OM SYSTEMの深度合成を利用して16番の鉄道模型を撮影してみました

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 OM SYSTEMのカメラの一部には深度合成という機能が付いています。深度合成とはピントを少しずらしながら何枚かの写真を撮影、それを合成して手前から奥までピントの合った写真を作ってくれる機能です。

 模型を撮影するとピントの合う範囲が狭いという悩みがありますが、これが解消できるのではないかと思って中古ですが先日から「OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkII ボディー」「M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PRO」を導入してみました。

 OM SYSTEMの採用しているマイクロフォーサーズはセンサーサイズが小さくミニチュア撮影に有利ですが、これで鬼に金棒となるか、早速試験してみます。

 まずは実物の客車を撮影した写真です。フルサイズで焦点距離31mm、絞りはf8です。客車は全体にピントが合い、遠景はボケているものの木々の形状は把握できるレベルです。

 今度は部屋で模型を撮影してみます。マイクロフォーサーズなので焦点距離がほぼフルサイズの31mmになる様に約16mmで、絞りはf11としました。

 ドア横に洗面所窓がありその奥から客室窓ですが、2枚目の窓は既にボケています。このピントの合う範囲が狭いところがいかにも模型の写真という感じです。

 深度合成で撮影した写真がこれです。手前から奥までピントがしっかり合っています。ピントの合う範囲で言えば一眼レフで普通に本物の写真を撮影している様な雰囲気になりました。

 一点注意点ですが、画像処理の関係で撮影範囲が一回り小さくなります。上の写真と比較してもらうと少しアップになっているのが分かるかと思います。

 しかし広角レンズの為部屋の中が写ってしまい模型という雰囲気です。

 少し望遠(フルサイズ換算58mm)気味にして背景を背景布だけにしてみました。SILKYPIXの現像でレトロな色合いにしてみましたが、いかがでしょうか。神レベルの達人がウエザリングした車両に精巧なレイアウトなら本物と見間違うような雰囲気になるのではないでしょうか。

 「ピントを変え何枚か撮影して、それをパソコン上で合成する」という深度合成は少し前からあった様です。しかし特別な知識が無くてもとりあえずブラケットの深度合成をONにして撮影すればこのクォリティですから、初心者でも安心です。

 勿論設定を変えることによりもっと色々とピントの合う範囲を変化させることが可能な様です。

 フィルム時代では難しかった撮影が今日のデジタル技術で色々と可能となっています。超高感度やクロップもそうですが、この深度合成もそんな技術の一つだと思います。鉄道模型ファンには是非知って欲しいデジタル写真ならではの技術です。

 深度合成に対応したレンズはこちら(公式)です。


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