富山地方鉄道富山港線

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 国鉄、JR富山港線は将来の北陸新幹線の開業を見越し、2006年に第三セクターの富山ライトレールとして富山方市街地部分を路面電車化し開業しました。そして北陸新幹線が開通し富山市街南北の路面電車が高架下で繋がり直通運転が可能になると2020年に富山ライトレールは富山地方鉄道に吸収され富山地方鉄道富山港線となりました。

 新幹線、JR高山線、あいの風とやま鉄道線が走る高架下にクロスする様に路面電車の電停があります。今回の富山駅リニューアルで一新された駅なのでデザインも近代的で、10年位前の富山駅を頭でイメージしていると驚きしかありません。ちなみに写真奥側が北側、岩瀬浜の方向です。

 ところでこの富山港線は戦前まで富山地方鉄道のもので、戦時中の買収で国鉄になった経緯がありますので、紆余曲折の上元の鞘に収まった感じでもあります。

 富山駅電停は特に夜の雰囲気は近代的すぎて、ドイツの車両製造メーカー「アドトランツ」のライセンス生産であるTLR0600形(製造は新潟トランシス)が並ぶと少し日本離れしている雰囲気も楽しめます。

 富山港線は見所の多い路線ですが、この近代的な駅だけでも見る価値があると思います。富山駅に降り立ったら是非覗いてみて下さい。

 そして富山駅を出発した富山港線はそのまま真北に進んだ後市街地を走ります。この辺は南側の昔から走っていた地鉄の路面電車と似たような雰囲気です。(2014年富山ライトレール時代の写真)

 しかし奥田中学校前駅手前で富山港線の顔は一変します。ここまで路面電車の雰囲気だった富山港線はここから専用軌道を走る普通の鉄道になります。ちなみにここから先の専用軌道は国鉄、JR時代の軌道をほぼそのまま使っています。(2014年富山ライトレール時代の写真)

 両脇がアスファルトだった併用軌道から砂利の道床に変わっています。(2014年富山ライトレール時代の写真)

 犬島新町駅。交差する車道には踏切も設けられ鉄道という雰囲気です。この駅は分岐が無い停留所なので信号機がありませんが、列車交換の出来る駅には信号機も設けられています。(2014年富山ライトレール時代の写真)

 城川原駅です。過去旧型国電が走っていた国鉄時代は富山第一機関区城川原派出所があった場所で、富山ライトレールの本社があった場所でもありますから富山港線には要の駅と言えそうです。現在は車両基地が写真左側にあります。(2014年富山ライトレール時代の写真)

 大広田駅の出発信号機を見ると、富山駅のものとは異なりここが路面電車ではなく鉄道であることを物語っています。そもそも路面電車に出発信号機、閉塞という概念はありません。(2014年富山ライトレール時代の写真)

 東岩瀬駅。駅北側の踏切から見ると国鉄、JR時代のホームの高さとLTRのホームの高さの違いが一目瞭然です。国鉄、JR時代のホームは駅舎と共に待合施設として保存されていますが、「よくぞこの様な残し方をしてくれた」と感謝しかありません。

 この東岩瀬駅については別記事で紹介していますので併せてご覧下さい。LTR化に際し大半の駅が解体されたにもかかわらずここ東岩瀬駅と次に紹介する競輪場前駅だけは国鉄、JR時代の駅舎が残りました。

 競輪場前駅。特徴的な駅舎は比較的新しかった為こちらも待合施設として残りましたが、壁面の多くが撤去されていることもあり予備知識がなければ駅舎跡とは分からないかもしれません。(2014年富山ライトレール時代の写真)

 そして岩瀬運河を渡る鉄橋を超えれば終点の岩瀬浜です。

 運河の脇は公園になっており、望遠レンズがあればこの様に鉄橋を渡る富山港線を撮影することも可能です。天候が良ければ写真の様に立山連峰を入れた富山らしい写真を撮影できます。

 終点の岩瀬浜駅に到着。国鉄、JR時代の面影はほぼ無くさっぱりとした駅前広場が拡がっています。(2014年富山ライトレール時代の写真)

 執筆時現在運賃は均一料金の1回210円、また1200円で色々乗れる「とやま1日乗り放題きっぷ(中央エリア)」もありますので、ちょっと面白い富山港線にぜひ乗ってみて下さい。


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住所 富山県富山市岩瀬天神町
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