足尾銅山 下ノ平社宅跡

 本日は足尾銅山の下ノ平社宅跡を紹介します。昔ながらの木造長屋、外にある共同トイレ、そしてススキの群れなど古き時代の日本の風景がこの場所に広がっています。

 間藤駅から渡良瀬川の上流方向へ県道を300mほど登って行くと右側に建物の一角が見えてきます。共同水場と青い文字で「上ノ平」と書かれた看板が目印です。

 奥の建物は長屋、そして手前の小さな小屋は共同トイレです。標準的な間取りは6畳、6畳、4畳半となっていたようです。トイレはご覧の通り共同トイレが外に設置され、共同浴場、共同水場もあったようです。自然に風化した木造の建物と周りを覆う緑のコントラストが美しい場所です。

 石を積み上げた土台の上に建つ木造住宅、地方に行けば多少見ることが出来ますが、最近はめっきり見なくなった姿です。閉山の昭和42年時点でこの一角に79名の方が住んでいたようです。

 今日は天気も良く、絶好の見学日和となりました。閉山の昭和42年から50年以上残った歴史ある建物、是非この目で見て写真を撮って残してあげて欲しいものです。

 ところでこの社宅跡も一時期は本当の廃墟の様になっていましたが、現在は片付けられ古河機械金属さんの物置に使われているようです。「折角の廃墟感が~」という声も聞かれそうですが、貴重な建物ですので人の手が入り長きに渡って多くの人が見られる方が良いのかもしれません。

 古河機械金属さんの厚意に感謝するとともに建物の中に入ったり、遺構を傷つけないようにしたいものです。

 ところでここの見所の一つに共同トイレがあります。現在でこそトイレは室内、しかも最近の建物でしたらワンルームでも一世帯一つですが、当時は共同トイレでその設備は外にありました。

 これまた最近では見る機会が少なくなった汲み取り式の和式トイレです。また現在の便器は単色が一般的ですが、当時はこの様に模様が描かれていたようです。正直このトイレだけでも一見の価値があると思います。・・・というか奥から覗かなくてもいいですよw!

 最近はこの娘もすっかりTHETAを使いこなしていますので、この場所でも一枚記念撮影です。しかし抜けるような青空は嬉しいのですが、太陽の光が強すぎて記録としてはやや残念な写真になってしまいました。

足尾銅山の下ノ平社宅跡に行ってきました! – Spherical Image – RICOH THETA

 木造長屋にススキの生い茂る広場、古き日本の日常の風景がこの一角に残っていました。30年続いた平成も終わり、昭和の風景は遠く貴重な存在になってしまいましたが、ここにくればそんな光景をいつでも見ることが出来ます。私もここでは時間が経つのを忘れ夢中にシャッターを切っていました。

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