土合駅(上越線)

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 上越線の土合駅下りホームは駅舎まで何と462段+24段の階段を登らないと到達出来ないモグラ駅です。今回はこの土合駅をご紹介したいと思います(撮影:2022年1月)。

 水上駅から湯桧曽、土合と二駅目で到着します。なお下りホームがあるこの場所は新清水トンネルの中になります。この区間の車両も既に115系は退役し新型のE129系に置き換わっています。

 かつては写真右側は通過列車用の本線、ホームは左側の副本線に設置されていました。しかし上越新幹線開業で優等列車も走らなくなったことから、現在はこの様に本線側にホームが新設されています。そしてかつての副本線はホーム下に半分見えるような形となっています。

 それでは駅舎までこの階段を上っていきましょう。一般的には所要時間10分とされていますが、途中途中写真を撮りながら登った今回は駅舎まで13分かかっていました。

 ここで「モグラ駅」ということで誤解の無い様に書いておきますとこの下りホームの標高は583m地下にある訳ではありません。標高34.5mの場所にある都庁(高さ243m)の屋上は34.5m+243mで標高277.5mとなりますから、その倍の標高の場所に存在します。

 しかし駅舎が更に高い標高653.7mの場所にある為、この山の中にあるホームまで70.7m下に降りてこなければならないのです。

 永遠462段続く階段。毎日通勤で使うとなればとても不便な駅ですが、「ここでしか出来ない体験」と半分観光名所にもなっていますので駅の階段に段数も振ってあります。

 ひたすら黙々と階段を上っていきます。高低差70mということですが、分かりやすく例えると20階建て位の高層ビルを最上階までエレベータを使わず非常階段で上っていく様な感じです。

 途中壁面からは水が勢いよく噴き出していました。地上から染みこんだ地下水です。

 462段近くなってくるとこの様に平坦な場所が見えてきます。一般的には「ホームまで462段の階段を降りる」と解説されていますので、「ゴールだ!」とマヤも笑顔です。

 「ようこそ土合駅へ」の文字も見られます。この先の突き当たりには駅舎があるのでしょうか・・・?

 しかし残念ながら突き当たりはゴールではありませんでした。非情にも扉にはあと24段残っている旨が書かれています。

 しかし数分後70mの標高差をクリアして、めでたく駅舎に到着です。現在は繁忙期を除き無人駅ですが、昔は谷川岳への入口として賑わい駅員も常駐していたことから立派な窓口の跡があります。現在は一角で喫茶「mogura」が営業しているようです。

 駅舎は谷川岳への入口にふさわしく山小屋の様な雰囲気のデザインです。

 冬の山の中は暗くなるのも早いです。17時を過ぎたばかりですが真っ暗ですので上り電車で水上に戻りたいと思います。

 しかし上りホームは駅舎とほぼ同じ高さにありますので心配は無用です。

 トンネルの中にホームがある駅はそれほど珍しくありませんが、やはり駅舎とホームの高低差はこの駅ならではです。鉄道ファンには有名なスポットですが、鉄道ファン以外でも冒険気分で結構楽しめると思います。


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住所 群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽218-2
ホームページ 土合駅
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