函館十字街操車塔

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 函館は路面電車が元気に走る街の一つで、西部地区の観光にも便利です。そして十字街交差点には昔路面電車の運行には必要不可欠だった設備が残されていますので、今日はそこをご紹介したいと思います。

 この塔は操車塔と呼ばれる、路面電車のポイントや路面電車用の信号を切り替える為の施設でした。昔の函館市内には多くの系統の市電が走っていたので、分岐点の各所にこの操車塔がありました。

  しかし路線の廃止や機器の自動化で急速に数を減らしてゆき、最後に残ったこの十字街の操車塔も平成7年で廃止されました。

 この操車塔は路面電車用としては日本最古とのことです。現役時から廃止時には交差点の向かい側にありましたが、その後現在の場所に移設されこの様に保存されています。一般鉄道の信号扱所の様なイメージです。

 そんな話をしていたら、画面左にどっく前からの路面電車が走ってきました。

 操車塔全景です。今度は画面右側の谷地頭方面へ進もうとする電車が近付いてきました。ここ十字街は現在函館市電が唯一分岐する場所で、どっく前行きと谷地頭行きがほぼ交互に走っています。

 かつては函館駅前、松風町、五稜郭公園前、ガス会社前にも分岐点がありましたが、路線廃止でこれらの場所の分岐点は無くなってしまいました。そしてガス会社前は路線自体が消滅しています。

 身長110cmのお子様から見たらかなり大きな建物です。ちなみに画面左に×表示しているのが路面電車用の信号です。オレンジの灯火でと表示されればどっく前行きが発車可、と表示されれば谷地頭行きが発車可という意味です。

  そしてこの施設は残念ながら「登る事はできません」と書いています。路面電車と共に昔の街並みを作っていた情景です。西部地区散策の際は是非訪れてみて下さい。


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住所 〒040-0053 北海道函館市末広町5
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