えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 二本木駅(後編)

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 前半二本木駅のホームに残る幹線の残像を見てきましたが、後半はホームを離れ、駅の外にもでてみたいと思います。

 ホームから駅舎へはこちらの地下道を通っていきます。現在の運行本数なら構内踏切で横切ってしまえそうですが、やはりここは幹線の途中駅だったということがこうした設備からも伺えます。ちなみにこちらの地下道は1941年に作られたものだそうです。

 現在この二本木駅にある様々な施設は国登録有形文化財となっています。地下道には駅にまつわるいろいろな施設の解説が書かれた掲示もあります。駅の歴史やこの駅ならではの施設について知ることが出来るとますますこの駅への愛着が湧きそうです。

 そして駅舎を抜け駅前広場に出てきました。今度は駅前広場から駅舎を眺めてみたいと思います。

 二本木駅の駅舎はこの様な二段に屋根のある凝った造りの木造駅舎です。こちらは途中所々改装がなされていますが、明治43年築の大変歴史のある建物です。まだ鉄道が交通の要であった頃の威厳を感じることが出来ます。ちなみにこちらの駅舎は2018年に現在の歴史ある雰囲気の駅舎に復元改装されました。

 こちらはJR時代の2015年頃に撮影した駅舎ですが、断然改装後のほうが格好いいと思います、関係者の情熱を感じる改装だと思います。二本木駅まで来たらスイッチバックだけでなく是非この駅舎も駅の外側から眺めて欲しいところです。

 また駅前広場にはこの様な貨車の車輪や転轍てこが集められたモニュメントがありました。案内板に近づいてみましょう。

 前編では駅近くにある日本曹達 二本木工場への貨物輸送が2007年まで行われていたことを書きましたが、その時使用されていたタンク車の車輪と構内の転轍てこの様です。

 こちらの品々は日本曹達 二本木工場に保管されていたものですが、駅リニューアルを機にこちらで飾られることになったようです。まさにこの街の発展にこの駅が寄与した証のようなモニュメントです。

 駅舎の中も覗いてみましょう。JR時代は有人駅だったこの二本木駅も現在は無人駅となっています。かつてJR時代開いていた出札、改札窓口は現在は閉じられており待合のベンチだけが開放されています。

 現在待合所の一角は売店になっていて飲み物やクッキーなどを購入することが可能になっています。またお土産などを購入できるのですが、一番「この駅ならでは!」と思ったのが「スイッチバック」をもじった「スイッチバッグ」、二本木駅のロゴがプリントされたトートバックです。

 さて、そろそろ乗る予定の電車が入線してくる時刻なのでホームに戻りましょう。再び歴史ある地下道をくぐりホームへ向かいます。こちらの地下道階段の上にある上屋も1942年に作られたものだとか、駅全体が歴史あるものに囲まれている感じです。

 ホームで電車を待つ前にもう一度スイッチバック側のホーム先端に行きます。こちらはホーム先端から下に降り低い位置でスイッチバックから入線してくる電車を見ることが出来ます。冬季以外はホームから階段を降り柵の内側で見学が可能です。

 線路がより近い位置で入線してくる電車を見ることが出来ます。普通なら保線員位しか見ることが出来ない視線なので、これはワクワクです。

 上り電車が脇を通りスイッチバックの引上げ線へ向かいます。スイッチバックで方向転換してこのホームに向かってくるはずです。

 そしてスイッチバックの引上げ線に入る上り電車を追っていたら、下り電車も本線から駅に向かってきていました。左が引上げ線に入る上り電車、右が本線をホームに進入してくる下り電車です。これは上り下りの列車同時進入が見られるかもしれません。

 上り下りの電車がほぼ同時にホームに進入してきました、両車ともこちらに向かってきているのですが、片方が前照灯、片方が尾灯を点灯させているのがスイッチバックらしい光景です。しかしこの位置で見る同時進入はなかなかの迫力です。

 さあ、この同時進入の迫力の余韻に浸っていたいところですが、私達はこの電車に乗らなければなりません。急いでホームに戻りましょう。

 前編、後編と2回に分けて二本木駅を紹介して来ましたがいかがだったでしょうか。JRからえちごトキめき鉄道に変わりスイッチバックや歴史ある駅の施設などを全面に出した駅の魅力を楽しめる駅に変わっている気がしました。もしこの記事を見て興味を持って貰えたならきっと楽しめる駅だと思いますので、途中下車して次の電車が来るまでの間駅を満喫してみて下さい。(時間帯に寄っては間隔が開く時間もありますので、時刻表は必ず確認しましょう。)

住所 新潟県上越市中郷区板橋
ホームページ 妙高はねうまライン
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