深名線 添牛内駅跡

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 深名線は平成7年に廃線となり、この添牛内駅も鉄道駅としての役割を終えました。その後しばらく放置され、特に冬の豪雪により駅舎は少しずつ痛んで来ていました。しかし2022年11月にクラウドファンディングにより復元され現役時代より美しい姿でここを訪れる人々を待つ第2の人生を歩んでいます。

 国鉄の駅舎はある程度規格化されていますので、近くで保存されている沼牛駅の色違いにも見えますが、細かいところを見ていくとやはり添牛内駅は添牛内駅、沼牛駅は沼牛駅です。

 薄緑色の壁に赤い屋根は晴れた日に撮影すると夏の北海道という可愛らしい雰囲気です。まだ完全修復をして1年経っていませんから、ピカピカで現役当時より美しい姿です。

 駅前にはベンチとテーブルが用意されています。現役時代は列車の到着前後には利用者が行き交ったであろうこの場所で、深名線の昔話に花を咲かせるのも良いかもしれません。

 多くの人がこの下を通ったであろう駅名板も美しく新調されています。

 ホーム側に廻ってみます。ホーム上の砂利はつい先日運び込まれたものです。駅舎自体のリニューアルは2022年11月に完成を見ましたが、少しずつ良くなっています。

 飛び出した部分は通票閉塞器が置かれていたのでしょうか。待合室部分には大きな扉があり、列車到着前に改札が始まったのではないでしょうか。現役時代はホーム側にも屋根があったみたいです。

 建物の窓は勿論二重窓です。北海道の中でも特に寒いこの地区には必須の装備です。昭和末期~平成初期には「この地方は豪雪地帯の為、深名線は赤字でも廃線出来ない」と聞いたことがあります。しかし国道が開通し道路の除雪も出来る様になり、深名線はその役割を終えました。


さようならJR深名線

 そしてホーム隅にあるこの鳥居は駅名標を掲げる骨組みになります。「添牛内駅保存会」のイベント時などに懐かしいJR時代のものが掲出されます。興味のある方は「添牛内駅保存会」のXをフォローしておくと良いでしょう。

 そして「折角駅を見に来たのだから記念品が欲しい」という方は斜め前のお蕎麦屋さん「霧立亭」の中で深名線に因んだグッズが販売されています。霧立亭の様子は下の記事でレポートしています。

住所 〒074-0746 北海道雨竜郡幌加内町添牛内
ホームページ 添牛内駅保存会【公式】深名線
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