稲取岬灯台
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稲取岬灯台はその名の通り稲取の岬にある沿岸灯台で、伊豆半島東側沖を航行する船舶の安全を見守り続けています。
伊豆半島東側沖は東京湾周辺と西日本地域を往来する船舶が数多く航行していますので、これら船舶が安全に航行出来る様昭和47年に点灯されました。
白い沿岸灯台は夜間白い光を放っているイメージを持たれる方が多いかと思います。実際白色の光の灯台が大半を占めるのですが、ここ稲取岬灯台は白い光と緑の光を30秒ごとに点灯させます。
図にするとこんな感じになり、海図表記は「AL FL W G 30s」となります。
そして脇には「祈海上安全」と書かれた第三管区海上保安本部長の碑があります。海上保安庁の第三管区とは太平洋側の茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県に面する海とその沖合を管轄する管区です。
そして第三管区の北側の福島県沖は第二管区、西側の愛知県沖は第四管区です。
この稲取岬灯台は中に入ることは出来ませんが、隣には展望スペースが設けられており、少し高い位置から灯台を眺めたり、沖の様子を楽しむことが出来ます。
展望スペースから見た稲取岬沖です。奥には利島をはじめとする伊豆諸島も見えます。
ところで、この沿岸灯台は自船の位置を確認するのに役立ちます。自船から見て何度何マイル(海里)の位置にあるかを調べれば、おのずと自船の位置が分かります。
上の図はCGですが、レーダーにはこんな感じで表示されますので、レーダでも自船の位置が分かります(今の船はYOUTUBEで見るとカラー表示されていて凄いなと思うのですが、私の知っているレーダ画面は2色表示の時代だったので)。
同時に通過時刻を確認して、定刻より早ければエンジンの出力を落として燃料節約に努めたり、逆に遅れてれば出力を上げ到着港には定刻に入れる様時間調整をしたりもします。