現地で見てみて欲しいスポットでもあります。正味90分、参加前は一般的な時間かなと思いましたが、終わってみると3時間位お願いしたい感じです。

 ガイドさんも気を使って下さり多くの写真を撮れるよう話は少なめに留めています。ですから逆に「写真はそこそこでいいや」という方は気になったこと、疑問に思ったことを質問してみると色々と優しく答えてくれます。そして前半でもお話した通り実際25年働いていた方ですから、話も面白いので私自身今度はカメラを持たずもう一回行きたいと思っている位です。

※ ドール写真は事前撮影許可済み。ガイドツアーに支障の無い日程で撮影させて頂いています。


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 このアニメの舞台は赤平の立坑施設を参考に制作されています。実際建っている場所が異なったり、色々違ったりするのですが、現実ではもう動かないエレベータがアニメでは動いたり、カープッシャー(という名の機械)でトロッコが押し返されるシーンなどは恐らくガイドさんの話を元に制作しているのではないかと思います。

 やはり物語なので全て混同してしまうと「少し違うな」ということになるのですが、こちらの施設を見学した前後にこのアニメを見ると「あれはこういう動きをするのか」とか「アニメで走っていたのはこれだな」みたいな想像が膨らんでより理解が深まるかと思いますのでおすすめの作品です。(ちなみに私は2回見ましたw)

住所 赤平市字赤平485番地
ホームページ 赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設
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