KATO「HO スハフ12( 1-502)」

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 KATO16番(HO)の12系が再販されました。つらら切り付きEF58に似合いそうな車両なので、本運転所の車両は前のロッドになりますが、棚から出して撮影してみました。今日はKATOの「HO スハフ12 1-502」の写真とお話です。

 スハフ12は昭和44年に登場した波動輸送用客車オハ12の緩急車です。自車を含め6両分の冷房用電源を供給する為床下にディーゼルエンジンを搭載しています。外観では床下のディーゼルエンジン、三番目窓下の排気フィン、屋根上の排気管がオハフ13との違いです。

 しかしこの模型は排気管の表現が控えめ過ぎます。初見、列車無線アンテナかと思いました。この辺は今後改善の余地がありそうです。

 このスハフ12の冷房用電源の供給の関係で基本編成は以下の様になります。

スハフ
12
オハ
12
オハ
12
オハ
12
オハ
12
オハフ
13

 記憶では引き通し線の関係でオハ12の向きは片側のみ、スハフ12、オハフ13は両対応だったと思います。ですから編成時には車両の向きはオハ12はトイレ、洗面台の向きを揃え、スハフ12、オハ13はどちら向きでも良い様です。

 実際にあった色々な編成写真を見ているとスハフ12とオハ12のトイレの向きを揃えている編成が多いように感じました。

 12系はKATOが16番(HO)に進出して間もなくの頃の車両ですので、14系の様に伸縮カプラーが装着出来ません。しかし付属の伸縮ドローバーに変更してあげるとこの様に連結間面を縮めることが出来ます。40年近く前の製品と考えるとなかなかのクォリティですが、連結器と一体になっているジャンパ線受けを外さなければならないのが悲しいところです。

 スハフ12らしい側面の排気フィンと床下のディーゼル発電機です。やはり16番になると大きい分作り込みもより立体的になり、視覚的にも迫力を感じられます。

 クーラー、ベンチレータは別パーツ化されていますが、屋根も含めてプラの生地色のままなので、ここは塗装してあげたいところです。また車掌室側の排気管がどうにもチープです。まるで列車無線アンテナです。ここはスハフ14の排気管を複製でもして改善してあげたいところです。

 EF58と連結してみました。やはり模型らしく少し連結面間が少し広いですが、ここは致し方ないところでしょう。R430でも快適に通過します。

 室内は椅子が表現されていますが、肘掛、頭もたせもしっかり表現されています。ここも時間があれば塗装して更にレベルを上げたいところです。

 R430を通過中の伸縮ドローバー。ガッツリ開いて通過を容易にしてくれますが、やはりこの見栄えは萎えます。直線で鑑賞した方が良さそうです。

 今回のEF58となら急行八甲田、他にも十和田、夜行寝台山陰、20系と併結していた車両もありました。波動輸送用にと登場した客車でしたが、国鉄時代、JR初期の客車急行を再現するには欠かせない形式です。


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