ONE TWO NINEにある「継電連動装置」の使い方を解説&分からないことを公開質問
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伊豆高原にある「ONE TWO NINE」の公開されていない部屋の奥には写真の様な装置があります。この装置は「継電連動装置」という名称で駅の信号や転轍機を操作するものです。
説明には「伊豆急行線の電車は通常、CTCで中央制御されておりますが、点検などのため各駅で手動扱いとなる場合にこの機械を使用します。」とあります。
今回の記事では前半私の知る限りで使用方法を解説していきたいと思います。そして後半は分からないことを箇条書きにしておきますのでもし分かる方がいらっしゃったらXででも教えて頂ければ幸いです。
また私の働いていた職場には信号扱所があったのでおよそのことは理解していますが、信号扱掛は経験したことがありませんので間違いがあれば併せてXで教えて頂ければ幸いです。
現在の継電連動装置の状態が悪いので、2013年に撮影した今より状態が良かったころの写真で解説していきたいと思います。
■ まずは基本的な使い方を
鉄道の信号関係の扱いには「定位」と「反位」という言葉があります。線路の分岐器なら最も列車が通る本線の進路が定位、待避線への進路が反位です。信号では停止(赤)の状態が定位で進行(青)が反位です。
そして連動盤にも定位と呼ばれる位置があります。14、15、22のてこが倒れていますが、いずれも12、13、21の様にテコが上を向いているのが定位です。
これらのテコ、信号、進路は基本「定位」にしておくのが大原則です。そして必要な時だけ「反位」にして、用が済んだら速やかに「定位」に戻します。一日24時間で見ると殆どの時間が「定位」の状態、時々「反位」という雰囲気です。
今回は伊豆急下田行きの普通電車を1番線に退避させ、その後東京行き特急踊り子号を2番線側で通過させ、最後に1番線の普通電車を発車させる扱いを行ってみたいと思います。
基本全てのテコは定位です。そして定位ではありませんが、11の黄色いテコは右を、15横の黄色いテコ(多分16)は左に向いている状態をスタートとして話を始めたいと思います。
・ 伊豆急下田行きが到着
まずは12の赤いテコを右に倒します。そうしますと線路は1番線方向に開通し、12Rの場内信号機が注意(黄色)を現示して伊豆急下田行きの電車に駅へゆっくりな速度で進入することを許可します。
伊豆急下田行きの電車が駅に到着しましたら速やかに12のてこを真ん中に戻します。続いて踊り子通過の準備をします。
・ 東京行き踊り子を通過させる
まずは11の黄色いテコを左に向けます。黄色いテコは隣駅までの列車の進行方向を隣駅と示し合わせて決定するテコです。これで駅を通過した踊り子は隣駅まで進むことが可能になります。
次に13のテコを左に倒します。これで線路は2番線側に開通して、13Lの出発信号機が進行(青)を現示します。続いて14のテコを左に倒すと線路が2番線側に開通して14Lの場内信号機が進行(青)を現示して踊り子号へ駅への進入と通過を許可します。
踊り子が通過しましたら14のテコを中央に戻し、その後13のテコも中央に戻します。テコ扱いにも順序があり、開く時は出発、場内の順で、戻す時は場内、出発の順になります。最後に伊豆急下田行きの電車を発車させます。
・ 伊豆急下田行きを発車させる
15横にある黄色いテコ(多分16)を右に倒して隣駅までの進路を確保した後、15の赤いテコを右に倒します。1番線側に線路が開通し15Rの出発信号機が進行(青)を現示して、伊豆急下田行きは発車出来ます。列車が駅構内を出ましたら、15のテコを元に戻して終了です。
■ 私が分からないこと
以下は私が分からないことです。もし分かる方がいればXでお知らせ頂けるとありがたいです。
・ 赤いテコの上に白いボタンが4つ並んでいます。位置的には退行解錠や誤出発のボタンかとも思いますが、この辺の概念がはっきりせず断定出来ません。ちなみに右2つのボタンには14L、15Lの文字があり、上り場内信号機に作用する様です。
・ この連動盤の駅はどこでしょうか?2番線側の一線スルーで対向式ホームというと川奈駅を思い出しましたが、いかがでしょうか。
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